クレジットカードの審査


キャッシュレス決済が主流になりつつある今、クレジットカードは必ず1枚持っていたいアイテムになっています。

いざクレジットカードに申し込もうとした時に、審査が必ず行われますが、

  • 自分はクレジットカードの審査に通るのか?
  • どのような基準で審査が行われているの?
  • 早くカードが欲しいけど、審査はいつまでかかるの?

などクレジットカード審査に対して不安や疑問を抱える人は多いです。

結論から言いますと、クレジットカードの審査についてはっきした基準は公表されてはいませんが、いくつかの情報を把握しておけば、あなたも審査に通る確率を上げられます。

このページでは、クレジットカードの審査について知るべき知識と、審査に通りやすくするためのコツ、審査が甘いクレジットカードなどを紹介。

このページを読むことで、あなたはクレジットカードの審査への不安を解消して、自分の欲しいクレジットカードを手に入れることができるようになります。

審査が不安な人向けクレジットカード

※今回の記事は正確な情報を発信するために、ファイナンシャルプランナーの飯田道子先生(CFP認定者)に監修していただきました(この記事の制作スタッフを見る

クレジットカードの審査に通るために知っておくべき7つのこと

クレジットカードに絶対通りたい、という人のためにクレジットカードに申し込む前に知っておくべき7つのことをお伝えしていきます。

気になることだけ読みたいという人は、下から項目をクリックして読んでください。

3秒診断を試してみる

クレジットカードの審査に通るかが不安だという人は、ACマスターカードが提供している「3秒診断」を試してみましょう。

3秒診断は年齢、年収、カードローンの借入状況の3つの項目を入力するだけで、カードが発行可能か診断してくれるツールです。

3秒診断でカードが発行可能と診断されれば、ACマスターカードの審査に通る可能性があります。

ACマスターカードは消費者金融が発行するカードです。

貸金業法に則って、「現在の収入を重要視する」審査基準を採用しているので、クレジットカードの審査が不安な人向けのクレジットカードになっています。

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キャッシング枠を減らす

クレジットカードを申し込む時に、キャッシング枠の申請額を可能な限り減らすことで、カード審査に通る確率が高くなります。

クレジットカードのキャッシング枠は貸金業法の総量規制の対象になり、キャッシング枠を多く申請してしまうと、審査において収入を厳密にチェックされ、審査に落ちてしまう可能性があるのです。

クレジットカードで現金を借りるキャッシングは、総量規制の対象となり、年収の3分の1を超える貸付けが禁止されます。クレジットカード会社は、「貸金業者」として「貸金業法」に基づき、金銭の貸付けを行うからです。

引用元:日本貸金業協会「お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)

