正社員でもクレジットカード審査に落ちる?申込前の確認事項まとめ
正社員なので簡単に審査を通過すると思っていたのに、クレジットカード発行を却下された…そんな方はショックが大きいことと思います。
正社員はクレジットカード審査を通過しやすいのは事実ですが、審査基準はそんなに単純なものではなく、すべての審査項目を総合的に判断します。
そのため正社員であっても審査で落ちるということはそんなに珍しいことではありません。
今回は正社員でも審査に落ちてしまう原因について解説しましょう。
正社員は本当にクレジットカード審査に通りやすいの?
まずは雇用形態などから審査の通りやすさを考えてみましょう。
雇用形態・職種から見るクレジットカード審査の通りやすさ
クレジットヒストリー(カード利用歴)で支払いの遅延や事故情報がないことを前提として、雇用形態・職種でクレジットカード審査の通りやすさを表にしてみました。
職業・職種・勤務形態 | 通りやすさ |
医師・弁護士・上場企業役員 | ◎ |
上場企業正社員 | ◎ |
中小企業正社員・長期経営自営業 | ○ |
個人企業従業員 | ○ |
主婦・学生・年金受給 | ○ |
パート勤務・アルバイト・契約社員・派遣社員(派遣会社社員除く)・フリーターなど非正規雇用、営業年数が短い自営業 | △ |
無職・無収入 | ✕ |
◎···· ゴールドカードも審査が通りやすい
○···· 一般カードであれば審査通過率が高い
△···· 一般カードでも却下されることがある
✕···· 審査対象外
一般的に属性*が高いといわれている医師や弁護士、有名企業の役員などを除けば、正社員はクレジットカード審査が最も通りやすい雇用形態です。
その理由はやはり収入が安定している、長期勤務が見込めるということです。
クレジットカード審査で最も必要とされている「安定した収入」のある正社員が審査を通過しやすいのは当然のことです。
正社員でも転職や退職の可能性はありますが、非正規雇用者と比べるとはるかに安定しているからですね。
*属性・・・属性は申込書に記載された個人の特徴を示すもので、特に社会的地位が高く高年収の場合は属性が高いと表現されます
三井住友カードは最短翌営業日で発行できます。
多くの社会人が使っている、カードの補償やポイントプログラムなどが付帯しているスタンダードなカードです。
カードの審査についても、安定した収入があれば通過できることの多いカードなので正社員であれば発行しやすいカードでもあります。
同じ正社員でも差はあるのか?
一言で正社員といっても一部上場企業から中小企業、個人企業の従業員まで幅があります。
ゴールドカードといった上位カードでは当然有名企業、大規模企業に勤務している正社員が審査を通過しやすくなります。
しかし、一般カードに関してはどこに勤務していても正社員であれば審査の通過しやすさという点では同じです。
勤務先によって与えられるカード利用枠には差が出るでしょうが、カード利用枠はクレジットカードを問題なく利用していれば増枠もできるので、まずはクレジットカード審査通過をすることが重要です。
その点では大企業の正社員でも、中小企業の正社員でもほとんど差はないといえるでしょう。
正社員なのになぜ?審査に落ちる原因
それでは正社員であってもクレジットカード審査に落ちる原因を具体的に解説しましょう。
20代後半以降で一度も利用履歴がない
新卒社会人であれば過去にクレジット利用歴(クレジットヒストリー)がないのは当然のことですが、20代後半以降の年齢でまったくクレジットヒストリーがないことをスーパーホワイトと呼んでいます。
長期延滞や自己破産などのネガ(事故)情報をブラックとすると正常利用はホワイト。
スーパーホワイトはまったく個人信用情報機関に情報がないことをいいます。
個人信用情報機関はネガ情報もポジ情報(正常完済情報)も保管期間は5年なので、5年を経過すると個人信用情報機関のデータは消えてしまいます。
それ以後何も利用しなければスーパーホワイトの状態になりますが、クレジットカード審査ではこれが不利になることがあります。
実際に一度もクレジットや融資を利用したことがない人もいるでしょうが、クレジットカード会社は過去に事故があって5年経過したためスーパーホワイトになったのではないかということを警戒します。
