医療保険は本当に見直しが必要なの?見直しすべきタイミングはいつ?

どんなに注意して生活していても、急な病気や不慮の事故で入院や通院が必要になることがあります。

そうなると、一時的に医療費がかさんでしまい、生活が苦しくなってしまうかもしれません。

そうなってしまわないために加入しておきたいのが医療保険ですが、医療保険は一度加入すればずっと安心できる、とは限りません。

ライフスタイルの変化や医療技術の進歩で、医療保険を見直した方がいい場合もあるのです。

今回は、医療保険の見直しがどうして必要なのか?見直すタイミングはいつなのか?について解説していきたいと思います!

医療保険の仕組み

まずはじめに、医療保険はどのような仕組みになっているのかを理解しておきましょう。

「医療保険=入院費用を保障してくれるもの」というイメージがあるかもしれませんが、入院以外にも通院や手術でも保障してくれるものが多くなっています。

医療保険は、保険に必ずついてくる主契約と、個人個人のニーズにあわせてつけられる特約にわかれています。一般的には、それぞれ次のようなものが含まれています。

主契約入院給付金入院した場合に給付が受けられる
1日あたり○○円となっている
手術給付金約款で定められた手術を受けた場合に給付が受けられる
特約通院給付金通院した場合に給付が受けられる
1日あたり○○円となっている
先進医療保障健康保険が使えない一部の先進医療にかかった費用を保障してもらうことができる
(ただし、その医療を受けたときに先進医療として指定されていなければならない)


なお、必ずこのような主契約と特約になっているわけではありません。

医療保険によって何を重点的に保障するかが異なっているので、通院給付金も主契約となっているタイプのものなどもあります。

どうして医療保険の見直しが必要なのか?

上記のような仕組みになっている医療保険ですが、加入している保険やあなたのライフスタイルによっては、見直しが必要な場合があります。

ここではまず、医療保険の内容からみた見直しが必要な理由をお話します。

医療保険だけに限った話ではありませんが、保険の世界でもいろいろな進歩があります。

新しいタイプの保険や外資系の保険会社が登場したりと、保険のなかでも特に医療保険は大きく進歩しています。

そのため、10年前の医療保険と現在のものでは保障内容が大きく変わっているものもあります。

場合によっては、あなたにとって必要な保障内容が充実している新しい医療保険ができているかもしれません。

では、具体的にはどのような変化があるのでしょうか。主なものをいくつか挙げてみましょう。

入院給付金がもらえる条件が昔と今で違う!

まず、入院給付金についてです。

最近の医療保険では、1入院あたりの支給限度日数(入院保障日数)が60日となっているものが主流です。

また、入院した日数が1日から入院給付金が受け取れるものも多くなっています。

以前は120日や180日が限度で、5日や10日といったように一定以上の日数入院した場合に入院給付金を支払うというものが多かったのですが、医療技術の進歩で状況が変わってきています。

平成8年の厚生労働省による調査では、平均入院日数は約40日でした。

それが平成23年の同じ調査では、約32日まで減少しています。

つまり、古い医療保険のままでは、受け取れる入院給付金の額がグンと減ってしまう可能性が大きいのです。

通院給付金に対応した医療保険が増加

入院日数が減少している一方で増加しているのが、通院です。

これまでは入院しながらでしか治療できなかった病気が、家で普通に暮らしながら通院して治療することができるようになってきたためです。

それに伴い、通院給付金が受け取れる医療保険のニーズも高まってきています。

最近の医療保険では、三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)にかかった場合の通院給付金が特約を追加すれば受け取れるようになっているものが多くなっています。

手術給付金がうけとれる手術が600種類⇒1000種類に増加

以前の医療保険では、手術をしたときに手術給付金が受け取れる対象の手術が88項目(約600種類)となっていました。

しかし、最近の医療保険では、「支給対象となる手術は健康保険に連動する」(=健康保険が適用になる手術をしたときには、すべて手術給付金が受け取れる)としているものが出てきており、その場合の支給対象手術は約1000種類にもなります。

今後も、先進医療の中から健康保険対象となる手術は、医療技術の進歩とともに少しずつ増えてくるでしょう。そのような進歩に対応できる医療保険の方が、より大きな安心を得られると言えます。

医療保険を見直すタイミングはいつ?

