ゴールドカードの審査に通るためにすべきこととは?

「いつかはゴールドカードを持ってみたい」と考える人、結構いるのではないでしょうか。

でも、ゴールドカードは一般のクレジットカードよりもサービスが充実している分、審査が厳しいと言われています。
そこでここでは、ゴールドカードの審査基準と審査に通るためのコツを紹介します。

実は、以前よりもゴールドカードの審査基準は下がってきており、リボ払いを多用しない、系列のクレジットカードを使うなど、ちょっとしたコツさえ守れば、ゴールドカードへの道は一気に開けてくるのです。

憧れのゴールドカードに近づくためには、準備を早くするに越したことはありませんよ。

プラチナカードやブラックカードの登場で、ゴールドカードの審査基準は下がっている

かつては憧れの最上級ステータスカードだったゴールドカードですが、実は今では「ちょっとランクが上のクレジットカード」程度です。

ステータス低下の理由として大きいのが、プラチナカードやブラックカードの登場です。
三井住友カード プラチナや、アメリカンエキスプレスの「センチュリオンカード」(ブラックカード)の登場により、ゴールドカードのステータスは低下し、「比較的持ちやすいカード」となりました。

ステータスの低下に伴って、ゴールドカードの審査基準も下がっているのです。

ゴールドカードの審査基準

では、ゴールドカードの審査基準はどんなものなのでしょうか。

審査にかかる時間ですが、ゴールドカードだからと言って特別遅いわけではありません。

インターネットから申し込めば1日~1週間程度、郵送で申し込んだ場合には数週間はかかります。

年収、勤続年数、利用履歴、年齢、職業、居住年数、家族構成、クレジットヒストリー(個人信用情報機関の情報)などが、ゴールドカードの審査基準として挙げられます。

後ほどカードごとの詳細をまとめていますが、まず以下でざっくりとしたゴールドカード審査基準の概要を示します。

・年収…20代で300万円以上、30代で450万円以上が目安
・勤続年数…最低でも半年、できれば1年以上
・利用履歴…直近3ヶ月の利用実績がある
・年齢…できれば20代後半から
・職業…公務員や正社員がベスト、アルバイトでも可能なゴールドも
・家族構成…20代の独身男性は有利(自由にお金を使えるため)
・クレジットヒストリー…延滞や債務整理がないこと

以上が、ゴールドカードに求められる点です。

入会基準など代表的なゴールドカードのスペックを以下の表にまとめましたので、ご覧ください。

 ダイナース

クラブカード

三井住友カード ゴールド三井住友カード プライムゴールドMUFGカードゴールド
年齢27歳以上30歳以上20~30歳18歳以上
年会費(税別)22,000円1万円5,000円1,905円
利用可能枠一律の設定なし50~200万円50~200万円10~200万円
海外旅行傷害保険最高1億円最高5,000万円最高5,000万円最高2,000万円
ETCカード無料無料無料無料
家族カード5,000円2人目から1,000円2人目から1,000円2人目から400円

4枚の中でも三井住友のゴールドカードは、申し込み条件が20代・30代と切り分けされているので、年収が満たなくても発行できる可能性があります。

三井住友カード ゴールド

申し込み対象は、満30歳以上でご本人に安定継続収入のある方としています。

現在持っているクレジットカードの限度額を見てみて、三井住友カード ゴールドの利用可能枠の下限である50万円を超えているようでしたら、十分にチャンスはあるといえます。

ゴールドカードの状態でも付帯保険が手厚く、海外・国内旅行傷害保険(最高5,000万円)、海外・国内旅行傷害保険(最高5,000万円)、ショッピング補償(最高300万円)備わっています。

三井住友カード プライムゴールド

申し込み対象は、20代限定で安定継続収入のある方としています。

同じ三井住友カードのゴールドカードでも、ヤングゴールドカードの位置づけである「三井住友カード プライムゴールド」の審査基準は三井住友カード ゴールドよりもかなり低いといえます。

気になる年収の目安も200万円程度と、新社会人や頑張ってアルバイトや派遣社員をしている方でも、十分に通過できるハードルです。

ゴールドカードの状態でも付帯保険が手厚く、海外・国内旅行傷害保険(最高5,000万円)、海外・国内旅行傷害保険(最高5,000万円)、ショッピング補償(最高300万円)備わっています。