ではどれくらいの額で申請すればよいのかですが、可能であれば0円で申請することをオススメします。

0円で申請すれば貸金業法の対象外になりますので、収入を厳密に審査されなくなり、審査に通る確率が上がります。

キャッシング枠の限度額は後から変更することも可能ですので、とくにキャッシングの必要がないのであれば、0円で申請してください。

なおクレジットカードのキャッシング枠については「キャッシング枠0円でクレジットカード審査するメリット・デメリット」を参考にしてください。

申し込み資格を満たしているか確認する

自分が申し込もうとするカードの「申し込み資格」をチェックして、自分が条件を満たしているかどうか確認することも重要です。

カードによって「年収」「年齢」などの申し込み資格が決まっていて、資格を満たしていない場合は審査に落ちてしまうからです。

申し込み資格の中で、年収は重要な要素になり、カードの種類によって必要な年収が変わってきます。

以下、カードの種類ごとに必要な年収をお伝えします。

年会費無料のクレジットカード

年会費無料のクレジットカードの審査に通るのに必要な年収は100万円以下になります。

年会費無料のカードの場合、カード会社は多くの人を取り込みたいという方針ですので、アルバイトやパートの人でも審査に通るように条件が設定されています。

とくにパートの人は年収が103万円を超えると配偶者控除から外れてしまうので、年収が100万円を超えているというケースはあまりありません。

年収を100万円以下に設定しないと、パートの人が審査に通ることができなくなってしまいます。

ですから年会費無料のカードは、年収100万円以下でも審査に通る可能性が高いのです。

年会費有料のクレジットカード

年会費有料のクレジットカードの場合、審査に通るのに必要な年収は100~200万円になります。

年会費有料のカードの多くは、給料を得ている社会人であればカードを取得できるように条件が設定されています。

国税庁が公表している平成30年度の民間給与実態統計調査結果を見ると、19歳以下の平均年収は137万円、非正規雇用者の平均年収が179万円になっています。

このことから、年会費有料のクレジットカードは給与所得者であれば発行できるように、審査に通過する年収のラインを100~200万円に設定していると推測されます。

ゴールドカードなどのステータスの高いカード

ゴールドカードなどステータスの高いカードは、審査に通るのに必要な年収は300万円以上になります。

ステータスの高いカードの審査基準は20歳以上で安定した職業についている人になっているからです。

国税庁が公表している平成30年度の民間給与実態統計調査結果を見ると、20歳~24歳の平均所得が267万円、25歳~29歳の平均所得が370万円になっています。

上記から計算すると20歳代の平均所得は318万円となりますので、20歳以上を審査基準としているステータスの高いクレジットカードの審査通過に必要な年収は、300万円以上に設定されていると推測されます。

複数のクレジットカードを申し込む場合は1ヶ月2枚まで

どうしてもクレジットカードの審査に通りたいために、複数のクレジットカードに申し込む場合、1ヶ月に2枚までにすることで、審査に通る可能性が高くなります。

短期間に複数のクレジットカードに申し込むと、審査担当者から入会特典目当てと判断されたり、お金に困っていると疑念を持たれて、審査に落ちることがあるのです。

しかし生活スタイルによっては、新規にカードを数枚持ちたいという人もいますし、引っ越し先のスーパーが提携しているカードや定期券購入の際にポイントが付与されるカードなど、時期によって同時に複数のカード申し込みをしたい場合もあります。

1ヶ月に2枚程度の申込であれば、上記のような「生活用途に合わせた同時申込み」と判断されて、審査に悪影響がありません。

また「半年で3件以上の申し込み」をしてしまうと、多重申し込みと判断されることが多いです。

そのためどうしても入会したいカードが複数枚ある場合は、半年内ではなく時期をあけて分散しての申し込みをしてください。

申し込み書類に記入漏れ・間違いがないかチェックする

クレジットカードの申し込み書類には記載することが多くありますが、記入は正確に行って、記入漏れ・誤字脱字がないかチェックすることが重要です。

記入漏れや誤字脱字があると、性格的に問題があって「信用できない人物」と審査担当者に判断され、評価が落ちてしまう可能性があります。

クレジットカードの審査においてはCharacter(性格)も重要視しており、「きちんと返済をする意思があるか人か」を判断しているのです。

また「丁寧な字で書く」ことも大切です。

殴り書きのような字で書いてしまうと文字の判断ができず、結果的に虚偽の記載と判断されることがあります。

インターネットからの申し込みで注意する点

インターネットから申し込みをすることで、上記のミスが起こる可能性は低くなりますので、可能な限りインターネットから申し込みをしましょう。

インターネットの申込では、間違った記入に対してエラーが出るので、記入ミスが起こりづらいのです。

しかしインターネットからの申し込みの場合、以下の点をクレジットカード会社はチェックして、申込者が「信頼できる人物」であるかを判断しているので、注意が必要です。

  • ・申し込みページにどこから遷移してきたか
  • ・約款ページの滞在時間(契約内容をきちんと読んでいるか)
  • ・重要事項などの必要なリンクを参照しているか
  • ・モバイルから申し込みの場合、自宅周辺や勤務先から操作しているか

上記4点に注意して申込をするようにしてください。

クレジットヒストリーを積み上げる

希望のクレジットカードの審査に通る確率を高めるためには、「よいクレジットヒストリー」を積み上げることがオススメです。

クレジットカード会社は、CICなど個人信用情報機関に記録されている申込者のカードやローンの利用記録を共有しています。

カード利用やローンの支払いに問題がない「よいクレジットヒストリー」の人は、信用度が高いと判断されて、クレジットカードの審査に通る可能性が高いのです。

審査に不安がある人は、まずは年会費無料などの審査基準が甘いクレジットカードを所有して、毎月きちんと支払いをすることで、よいクレジットヒストリーを積み上げましょう。

