名字が変わった時に行うクレジットカードの名義変更方法と必要な手続き!
結婚などで名義が変わると面倒になるのが名義変更。
名義変更と言っても、役所で事務手続きをしたり、銀行の口座名義を変えたり、何が必要だっけ?とワケが分からないくらい忙しく駆け回る人も多いです。
そんな中、クレジットカードの名義変更も手続きが必要な一つです。
名義変更をしないとすぐに使えなくなるわけではありません。
しかし、いつまでも放っておくと買い物に使えなくなったり、更新月に新しいカードを受け取れなかったりすることがあります。
今回はクレジットカードの名義変更をどのようにすればいいのかということと、もしも名義変更をしないとどんなトラブルが考えられるのかというお話をさせていただきます。
名義変更手続きの流れ
例えばJCBの場合、名義変更はインターネットか書面でできるようになっています。
名義変更を素早く終えるためには、インターネットでの手続きを推奨します。
インターネットの場合(「JCB名義変更」)は氏名や住所、引き落とし口座などの変更があった情報を入力してデータを送信すれば、後はカード会社の手続きになります。
書面の場合はまず変更届けを請求して、変更届けが届いたら記入、返送という流れになるため余分に時間がかかってしまいます。
インターネットと書面、どちらでもカード会社に変更届が到着してから1~2週間で新しい名義のカードが届くようになっています。
クレジットカードの名義変更には公的身分証明書が必要です。
すると、クレジットカードの前に運転免許証や健康保険証の変更をしておかないといけません。
その他たくさんの書類の名義変更を、いったいどの順番でしていけば一番手間がかからないのでしょうか?
名義変更手続きを円滑に進める手順
クレジットカードの名義変更をするために、まずは何をするべきでしょうか?
いきなりクレジットカード、というわけにはいきません。なぜなら、クレジットカードの名義変更には公的身分証明書が必要になるからです。
そこで、下の順番で変更手続きをすることをお勧めします。
以上の順番で行うと一番手間が少なくて済むでしょう。
1.何度も市役所に行くのは手間なので、一番最初に住民票や国民年金、マイナンバーなど、市役所で行わなければいけない手続きを全てしてしまいます。
一番最初に市役所で手続きを行う理由としては、市役所の手続きが大事だというのはもちろんなのですが、運転免許証の名義変更をする時に使う住民票や、パスポートの名義変更をするのに使う戸籍抄本または戸籍謄本を先にもらっておくと後が楽になるからです。
2.運転免許証やパスポートなど、公的身分証明書として使えるものの名義変更をします。
市役所で必要な書類をもらっておけば、それぞれ警察署やパスポートセンターに行く手間はかかりますが、手続き自体は難しくありません。
早い内に色々なところで使える公的身分証明書の名義変更ができていれば、後の手続きがスムーズに進みます。
3.銀行に連絡をしましょう。名義が変わったことを伝えて、口座名義の変更を行って、同じように公共料金の引き落としや携帯電話料金の引き渡しができるように、それぞれの事業者にも連絡をします。
4.ようやく本題のクレジットカードの名義変更です。
運転免許証の名義変更ができていますので、カード会社に連絡をすれば変更の手続きを行うことができます。
ごく単純化してまとめると、まず市役所で住民票をとって、住民票をもって運転免許証の名義更新、それから運転免許証を使って銀行口座とクレジットカードの名義変更、という流れです。
名義変更を行っている間にクレジットカードが必要になるという人もいるかと思います。
セゾンカードは名義変更直後でも即日発行に対応しています。
年会費は永年無料なので、2枚目やサブカードにという人にもおススメです。
変更手続きが必要なものをまとめる
クレジットカード会社に名義変更を伝える時には、名字以外にも変わった事柄がないかどうか、もう一度考えてみてください。
もしも引っ越しして住所や電話番号が変わる場合、同時に変更手続きをしなければいけません。
また、勤務先や収入が変わったならショッピング枠やキャッシング枠が変わる可能性もありますので必ず告知しなければなりません。場合によっては再審査になるでしょう。
引っ越しに伴って取り引き銀行を変えたということであれば、引き落とし口座の変更をしておかないと支払い延滞になってしまいます。
一度引き落としができなかったくらいなら、すぐに気づいて手続きをとればまだ影響は少なくて済みますが、未払いが61日以上続くといわゆるブラックリストに入った状態になってしまう恐れがあります。
名字以外に変わるものがないかどうか、今一度確認をしてみてください。
クレジットカードの名義変更は必須
名字が変わった場合、カード会社に連絡をしてクレジットカードの名義変更をする事は義務とされています。
例としてJCBの会員規約では以下のようになっています。
「参考JCB会員規約」
個人の信用情報は、個人信用情報センターというところで共有されています。
名字が変わったのに告知をしていないと、信用情報の連続性が失われてしまいます。
もしあなたがクレジットカードの発行を申請したとしても、あなたがカードを発行しても大丈夫な人かどうかが判断できなくなってしまう恐れがあります。
クレジットカードの利用額を毎月きちんと支払いをしていればすぐに利用停止になったりすることはないです。
カードの更新の時に新しいカードを受け取れなくなるなど、結局は後で手続きを行うことになりますので、規約にあるとおりに名義変更をできるだけ早くにするようにしましょう。
名義変更をしないと余計に面倒が増える
結婚直後の何かと慌ただしい中、ただでさえ色々な手続きがある中でクレジットカードの名義変更は面倒です。
しかし、面倒だからと後回しにしてしまうと、後々大きな面倒ごとになってしまうことがあります。
更新されるはずのクレジットカードが届かない
クレジットカードを新しく契約した時に、本人限定受け取りの書留「転送不要」で送られてきた覚えがないでしょうか?
