50代が最後のチャンス!?安心老後生活のための保険見直し
50代ともなると定年が近づいてきていますが、平均寿命を考えると30年以上も人生は残っています。
まだ先の長い人生なので、できるだけ元気で充実したものにしたいものですね。
けれども、そのためには「老後資金」が必要なのも事実です。
50代は老後に備える最後のチャンス。
まずは、保険でできる老後の備えから考えなおしてみませんか?
老後を見すえて保険を見直す2つのポイント
では、具体的な貯蓄を増やす方法として、保険の見直しでできることを紹介しましょう。
子供の自立にあわせた死亡保障額の削減
子供が自立した後は、家族の生活費と子供の教育費のために加入している定期保険や定期特約の部分を減らすことができます。
定期の死亡保険は、更新するたびにその年齢に応じた保険料になり、どんどん高額になっていきます。
もう必要性がなくなっているのに、より高い保険料を支払い続けている50代の方がたくさんいるのです。
ただし、20年ほど前に加入している終身保険であれば予定利率の高いお宝保険の可能性があるため契約内容をよく確認して解約や変更を行うようにしましょう。
年齢とともに増加する医療費負担に備える
老後の医療費は、私たちの想像以上に増えていく可能性があります。
例えば、介護保険や75歳以上になった場合の後期高齢医療制度の自己負担割合は一般所得者および低所得者は現在1割負担ですが、将来もそのままだという保証はありません。
今の国の財政状態と少子高齢化が進んでいくことを考えると、自己負担割合が1割から2割・3割と増えていくことも考えられます。
そこで重要になるのが、医療保険です。
長生きすることを考えると、医療保障は一生涯欲しいところです。
しかし、保険料を一生支払い続ける終身払では、年金生活中も毎月保険料を支払わなければならず、老後生活の中で負担になってしまうかもしれません。
そこで、家計に余裕があるようなら保険料の払込が60歳や65歳で終了するけれども終身保障で一生涯保障が続く、払済タイプの医療保険を選ぶことをおすすめします。
[macth url=”https://www.money-book.jp/5116″]
遺される家族の必要保障額を確かめる方法
50代の方に万が一のことがあった場合、遺された家族のために必要な保障はどれくらいになるのでしょうか。
若いうちは、子供の教育費を考えるとかなり多額の死亡保障額にしなければなりませんでした。
けれども、50代の場合は逆に、それ以前と比べて必要保障金額がだいぶ少なくなっていきます。
子供が大学生のうちは高い学費もかかりますが、社会人となって自立してしまうと、必要な保障は配偶者の生活費だけになります。配偶者自身が社会保障でどれくらい収入を得ることができるかもあわせて考えていきましょう。
子供が自立した後の収支には次のようなものがあります。
費目 | 計算方法 | |
---|---|---|
支出 | 生活費 | 毎月の生活費×90歳程度までの月数 |
収入 | 老齢年金 | ねんきん定期便から推測 |
遺族年金(※1、2) | 遺族厚生年金額をねんきん定期便から推測 | |
死亡退職金(※2) | 会社の規定から推測 | |
個人年金保険等 | 保険の契約内容から計算 | |
給与等 | 配偶者が仕事をしている場合のみ |
※1遺族基礎年金は対象者のみ
※2会社員の場合のみ
こういった項目を計算し、支出から収入と貯蓄を差し引いて足りない分が「最低限必要な」死亡保障額です。その金額を把握した上で万が一のリスクに備えておきましょう。
ただ、自分で計算するのは難しいかもしれませんので、その場合はファイナンシャルプランナーなどの専門家にアドバイスをもらいながら計算してみてください。
その上で、夫婦で老後を過ごしていくための資金を、これから10年程度かけて増やしていく計画を一緒に立てておきましょう。
☞無料で専門家に相談できる!“安心して使える”保険相談ランキングをチェックする
こういった保障を知らないでいると、必要以上に保険に入ってしまうことになるんじゃよ。
プチぜいたくのしすぎには注意!
最後の注意点が、子供の手が離れた後の生活水準です。
子供の生活費や教育費が必要なくなると、一気に生活費に大きな余裕が生まれます。
けれども、ここで油断しないで、無駄な出費は最小限にとどめる努力をして下さい。
時々のプチぜいたくなら大丈夫ですが、しょっちゅうになってしまわないように注意しましょう。
私たちは、一度生活水準をあげてしまうと、なかなか下げることができません。
その結果、生活水準が上がったままで老後に入り、予想以上に支出がかさんで預貯金を食いつぶしてしまう可能性があります。
そうなってしまわないようにするためには、別の口座に毎月お金を移すようにしたり、個人年金保険に加入しておくなどして、対策を取っておくという手もありますね。
[macth url=”https://www.money-book.jp/1444″]
まとめ
このように、50代であっても、ライフステージにあわせた保険の見直しで、老後の生活の準備をすることができるのです。
これが老後への準備の最後のチャンスです。
余分な定期保険を解約して、老後のための医療保険と貯蓄に回せるようにしましょう。