ちなみに今まで一度もクレジットカードを使ったことがないという人は、個人信用情報機関に情報がまったく記載されていません。

この状況は「スーパーホワイト」と呼ばれています。

一見すると金融事故などがないので、よいイメージに思えますが、実はスーパーホワイトは、「過去に金融事故を起こし、5年以上経過して情報が消えた人」と同じ立場にあります。

そのためクレジットカードの審査担当者に「過去に金融事故を起こしたのではないか」と疑念を持たれて、審査に落ちてしまう可能性があるのです。

スーパーホワイトの人がカード審査に確実通るためには、スマートフォンの本体を分割払いにするなどして、地道によいクレジットヒストリーを積むことが重要です。

なおよいクレジットヒストリーの作り方は「クレジットカード審査に最重要【良好なクレヒス】の作り方」を参考にしてください。

固定電話を持ち、最低でも1年以上同じ家に住む

審査を通りやすくするためには、固定電話を持って、同じ家に最低でも1年以上住むことをオススメします。

iphoneなどスマートフォンの普及で、固定電話を持たない人が増えていますが、固定電話は「住所が確実にある」ことを証明できるので、カード審査には有利になります。

固定電話がある場合、申込時に携帯電話と固定電話の両方の番号を書くようにしてください。

また居住年数については、賃貸住宅の場合、同じ場所に1年以上住んでいる人は仕事や収入が安定しているとみなされるので、評価が高くなります。

分譲住宅に住んでいる場合は、居住年数が短くても保有資産があるとして、評価は高くなります。

クレジットカードの審査に落ちる主な理由は4つに絞られる

クレジットカードの審査に落ちる主な理由は、「収入が少ない」「勤続年数が短い」「複数のカードを同時に申し込んだ」「延滞、滞納、破産などの経験がある」の4つになります。

まねーぶが328人を対象に行ったアンケートの結果、クレジットカードの審査に落ちた人の84%が、上記の4つの理由に該当していました。

それぞれの原因について詳しく見ていきましょう

収入が少ない

申込をしたクレジットカードが設定している年収に充たない場合は、支払い能力が低いとみなされて、審査に落ちてしまう可能性が高くなります。

クレジットカードはカード会社が利用料金を立て替えて、後から料金を回収する仕組みになっていますので、支払い能力の低い人にカードを発行することは、カード会社が貸し倒れのリスクを負うことになってしまいます。

ですからクレジットカードの審査では「収入」を最重要視するのです。

収入が原因で審査に自信が持てない人は、このページの「審査が不安な人必見!審査の甘いクレジットカード」に申し込むようにしてください。

収入が低い人でも、審査に通る可能性があります。

勤続年数が短い

就職したばかりとか、何度も職場を変えている、など勤続年数が短い人は、「収入が安定していない」と見なされて、審査に落ちる可能性が高いです。

カード会社は利用者の返済能力を重要視しています。
勤続年数が短いと、「カード発行後に勤続先を辞めてしまい、返済能力をなくす可能性がある」とカード会社は考え、カード発行にはリスクがあると判断して、審査を慎重に行うのです。

そのため審査に通らない可能性が高くなります。

勤続年数が6ヶ月以下の場合は、審査に通らない確率が非常に高まります。

複数のカードを同時に申し込んだ

同じ期間に複数のクレジットカードの申込をしていると、「多重申込」と判断されて審査に通らないことがあります。

多重申込をしている人は、「よほどお金に困っているのではないか」とカード会社に疑念を抱かれてしまい、発行にはリスクがあると判断されてしまう可能性があるからです。

また多重申込は「カードの入会特典目当て」ととらえられ、発行してもすぐに退会される可能性があると判断されて、審査に通らないこともあります。

クレジットカードの多くは、利用者は増やすために新規入会特典を用意しています。

こうした「特典目当て」でクレジットカードに入会して、特典を得るとすぐ退会してしまう人が一定数います。

カード会社にとっては、クレジットカードを利用せずに特典だけ得る人は、迷惑でしかないのです。

なおクレジットカードの申込情報は、CICなどの個人信用情報機関に6ヶ月間残りますので、多重申込が原因で審査が落ちた場合、情報が消える6ヶ月後に再度カードを申し込むようにしましょう。