次に、医療保険を見直すタイミングはいつがいいのかをお話しましょう。

医療保険を何年も見直していないとき

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まず、古いタイプの医療保険に加入している場合です。日本の医療保険の状況が大きく変わってきたのは、ここ10年くらいと考えられます。

外資系の医療保険がテレビCMに登場するようになって、各社が保険内容や保険料で競争を始めるようになったからです。

それ以前の医療保険であれば、見直すことで保障範囲が一気に広くなったり、保険料が安くなって生活費に余裕がでたりする可能性が高いのです。

結婚・出産などライフスタイルに変化が起きたとき

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結婚や子供が生まれたときなど家族が増えた場合には、いざという時に備えておきたい保障額が増加します。

長期入院などで出費がかさんでしまうと貯蓄額が大きく減ってしまい、将来のライフプランが崩れてしまうかもしれません。

そうなってしまわないためにも、必要な保障が得られる医療保険への見直しが必要です。(医療費への備えだけでなく、入院で仕事ができなくなった時のために収入を補償してくれる特約がつけられるものもあります)

また、子供が独立した場合にも見直しが有効です。子供が独立したということは、生まれた時とは逆に、いざという時の備えが少なくて済むようになります。これからの医療費の自己負担額が増えていく老後に備えて、時代にマッチした医療保険への見直しが必要となります。

特に女性の場合、妊娠中や不妊治療中は加入できない医療保険が多いです。結婚したあとは、早めに医療保険の加入や見直しをしておくことをおすすめします。

医療保険は必ず比較して決めましょう

このように、医療保険は見直しが必要な場合があるのですが、最近の医療保険ならどれでもいいというわけではありません。

各社がしのぎを削って競争をした結果、それぞれの保険会社によって、保険料や保障内容が異なってきました。その一例として、オリックス生命の「新キュア」、あんしん生命の「メディカルキットR」、あいおい生命の「新医療保険A」を比較してみたいと思います。
※保険料は30歳男性の場合。どれも一生涯保障が続く終身医療保険です。


【オリックス生命 新キュア】
30歳男性で月額保険料が1,582円と、現在販売中の終身医療保険の中でもトップクラスの安さです。

安いながらも、がんや脳卒中などの三大疾病では入院が長期におよんでも日数無制限で給付金がもらえたりと、コストパフォーマンスに優れた医療保険です。

※保険プラン一例

月額保険料1,582円(終身払い)
入院給付金日額5,000円
支給限度日数1入院60日
通算1,000日
日帰り入院OK
手術給付金入院中10万円
外来2.5万円
先進医療給付金通算2,000万円



【東京海上日動あんしん生命 メディカルキットR】
保険料が高めに見えますが、使わなかった保険料は60歳(もしくは70歳)の時点で全額返金されるしくみ(健康還付給付金)になっています。

掛け捨ての医療保険はもったいなくて嫌!貯蓄も兼ねた医療保険が欲しい!という人におすすめです。

※保険プラン一例

月額保険料2,880円(終身払い)
入院給付金日額5,000円
支給限度日数1入院60日
通算730日
手術給付金入院中5万円
外来2.5万円
その他・所定の年齢まで生存していた場合に受け取れる「健康還付給付金」あり



【あいおい生命 新医療保険A】
日帰り入院でも5日分の入院給付金がうけとれるので、短期入院でも他の医療保険より大きな給付金がもらえる可能性が高い医療保険です。

がんと診断されたときの診断給付金特約や、要介護状態になった場合に給付金がうけとれる特約を付けられたりと、医療保険でしっかりと備えておきたい人におすすめです。

※保険プラン一例

月額保険料2,153円(終身払い)
入院給付金日額5,000円
支給限度日数1入院60日
通算1,095日
入院5日以内の場合、5日分の給付金支給
手術給付金入院中5万円
外来2.5万円
先進医療給付金通算2,000万円

このように、各社の保障内容はさまざまです。

これ以外にも、「死亡保障のついた医療保険」や、女性特有の病気の入院をした場合により多くの給付金が受け取れる「女性向け医療保険」などもあります。

あなたのライフスタイルや将来心配している病気などによって、選ぶべき保険会社が変わってくるでしょう。まずは2、3社の医療保険を比較するところから始めましょう。

まとめ

一口に医療保険と言っても、新しい・古い、どの保険会社のものかなどでさまざまなものがあるということがわかっていただけたかと思います。

また、あなたの今のライフスタイルや将来設計によっても、最適な医療保険は十人十色です。

一度、資料請求するなどして、今加入している医療保険と最近の医療保険の保障内容や保険料の違いをチェックしてみてはいかがでしょうか。


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