ゴールドカードの審査に通るコツ

では、ゴールドカードの審査に通るには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

リボ払いや分割払いを使いすぎない

リボ払いや分割払いは手数料収入が入るため、カード発行会社にとってはありがたいカード利用方法ですが、ステータスカードを持つにあたっては有利に働きません。

リボ払いや分割払いは、一括払いするだけの余裕がない人が利用する支払い方法とのイメージがあり、信用力を得られないからです。

今持っているカードがリボ払い専用カードならば仕方ありませんが、支払方法を選べるのであれば、リボ払いや分割払いを多用しないのが賢明です。

クレジットカードの利用実績をとにかく作る

カード会社がゴールドカードなどのステータスカードを持たせるかどうか悩んだとき、カード利用者がカード会社に利益をもたらす存在かどうかを重視します。

いくら年収が多くても、自社のカードを全く使わずにもっぱら現金払いであれば、利益をもたらす存在ではありません。

少額決済でもいいので、とにかくクレジットカード決済をすれば、この人はカード払いしてくれて利益をもたらす存在と判断されます。

若いうちに申し込む

ゴールドカードの申込は、20歳以上としているカード会社が多いです。

ただし、できるだけ若いうちに上位カードを申し込んでおいた方が、難易度は低くなります。

若いうちはさほど利用実績がなくても審査に通ることができますが、ある程度の年齢になって利用実績がほとんどないような人は、「事故情報などカードを作れない事情があるのか」と勘繰られてしまい、審査に落とされる可能性があるからです。

また、審査基準の概要でも示したように、20代では300万円以上なのに対して、30代では450万円以上が目安と、年齢が高くなるにつれ年収のハードルも高くなります。

利用限度額の増額申請をする

一般カードの利用枠は、あまり多く設定されていないことも多く、特にカード作り立てのうちは、限度額が10万円程度と少ないです。

そんなとき、与信枠を増やしてくれるようカード会社にお願いをすることができます。
増額には審査がありますが、利用実績が豊富であれば増額してくれるでしょう。

そして利用実績が多ければ、ゴールドカードへの道も開けてくるのです。

同系列のカードからランクアップする

一般カードやヤングカードから、同系列のゴールドカードやヤングゴールドカードへのステータスアップを利用すれば、いきなりゴールドカードに申し込むよりもはるかに審査に通りやすいです。

以下に、代表的なステータスアップの例を紹介しましょう。

ランクアップ前ランクアップ後
楽天カード楽天プレミアムカード
三井住友カード デビュープラス三井住友カード プライムゴールド
三井住友カード プライムゴールド三井住友カード ゴールド
三井住友カード三井住友カード ゴールド
JCB一般カードJCBゴールドカード

特に三井住友カードは、年齢とともに自動的に上級カードにランクアップするシステムのため、審査もスムーズでおすすめカードです。

キャンペーンを利用してカード申込する

ゴールドカードの中にも、入会キャンペーンや切り替えキャンペーンを行なっているカードがあります。

例えばアメリカンエキスプレスゴールドカードの入会キャンペーンでは、2017年4月30日までに申し込んだ方限定で、最高2万ポイントがゲットできる特典があります。

もちろん、審査基準もキャンペーン中は緩和されていますので、キャンペーンを狙って申し込むのもいいでしょう。

紹介プログラムを利用する

すでにゴールドカードを持っている人から紹介をしてもらうと、自力で申し込むよりも幾分審査基準が引き下げられることがあります。

アメリカンエキスプレスでは紹介プログラムを実施しており、「アメリカンエキスプレスゴールドカード」を紹介してもらうこともできます。

しかも、申込者は初年度年会費無料、入会後3か月以内に20万円以上カードを利用すると2万ポイントがもらえるのです。

全自動クラウド型会計ソフト「freee(フリー)」やビジネス書要約サイト「flier(フライヤー)」などの優待を受けられ、あなたのビジネスを有利にしてくれるカードです!

またビジネス以外にも最高5,000万円の旅行傷害保険が付帯するなどあなたの旅をより快適・優雅・安心にしてくれます!

使い方やキャンペーンなどを上手に利用して、憧れのゴールドカードを!

憧れのゴールドカードも、今では十分に手の届くカードになりました。
カードの使い方やあらかじめ持っておくべきカード、キャンペーンなどを上手に利用すれば、比較的スムーズにゴールドカードをゲットできますよ。

最上天晴

株式会社GV・メデイアディレクター、クレジットカード・電子マネーの専門家。早稲田大学卒業後、日之出出版、扶桑社、主婦の友社で20年に渡り、雑誌・書籍の編集に携わる。2012年に主婦の友社を退社し、株式会社GVのメディアディレクターに就任。 2018年にまねーぶを立ち上げ、現在まねーぶの運営責任者と編集長を務めている。


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