スーパーホワイトだとクレジットカード審査通過は厳しいの?
クレジットカードの世界には「スーパーホワイト」という言葉があります。
簡単に言えば「スーパーホワイト」とは審査に通りにくい人のことを指します。
彼らにはいくつかの特徴があり、それは下記のようになります。
2⃣「スーパーホワイト」は特に悪いことをしていない。
何故悪いことをしていないのに彼ら「スーパーホワイト」は審査に通りにくいのでしょうか?
今回はこの理由を説明することを目標として、さらに下記のことを解説していきます。
2⃣「スーパーホワイト」と「ホワイト」「ブラック」の違いは?
3⃣「スーパーホワイト」や「ホワイト」がクレカ入手のために取るべき対策は?
4⃣「スーパーホワイト」や「ホワイト」にオススメのクレカはどれ?
ブラック・ホワイト・スーパーホワイトの違いとは?
まずここでは「スーパーホワイト」という用語を説明し、何故「スーパーホワイト」がクレジットカードの審査に不利になるのかを解説します。
また上記のためには「ホワイト」「ブラック」という用語を併せて理解する必要があるので、そちらについても解説をしていきたいと思います。
「ブラック」は金融機関が警戒する経済的信用度の低い人
初っ端から「スーパーホワイト」ではありませんが、分かりやすい説明のためにまず「ブラック」という用語から説明していきます。
少し専門用語が続くのですが、「ブラック」とは個人信用情報機関という組織が管理している情報の中に金融事故の記録が登録されている人のことです。
個人信用情報機関?
金融事故?
今の説明で上記のような疑問が脳裏に浮かんだ人は多いのではないでしょうか?
といのも、これらの用語は皆さんにとって馴染みの薄いものです。だからそういった疑問が浮かぶのは当然のことなのです。なので、これらの用語を一つずつ簡単に説明しましょう。
つまり、「ブラック」というのは経済的な信用度を著しく損ねる行為をし、それが原因で金融機関各社に警戒されている人のことなのです。
ちなみに「ブラック」になるような行為は以下の通り。どれかに当てはまる人は「ブラック」になります。
・債務整理(任意整理/特定調停/個人再生/自己破産)
・代位弁済
・強制解約
これらの金融事故を起こして個人信用情報機関に登録されると、クレジットカードはもちろん、カードローンや携帯電話の割賦契約、保証会社を使った賃貸契約もできません。
クレジットカードを持っていない、クレジットカードを申し込んだけど審査に通らなかった。
そんな人でも、独自の審査基準を設けているACマスターカードであれば発行できる可能性があります。
消費者金融系のクレジットカードは、他のクレジットカード違い、現在の収入を重視する傾向があるので収入があるという人は審査の対象になります。
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「ホワイト」はブラック情報が消滅した人
しかし、「ブラック」の原因である金融事故の記録は未来永劫残り続けるわけではありません。解決すべき問題を解決すれば一定期間の後に消えるのです。
金融事故の種類やその情報が登録されている個人信用情報機関によって(現在個人信用情報機関にはCIC/JICC/KSCがあります)登録期間が決まっており、問題の解決後、一定の期間が過ぎれば金融事故の記録は消滅します。
例えば延滞(長期の支払遅延)が金融事故として記録された場合は概ね5年間個人信用情報機関に記録が残りますが、その期間を過ぎればその記録は抹消されます。
このようにして金融事故の記録が消えた人は「ブラック」から「ホワイト」へとその呼称が変わります。
何故上記のような人を「ホワイト」と呼ぶのでしょうか?
まず結論をお話すると、このようにして金融事故の記録が消えた人の多くは信用情報が真っ白になるので「ホワイト」と呼ばれるのです。
というのも金融機関各社はそうした金融事故の記録を持っている人とは基本的に取引を行わないからです。
するとその金融事故の記録の保持が終了するまでの間、その人は新たな信用情報の履歴を作ることができません。(過去のその他の信用情報も一定期間の経過を理由に消えます)
そうなると彼らは信用情報が全くない真っ白な人になるので、「ホワイト」と呼ばれるのです。
ここまで「ブラック」と「ホワイト」について解説をしてきました。では次からはこれらの知識を前提として本題の「スーパーホワイト」について解説していきます。
「スーパーホワイト」は借入経験が全くない人
「スーパーホワイト」とはこれまで借入の類を一切行ったことがない人です。
ここで言う「借入の類」には、以下すべてが含まれます。
・カードローン
・住宅ローン利用
・ショッピングでの分割払い
・携帯分割払い
・保証会社を利用した賃貸契約など
これらを利用したことがなく、これまで現金で一括払いしかしたことのない人、それを「スーパーホワイト」と呼ぶのです。
一見「スーパーホワイト」には全く問題が無さそうに見えますが、どうして彼らは審査で厳しい眼を向けられることになるのでしょうか?
次は「スーパーホワイト」の一体何が問題なのか?ということを解説していきたいと思います。
「スーパーホワイト」の一体何が問題なのか?
ここでは「スーパーホワイト」の人が何故クレジットカードの審査に通りにくいのかを解説していきます。
まず「ブラック」「ホワイト」「スーパーホワイト」の中でカード発行会社が最も審査を通したくないのは誰でしょうか?