延滞、滞納、破産などの経験がある

過去に金融機関への支払いの延滞や滞納、自己破産歴がある人は「支払い能力に問題がある」と見なされて、クレジットカードの審査の通らない可能性が高いです。

複数回の延滞、3ヶ月以上の滞納、自己破産などは「金融事故」になります。

金融事故はCIC・JICC・KSCという個人情報機関に、5年~10年事故情報が記録され、ブラックリストに載った状態になってしまうので、審査に通らなくなるのです。

とくにスマートフォン本体の分割料金の滞納によってブラックリスト入りしてしまうケースが増えていて、AERA dot.によると2015年で約376万件にも上っています。

スマートフォンを分割で購入した場合、その料金は毎月の利用料金とあわせて請求されます。

軽い気持ちで「通話・データ」の利用料を延滞しているつもりなのに、実際は本体料金を分割した「ローン」も滞納していることになり、この滞納記録が個人信用情報機関に登録されてしまうので、注意が必要です。

クレジットカードの審査落ちの原因と対策について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。

審査の甘いクレジットカードの3つの特徴

どうしてもクレジットカードの審査に通りたいという人は、審査の甘いクレジットカードに申し込むことをオススメします。

審査が甘いクレジットカード選ぶ場合は以下の3つの特徴を把握しておきましょう。

申し込み資格が甘い

審査が甘いクレジットカードの特徴は、申込資格を甘くして会員数を積極的に増やしていることです。

「高校生を除く18歳以上」と表記されているカードは、申込資格が甘いといえます。

この条件ですと学生、主婦なども対象になりますので、カード会社が会員を広く集めたがっていることが推測できます。

「高校生を除く18歳以上」が条件のカードは以下のようなものです。

  • ヤフーカード
  • エポスカード
  • オリコカード ザ ポイント

逆に「満20歳以上」とか「安定継続収入がある」という申込資格のクレジットカードは、一定のステータスを会員に求めているので、審査が厳しいといえます。

流通、信販、消費者金融系のカードである

流通ネット系、消費者金融系のカードは、審査が甘いと考えられます。

クレジットカードは発行している会社の系統によって審査の難易度に差があり、銀行系カード~交通系カード~信販系カード~流通・ネット系カードという順で審査が厳しくなっています。

流通・ネット系のクレジットカードは、積極的にカード会員を増やすことで、自社のサービスや店舗をより多く利用してもらい、売上を拡大したいという思惑があるのです。

そのため審査基準を低く設定して、多くの会員を獲得できるようにしているのです。

また消費者金融系のクレジットカードは、貸金業法に則って現在の収入を重要視する「カードローン」の審査の影響を受けているので、他のクレジットカードの審査基準とは違っています。

ですから他のカード会社の審査に落ちた人でも、審査に通る可能性があります。

リボ払い専用のカードである

リボ払い専用のクレジットカードは、審査基準が甘く設定されています。

リボ払いは毎月一定の金額を支払う方式で、年率15%程度の手数料がかかるので、クレジット会社としても会員数が増えれば、それだけ手数料収入が入ります。

ですから会員数を積極的に増やしたいので、審査基準を甘くしているわけです。

リポ払い専用カードは、使い方に注意しましょう。

リボ払いのつもりがなく使用して、トラブルになるケースが増えていて、国民生活センターも注意を呼びかけているからです。

だだリボ払い専用カードは、繰り上げ返済を利用すれば手数料は0円になりますので、普通のカードと同様に利用できます。

なおリボ払いについては「クレジットカードのリボ払いの仕組みと特徴を分かりやすく解説!」を参考にしてください。

審査が不安な人必見!審査の甘いクレジットカード

前の章で説明した、審査の甘いのクレジットカードの3つの特徴を踏まえて、まねーぶオススメのクレジットカードを紹介します。

クレジットカードの審査に通るか不安という人は、是非チェックしてください。

審査難易度の低い流通系カード【セディナカードJiyu!da!】

セディナカードJiyu!da!は流通系カードに属しているので、審査難易度が低めです。

セディナカードJiyu!da!の審査はIBISという独自の基準になっていて、セディナカードを利用してくれる可能性が高いかどうかで判断される傾向にあるので、クレジットカード審査に不安がある人も審査に通る可能性があるのです。

まセブンイレブンやダイエー、イオンなどではポイントが3倍になるほか、年間の利用額に応じて翌年のポイント還元率が最大1.3倍になります。

貯まったポイントはdポイントなどのポイント類やグッズ、nanacoカードなどの商品券と交換できます。

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審査が柔軟な高還元カード【JCB CARD R】】

JCB CARD Rは柔軟な審査が特徴で、積極的にカード発行をしています。

ポイント還元率が1%の高還元カードです。
さらにスターバックスではポイント10倍、セブンイレブンではポイント3倍など、さまざまなお店でポイント優遇が受けられます。