クレジットカードは本人以外が受け取って不正利用されてしまうことを防ぐために、カード会社に届け出られている住所に送られて、その住所に住んでいることを示す公的身分証明書を提示しないと受け取れない仕組みになっています。
クレジットカードの保有者情報は住所や名義の変更をしておかないと、更新のタイミングで新しいカードを受け取れなくなってしまいます。
名義変更の手続きをしていないと、カードは一度カード会社に戻り、名義変更や住所変更の手続きをした後で改めて送られてくることになりますので余分に時間がかかってしまいます。
受け取れずに新たにクレジットカードの作り直しとなってしまうと、再審査になってしまう可能性もあります。
買い物で利用できないことがある
買い物にまったく利用できなくなるということはないのですが、署名が問題になることがあります。
ICチップがついているカードなら最近は暗証番号で認証することが多いですし、コンビニなどでは暗証番号がなくても決済ができます。
しかし、一部のお店では、決済の後でサインを求められることがあります。
名義変更をしていないということは、カード裏面の自署欄は旧姓のままでしょう。
サインした時に自署欄と同じように旧姓でサインをすればトラブルにはならないのですが、うっかり新しい名字でサインをしてしまうと不正利用が疑われ、最悪の場合、クレジットカードを一時停止にされてしまう恐れがあります。
海外で身分証として利用ができない
日本国内ではクレジットカードは便利な決済手段という位置づけで、公的身分証明書の代わりになることはあまりありません。
しかし、海外ではクレジットカードは信用の証明と位置付けられています。
クレジットカードは発行会社によって身元の確認ができて信用があると判断された人が持っている、という認識が強いからです。
このため、クレジットカードは高い信用力を持っていて、ホテルで宿泊したりレンタカーを借りたりする際に大いに役立ちます。
現金決済の場合は高額の預かり金を要求されることもありますが、クレジットカード支払いの場合は不要です。
ホテルでの宿泊時にはパスポートの提示を同時に求められるケースもあります。
もしも、クレジットカードの署名が旧姓のままで、パスポートの名前と違っていた場合、説明を求められるでしょう。
最悪の場合、不正利用を疑われるかもしれません。
日本国内なら説明すればなんとかなるかもしれませんが、国外では思わぬトラブルになる恐れもあります。
特に海外旅行に行くときはきちんと名義変更をしておくようにしましょう。
信用情報はそのまま残る
昔は名字が変わると金融機関が追跡できなくなることもあったようですが、現在は名字が変わったくらいでは金融機関は個人を追跡、特定することができるようになっています。
クレジットカードを作る時には運転免許証などの公的身分証明書を求められます。
「犯罪による収益の移転防止に関する法律」のため、カード会社はカード発行の申請があった時は、必ず本人確認をすることを義務づけられているためです。
このような仕組みがあるため、結婚して名字が変わってしまったとしても、身分証明書などから本人をたどれるようになっています。
結婚前にカードの利用料金の支払いを滞らせてしまうなどでブラックリストに載ってしまっていたとしても、信用情報は消えずに残ったままです。
名字が変わったとしても、一定期間ローンを組んだりカードを作ったりはできません。
名義変更直後は新しいカードを発行する際まれに審査落ち
ブラックリストから情報が消えないということは、逆にいうと、過去の利用と支払いで築いたクレジットヒストリーも継続されるということです。
銀行系のカードやゴールド、プラチナといったステータスの高いカードの発行にはある程度のクレヒスが必要ですから、過去の信用情報が引き継がれないと困るという場合もありますよね。
ただし、もしも結婚して名字が変わったのなら、新しいカードの発行は少し待った方がいいかもしれません。
名義変更した直後では個人信用情報機関でまだ情報が反映されておらず、個人の特定ができないことがあるからです。
良好なクレヒスをもつはずの人が、まったくクレヒスがない(ホワイト)と判断されてしまって審査に落ちてしまう可能性があります。
そんなことで審査に落ちてしまって、審査落ちという履歴が残ってしまうのも不都合ですから、名義を変えてから1、2週間くらいは間を置いてから新しいカードの発行を申請するようにしてください。