30代の保険見直し!無駄を省けば貯蓄もできる
30代のみなさんの中には、「収入は少ないし、貯蓄できるのはまだまだ先だろうな」と考えている人も多いのではないでしょうか?
けれども、自分の老後や家族の将来のことを考えると、貯蓄できるに越したことはありませんよね。そこでチェックしておいて欲しいのが、「加入している保険に無駄がないか」です。
実は、保険の見直しをするだけで貯蓄ができるようになるケースは少なくありません。
貯蓄をするための家計の見直し。まずは保険の無駄を確認しましょう!
30代の保険加入率
30代の人達がなかなか貯蓄できない理由のひとつが、保険です。
生命保険文化センターの調査によると、20代から30代にかけて、生命保険の加入率が大きく上昇しています。
医療保険やがん保険についても、同じような傾向となっています。
20代 | 30代 | 40代 | |
---|---|---|---|
男性 | 52.4% | 84.1% | 87.5% |
女性 | 56.8% | 78.5% | 90.0% |
生命保険文化センター 平成25年度「生活保障に関する調査」より
同調査では、1年間の平均支払保険料が年間20万円程度となっています。
つまり、30歳前後で保険に加入すると、1年で貯蓄できる金額が約20万円、1か月で2万円弱減ってしまうと言うことができます。
結婚している場合であれば、将来的に子供の教育費のことも考えておきたいところです。
どれだけの貯蓄額が必要かを考えながら、保険の内容を確認しておきたいですね。
確かに、それだと貯蓄する余裕が減ってしまうから大変ですよね。でも、万が一の備えは必要だし…。
保険の加入経路
では次に、保険の加入経路はどうなっているでしょうか?
保険代理店で専門家の意見を参考にしたり保険会社の外交員を通じて加入している人が半数程度いる一方、保険の仕事をしている友人や親戚などを通じて加入している人もいます。
友人や親戚といった人を通して「義理」で保険に加入した人の多くが、他の保険と比較せずに加入しているようです。
また、保険代理店や外交員を通じて加入している場合でも、保険の内容を自分でしっかりと考えた人はそんなに多くないでしょう。
そういった人たちは、担当者の言うままに余分な保障がついた保険に入ってしまっている可能性があります。
そうでないかどうかを確認するポイントを、これから見ていきましょう。
30代に本当に必要な保険は?
いざという時に必要な死亡保障額や保障内容は、あなたのライフステージにあわせて変化していきます。
結婚や出産といったライフイベントや、共働きかどうかなどで変わってきます。どんな場合にどれくらいの生命保険に加入すべきなのかを、ライフステージ別に表にまとめました。
生命保険の場合
家族構成 | 終身保険 | 定期保険 | |
---|---|---|---|
独身 | × | × | |
既婚(子供なし) | 共働き | △ | × |
働き手は1人 | ○ | △ | |
既婚(子供あり) | 共働き | ○ | ○ |
働き手は1人 | ◎ | ◎ |
※×・△・○・◎の順に、必要保障額が大きくなっていくイメージ
よくあるのが、「共働きなのに、死亡保障が多すぎる」ケースと、「掛け捨て保険がもったいなくて、終身保険の保障額が多すぎる」ケースです。
これらについては、家庭の収入と公的保障などをふまえて、どれくらいの保障が必要かにあわせて見直しをする価値があります。
医療保険やがん保険については、保障期間が定期タイプか終身タイプかで変わってきます。
定期タイプは一生涯保険料を支払い続けることになるため、保険料は安めです。
終身タイプは、60歳や65歳といった年齢で保険料の支払が終了するものが多いです。
払込期間が決まっているタイプであるため、その分だけ毎月の保険料が高くなります。
長生きした場合には「終身タイプ」の方が得になりますが、保険料が高いせいで貯蓄ができなくなってしまっては意味がありません。
あまり貯蓄できなくなってしまうのであれば、今の出費をおさえるために「定期タイプ」を選ぶのもいいでしょう。
死亡保険に医療特約がついているのであれば、それだけを解約して見直すことでも保険料をおさえることができます。
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30代のうちから貯蓄性のある保険に入るのは得なの?
しかも、貯蓄性のある保険は、保険会社が代わりに資産運用もしてくれているのもあるんじゃ。
保険会社は、加入者から集めた保険料をできるだけ堅実に運用して増やしています。
そのため、貯蓄性のある保険では支払った保険料よりも多い額の保険金を受け取ることができるのです。
若いうちに加入していれば資産運用をしている期間も長くなるので、収益をさらに投資に回して大きく増やしていく複利効果があり、よりお得な保険料になります。
だから、若いうちから貯蓄性のある保険に入るのが得なのです。
では、30歳の男性が、貯蓄性のある終身保険に入った場合と掛け捨ての定期保険に入った場合の保険料の違いをシミュレーションしてみました。
ただ、保険金額は、終身保険では葬儀費用とその他の一時的なお金として300万円にしていますが、定期保険の場合は少額の保障プランがないため500万円としました。
終身保険 ライズ (保険金300万円) | 定期保険 ブリッジ (保険金500万円) | |
---|---|---|
月額保険料 | 5,604円 | 1,215円 |
総支払保険料 | 2,017,440円 | 437,400円 |
保険料差額 | 1,580,040円 |
終身保険では保険料が200万円を超えてしまいますが、死亡時には300万円になって返ってきます。
一方、定期保険に加入した方場合は150万円以上も保険料が少なくなります。
これだけを見るとどちらが得なのかはわかりにくいですが、きっちり計算するとこうなります。
毎年の保険料が5万円変わるので、それを60歳までの30年間貯蓄します。
その後、20年程度は銀行に預けたままにしておくと、仮に年利0.5%という超高金利でも200万円には届きません。
300万円まで増やそうとすると、年利2%で増やさなければなりません。
このように、保険は有効利用すれば、銀行よりも高い金利で貯蓄をすることもできるのです。
死亡後の葬儀費用などにあてるためであれば終身保険ですが、老後の生活資金にしたいのであれば個人年金保険に加入するとよいでしょう。
けれども、だからといって保険金額を高くしてしまうと、保険料が毎月の生活費を圧迫してしまいます。
保険はあくまで万が一に備えるものなので、今の生活を苦しくしてしまわない範囲で活用しましょう。
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まとめ
貯蓄目的で保険に加入すれば、ついついお金を無駄遣いして貯蓄ができなくなってしまう心配もありませんね。
銀行に預けていると、何かのタイミングで引き出して使ってしまう可能性もあります。
保険なら、強制的にお金を支払うことになり、解約するのも大変です。
保険を見直して保険料を節約しながら貯蓄をすれば、若いうちからでも着実に貯蓄できるようになりますよ。