また入会後3ヶ月間はポイントが6倍となるので、大きな買い物を控えている人は大量のポイントを貯られます。

JCB CARD Rはリボ払専用カードですが、毎月20日までの繰り上げ返済を利用すればリボ払い手数料は0円です。

入会金・年会費も無料なので、完全無料でカードを利用できます。

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【ACマスターカード】独自審査の消費者金融系カード

クレジットカードに申し込んだけど、審査に落ちてしまった。
でもどうしてもカードが欲しい、という人にぴったりなのが、ACマスターカードです。

ACマスターカードは独自の審査基準を採用していて、現在の支払い能力を重視しています。

なので他のカードに申し込みをして審査に通過できなかったという人でも、現在収入があれば審査に通過できる可能性があるのです。

ACマスターカードは最短即日発行が可能。
あなたが他社の審査に落ちて不安を抱えているのであれば、申し込んでみることをオススメします。

  • 審査基準が違うので、クレジットカードの審査に落ちた人向け
  • 最短即日発行でマスターカードが手に入る
  • 年会費無料、0.25%のキャッシュバック

審査が甘いクレジットカードを作りたいという人は、以下の記事で作り方や注意点を詳しく説明していますので、参考にしてみてください。

クレジットカード審査で押さえておきたいポイント

クレジットカードに申し込みをする前に、そのカード会社の審査でポイントとなる点を押さえておきましょう。

カードの中には在籍確認の電話が会社にかかってきたり、審査に時間がかかったりするケースもあります。

あらかじめそのようなポイントを知っておくことで、カード発行をスムーズにできることもあるでしょう。

必要書類

クレジットカードの申込時に揃える必要書類は、主に2つあります。

  • 本人確認書類
  • 引き落とし口座情報

本人確認書類

クレジットカード会社は代金を立て替えて支払うため、申込者が「誰」であるかを把握する必要があるので、本人ならびに現住所が確認できる書類の提出が必須です。

本人確認書類としては以下のようなものがあります。

  • ・運転免許証または運転経歴証明書
  • ・パスポート
  • ・健康保健証
  • ・住民票または印鑑登録証明書
  • ・マイナンバーカード
  • ・在留カードまたは特別永住者証明書

上記の本人確認書類から2点を提出する必要があります。

なぜなら2020年の「犯罪による収益の移転防止に関する法律」改正によって、本人確認が厳格化されたからです。

提出する本人確認書類に関しては、申し込むカード会社のHPの記載を必ず確認するようにしましょう。

引き落とし口座情報

クレジットカードは、利用するとカード会社がその料金を立て替えて金額を払い、後日利用者が支払いを後払いする流れになっています。

この後払いは「銀行引き落とし」が基本であり、必ず引き落とし先の銀行口座が必要になるのです。

そのため申し込みの際は、引き落とし口座の銀行名や支店名、口座番号といった情報を記載することになります。

同時に「銀行印」も捺印するため、用意しておいたほうがよいでしょう。

また「高校生を除く18歳以上」の未成年でも申し込めるクレジットカードも多く存在しますが、未成年者の場合は申込書に親(親権者)の情報を記入して、署名捺印してもらう必要があります。