スーパーホワイトという理由だけで却下することはないですが、年収が低いなど、少しでも他に弱い点があれば、却下されやすくなります。
他社カードも含め、カード保有枚数が多い
キャッシング枠は貸金業法の規制対象となっていて、残高がなくても利用枠を含めて年収の1/3までと貸付限度が決まっています。
つまり他社のカードローン、キャッシング枠、融資残高合計が年収の1/3に達していると新規の貸付やキャッシング枠を設定することができません。
キャッシング枠をゼロにすれば影響はありませんが、カードの保有枚数が多いことはクレジットカード審査には良い影響を与えません。
利用していなくてもキャッシング利用枠があればいつでも使えるので、すべて利用することを前提にして審査をします。
そのため利用していないクレジットカードは解約してから新規申し込みをすることをおすすめします。
ちなみに解約してから個人信用情報機関に解約データが反映するまで1~2ヶ月はかかるので、そのくらいの期間は待ち、確実にデータが反映してから申込みましょう。
勤務年数が短い
新卒社会人は勤務年数が短くても、例外的にクレジットカードの審査には影響がありません。
クレジットカード会社は若い新規会員を他社よりも先に獲得したいと思っているからです。
これに対して新卒の年齢ではないのに勤続年数が短い場合は、クレジットカード会社は収入の安定性が低いとみなします。
過去の利用履歴と勤務先が違う場合は転職したこともわかるので、特に何度も転職をしている場合は審査通過が難しくなります。
その他の審査却下理由
クレジットカードの審査は総合的な判断になるので、正社員であることは審査には有利になる一つの要素ではありますが、正社員が必ず審査を通過する保証はありません。
スーパーホワイト、カードの保有枚数の多さ、勤務年数の短さの他にも審査を落ちやすくする原因があります。
- 賃貸物件や公営住宅に居住
- 居住年数が短い
- キャッシング張り付き率が高い
キャッシング張り付き率はキャッシング利用枠に対する残高の割合のことです。
キャッシング枠が20万円の場合、20万円の残高があるとキャッシング張り付き率は100%になります。
これが90%を超えていると、返済と借り入れを繰り返しているといった使い方をしていることがわかります。
上記の項目一つだけでは却下の原因とはなりませんが、複数重なると却下の理由となります。
正社員のうちに作っておくべきおすすめクレジットカード
審査が厳しいといわれている銀行系カードでも、正社員でいることは審査を通過するための有利な材料となります。
アルバイトやパートといった立場からは難易度の高いカードである銀行系クレジットカードは、ステータス、使いやすさ、サービスとバランスの良いクレジットカードなので、正社員というメリットを活かして1枚は持っておきましょう。
銀行系クレジットカード中でもおすすめのクレジットカードをご紹介します。
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- 最短翌営業日で発行!
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またマイ・ペイすリボ(自動リボ)への登録と利用で次年度年会費無料となります。
結局、正社員はクレジットカード審査では有利!
正社員でもクレジットカード審査は落ちることはありますが、総合的に考えると会社員(正規雇用)が審査を通過する確率は高いということは事実です。
結局、正社員でも審査を通過しない理由は雇用形態に関係なく審査を通過しない理由ばかりだからです。
ですから正社員のみなさんは、今回ご紹介した却下理由に当てはまらなければ、好きなクレジットカードが作れる可能性が高いのです。
自信を持って自分にあっているカードを選んで申し込みしましょう。
最上天晴
株式会社GV・メデイアディレクター、クレジットカード・電子マネーの専門家。早稲田大学卒業後、日之出出版、扶桑社、主婦の友社で20年に渡り、雑誌・書籍の編集に携わる。2012年に主婦の友社を退社し、株式会社GVのメディアディレクターに就任。 2018年にまねーぶを立ち上げ、現在まねーぶの運営責任者と編集長を務めている。