もちろん「ブラック」ですね。次いで、かつて金融事故を起こした経験のある「ホワイト」もカード会社は避けたいところでしょう。
そしてカード会社が最も審査を通してもいいかと考えるのが、「スーパーホワイト」です。ここまでは納得できるかと思います。
カードの審査で「スーパーホワイト」と「ホワイト」の区別は不可能
では何故「スーパーホワイト」がクレジットカードが作りにくいのかというと、これはカード審査にある大きな欠陥があることが原因です。
先ほど「ホワイト」は信用情報が真っ白だと言いました。
また、一定期間が経過して「ブラック」から「ホワイト」になった人はカード会社としては避けたいところだということも先ほど説明しました。
つまり、信用情報が真っ白な人はカード会社としては「ホワイト」の可能性を疑わざるを得ないのです。
そして「スーパーホワイト」もまた当然のこととして信用情報が真っ白です。何故なら過去に信用取引を行っていないからです。
こうなると信用情報の視点からでは「ホワイト」と「スーパーホワイト」の区別は不可能ということになります。
つまり「スーパーホワイト」とかつて「ブラック」だった経済面で信用のならない「ホワイト」は信用情報という視点では同じになるのです。
これがカード会社が「スーパーホワイト」に厳しい眼を向けると言われる理由です。
しかし、スーパーホワイトの人でも作りやすいカードがあるのもまた事実です。
スーパーホワイトの人が作りやすいのは、消費者金融が発行するクレジットカード(消費者金融系カード)です。
というのも、消費者金融系カードは、現在の収入を重視して審査を行うため、今現在一定の収入があれば、審査通過しやすいからです。
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俗に言うスーパーホワイトの人でも、独自の審査基準を設けているTカードプラス(SMBCモビット next)であれば発行できる可能性があります。
消費者金融系のクレジットカードは、他のクレジットカード違い、現在の収入を重視する傾向があります。
ですから、クレジットカードの利用履歴がなくても、収入があるという人は審査の対象になります。
カードが発行できるか不安は人は、申し込むことをおススメします。
※カードローン審査通過後にクレジットカードの審査があります。
- 現在収入があれば、審査に通る可能性あり
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そもそも「スーパーホワイト」にお金を貸したいか?
またもっと単純に考えてもいいかもしれません。
もしAさんとCさんからお金を貸して欲しいと言われたとします。Aさんは今までそんなことを頼んできたことはありませんが、Cさんには過去に何回かそういうことがあり、その都度きちんと返済してくれた実績があります。
この場合、もしどちらかにしかお金を貸せないとしたらあなたはどちらに貸すでしょう?「スーパーホワイト」はこの場合Aさんになりますが、Cさん比べたらAさんには貸したくないですよね?
「スーパーホワイト」が審査で不利な理由にはそうした単純な理由もあるでしょう。
では、「スーパーホワイト」や「ホワイト」の人が自身の信用情報の不利を解決するにはどうしたら良いのでしょうか?次からはそうした不利な状況を解決する方法について解説していきます。
スーパーホワイト・ホワイトの状態を脱却する2つの方法
ホワイト状態を脱却するには2つの方法があります。
ホワイト状態脱却方法
- 1.「スーパーホワイト」「ホワイト」でも審査通過しやすいカードを入手する
- 2.クレジットカード以外の方法で信用情報を充実させる
ここからはそれぞれの方法について詳しく解説していきます。
「スーパーホワイト」「ホワイト」でも審査通過しやすいカードを入手する!
信用情報がない人は、カードを発行して利用履歴を作っていくために、流通系のクレジットカードに申し込むことをオススメします。
流通系のクレジットカードは、幅広い層にカードを利用してもらいたいというカード会社の思惑から、学生や専業主婦など収入が殆どないという人でも審査の対象としています。
そのため、申し込み条件は、18歳以上(高校生不可)であれば可能としているカードが多く、「スーパーホワイト」でも審査に通過する可能性は十分に高いカードと言えます。
ホワイトやスーパーホワイトであれば楽天が発行する楽天カードがオススメです(年会費無料)。
楽天カードは一般的なカードの利用限度額が10万円~なのに対し、5万円~とすることによって、審査のハードルを下げているのです。
というのも利用限度額が低いカードを発行できるほど貸し倒れ時の損失額を小さくできるため、カード発行のリスクが小さくなり、結果的にカード審査のハードルが低くなるのです。
楽天カードはポイント還元率1%で楽天スーパーポイントが貯まるのに加え、楽天市場でポイントが3倍となります。
貯まった楽天スーパーポイントはそのまま楽天市場の支払いに使えますよ。
次は2⃣の【クレジットカード以外の方法で信用情報を充実させる】について解説していきます。
分割払いで信用情報を充実させよう
2⃣の【クレジットカード以外の方法で信用情報を充実させる】というのは文字通りクレジットカードを使わずに信用情報を充実させる方法になります。
最も確実に信用情報を作ることができる方法は「分割払い」をすることです。
購入商品が「担保」の役割を果たしていることから、無担保の現金カードローンなどよりも通りやすいです。
家電量販店で1万円~3万円程度の商品を購入し、ショッピングローンやショッピングクレジットという制度を使って分割払いしましょう。
まとめ
クレジットカードの審査において、信用情報は非常に重要な位置を占めています。
信用情報が真っ白なスーパーホワイトの人は、「分割払いで商品購入」→「信用情報作り用のカード作成」→「本命カードに申し込み」という手順でカード作成をするといいでしょう。
最初は信用性でホワイトと混同されてしまうスーパーホワイトも、ひとたび信用情報を充実させればホワイトの人との違いは明白になりますので、本命カード、ステータスカードへの挑戦も成功する可能性が高まりますよ。
最上天晴
株式会社GV・メデイアディレクター、クレジットカード・電子マネーの専門家。早稲田大学卒業後、日之出出版、扶桑社、主婦の友社で20年に渡り、雑誌・書籍の編集に携わる。2012年に主婦の友社を退社し、株式会社GVのメディアディレクターに就任。 2018年にまねーぶを立ち上げ、現在まねーぶの運営責任者と編集長を務めている。