民法5条で未成年者の法律行為には親権者などの法定代理人の同意を得なければならないと定められています。

クレジットカードの契約も法律行為ですので、親権者の同意が必要になるというわけです。

在籍確認の電話

すべてのクレジットカードではありませんが、審査の途中でカード会社の担当者が勤務先に在籍確認の電話をかけてくることがあるので注意が必要です。

カード会社はカード利用料金を立て替えて支払うので、カード申込者に立て替え分を返済できるかを確認する必要があります。

そのためカード会社は申し込み者の勤務先に電話をして、申込者が実際に勤務しているか、安定した収入があるのかを確認するために在籍確認を行うのです。

内容は一概に決まっているわけではありませんが、電話をかけてきて名前や生年月日、住所といった情報について質問されるケースもあります。

仮に自分が電話口に出られない場合は、他の人が「その人はうちの会社で働いています」といったことを伝えるだけで、在籍確認は完了することがほとんどです。

在籍確認は必ず行われるわけでなく、カード会社によっても差があります。

たとえば楽天カードなど申込数が多いカードは、効率を上げるために機械による自動審査をメインにしているので、担当者が在籍確認を行うことは少ないのです。

なおクレジットカードの在籍確認ついては、「クレジットカード審査の在籍確認。電話は必ずかかってくるのか」を参考にしてください。

審査にかかる期間

クレジットカードの審査期間は、1日~2週間程度とカードによって日数に差があります。

なぜならカード会社によって、審査方法に違いがあるからです。

より多くの顧客を獲得したい流通・ネット系のカードであれば、審査の効率化をはかるために機械による自動審査が中心になっているので、審査期間は短いと推測されます。

逆に銀行系のカードなど審査基準が厳しいカードは、自動審査だけでなく、人的審査も徹底して行いますので、審査期間が長くなる傾向があります。

申込をする際に、カードの発行までの日数がどれくらいかをチェックしておきましょう。

なお審査の結果が出るまでの期間については、「クレジットカード審査落ちの連絡は来るのか」を参考にしてください。

クレジットカードの審査は4つ軸があることを知ろう

クレジットカードの審査は、クレジットカード会社のデータベースを利用した社内情報審査と、個人信用情報機関のデータへの照会をする外部情報審査とに分かれています。

両方の審査の中では、4Cと呼ばれている審査の4軸で個人の信用力を判断しているのです。

4Cとは以下の4項目を指します。

  • Character(人格)
  • Capacity(支払い能力)
  • Capital(資産)
  • Control(自己管理)

それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。

Character(人格)

Character(人格)は、クレジットカードの申込者が支払日に延滞することなどなく、きちんと返済してくれるかという、返済意思の強弱や責任感を見る項目です。

Character(人格)は、申込者のクレジットカードの利用履歴、個品割賦契約など「クレジットヒストリー」と呼ばれる情報から判断します。

クレジットカード会社は、社内のデータだけではなく、個人信用情報機関に他社でのクレジットヒストリーも照会します。

ここで延滞などすることなく支払いがなされていれば、自社のカードの場合でもきちんと支払いをしてくれる人物であると判断するのです。

Capacity(支払い能力)

Capacity(支払い能力)で見ているのは、申込者が安定した支払い能力(=収入)を持っているかどうかです。

収入が低く、支払い能力が低い申込者にクレジットカードを発行してしまうと、支払いの延滞や最悪支払い不能に陥って、クレジットカード会社が損害を被ることなってしまいます。

ですからクレジットカード会社は、申込者の支払い能力を重要視しているのです。

申込者の支払い能力を判断するのは、職業・勤務先・雇用形態・勤続年数・年収・借入額などの項目です。

職業

職業は年収が高く、安定した収入がある業種ほど評価が高くなります。

評価が高いとされているのは、弁護者や医師などです。

こうした職業は、年収が非常に高いだけでなく仕事が安定しているので、支払いができないリスクが非常に低いからです。

公務員や会社員も年収は高めの場合が多く、仕事も安定しているので、評価は高くなります。

自営業者や非正規社員は、例え年収が高くても収入が安定しないという理由から、審査は厳しめになる傾向です。

アルバイトやパートの人の場合、収入が低くかったり、収入が安定しないケースが多いので、評価は低くなります。

勤務先

勤務先の規模の大小で評価され、大手企業や上場企業、公務員など安定している勤務先で働いている人が高く評価されます。

大手企業や上場企業は倒産するリスクが少なく、年収も高いためカード会社にとってはカードを発行してもリスクが低いからです。

逆に中小企業に勤めている人は収入が低く、倒産の可能性があるために、評価が低くなり審査に通りづらい傾向があります。

雇用形態

雇用形態については正規社員の人の評価が高くなります。

正規社員は会社から解雇される可能性が低く、クレジットカード会社にとってリスクが低いと判断されからです。

自営業者や契約社員はいくら年収が高くても、継続して仕事できない可能性があると判断されて評価は低くなります。

アルバイト・パートも仕事が安定していないと判断される傾向が強く、クレジットカード審査に通らないケースがあります。

勤続年数

勤続年数は同じ会社に長く勤めている人は評価が高く、勤めている期間が短い人は評価が低くなります。

同じ会社に長く勤めている人は失業する可能性が低いと判断されるので、クレジットカード審査に通りやすいのです。

逆に勤めている期間が短い人は、失業や退社する可能性が高いと判断され、評価が低くなります。

とくにその会社に勤めて1年未満の場合は、クレジットカード審査に落ちる可能性が高くなります。

年収

年収は多い方が評価は高くなりますが、他の項目に比べると重要視されていません。

なぜなら年収は申込者の自己申告であって、金額の裏付けを取るのが難しいからです。

クレジットカード会社は年収を判断するために、「職業」や「勤務先」をチェックしていると考えられます。

借入額

クレジットカードの審査においては、無担保融資の借入額を審査対象としていて、申込者の職業や年収から返済能力以上の借入をしていると判断されてしまうと、審査に通りづらくなるのです。

無担保融資は消費者金融のカードローン、銀行カードローン、クレジットカードのキャッシングなどが該当します。

逆に住宅ローンの借入はクレジットカードの審査にプラスの影響を与えます。

住宅ローンの審査に通っている場合、銀行は申込者が十分な返済能力を持っていると判断したことになるので、クレジットカード会社の評価が高くなるからです。

Capital(資産)

Capital(資産)は申込者の資産状況を見る項目で、居住形態、居住年数などをチェックしています。

これは万が一、申込者の支払いが滞った場合に、担保にできる資産があるのかなどを判断するためです。

居住形態

持ち家があれば評価は高評価になります。持ち家は一戸建てでもマンションでも評価は変わりません。

貸家の場合は、社宅>賃貸住宅>公営住宅、という順番で評価が高くなっています。

居住年数

賃貸の場合、クレジットカード審査において居住年数が影響してきて、居住年数が長いほど評価が高くなります。

同じ場所に1年以上済んでいることが好ましいです。

持ち家の場合は、「保有資産」になりますので居住年数が短くても、審査に影響はありません。

Control(自己管理)

Control(自己管理)は前述のCharacter(人格)と似た項目ですが、より自分の管理能力に寄せた審査項目になります。

申込書で自分が申告した「借入情報」と、信用情報機関などの照会から判明した「借入情報」に大きな誤差が出ると、「自分の借入額を把握できていない=自己管理ができない」人と判断されてしまい、評価が低くなってしまいます。

審査のポイントを理解してクレジットカードを作ろう

クレジットカードの審査を通るには、基本的には信用を得るのが一番大切です。

仕事を続けて安定した収入を得たり、現在持っているカードの支払いをきちんと続けたりするだけでも、カード会社からの信用度は上がります。

日常生活や金融関係における大きなトラブルがない限り、多くの場合はカード審査を通ることができるでしょう。

ただ、あまりにも審査基準が高いカードを選んでしまうと、条件が合わずに審査が通らないこともあります。

自分の立場を理解し、信用力を上げるために何ができるかを理解した上で、自分に合ったクレジットカードへ申し込みをしましょう。

この記事の制作メンバー
最上天晴

まねーぶ・メディアディレクター
クレジットカード・電子マネーの専門家

2012年に株式会社GVのメディアディレクターに就任。
ユーザーファーストなお金のWEBメデイアとして「まねーぶ」を2018年に立ち上げる。
電子マネー、クレジットカードの情報を”とことん”分かりやすく発信します。

専門家プロファイルにて「クレジットカードの専門家」としても活躍中。

飯田道子先生

金融機関勤務を経て96 年FP資格を取得。
現在は各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっています。
どの金融機関にも属さない独立系FPです。
海外移住にも対応しており、特にカナダや韓国への移住や金融・保険情報を得意としています。
飯田先生のHP

飯田道子先生のコメント

クレジットカードを申し込む場合、まずはそのカードの申し込み条件にあっているか確認を。
基本的な審査内容は収入、職業・勤務形態、住まいの形態、信用情報等を総合的に判断していきます。
その他、勤務期間も大切なポイントです。転職予定があるのなら、その前にカードの申し込みを!
勤続年数は最低でも1年以上であることをアピールしましょう。
さらにゴールドカードやプラチナカード等のいわゆるステイタスカードの場合では、それまでのクレジットヒストリーの状況の判断、一般カードよりも高い年収等が求められます。
ただし年収がさほど高くない人でも、インビテーション制のカードであれば実績を積み重ねればステップアップできますよ。

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