定年退職を控える50代のクレジットカードに対する不安の声とは?
- 50代は、定年退職・老後を目前に控え、お金について考える時間も増えるでしょう。さらにキャッシュレス化が進む中、クレジットカードの見直しやステータスカードを意識する人もいるのではないでしょうか。
まねーぶの調査ページ「まねーぶ調べ」では、50代のクレジットカード保有者に意識調査を行い、50代に人気のクレジットカードや、選ぶ理由、定年退職後を見据えたクレジットカードへの意識を明らかにし、まねーぶディレクターの最上天晴が総評しました。
調査回答者の属性(n=300)
- 年代:男性47.3%/女性52.7%
- 婚姻・子供:未婚・子なし28.7%/未婚・子あり5.0%/既婚・子なし14.7%/既婚・子あり51.7%
- 職業:正社員42.7%/契約社員・嘱託社員4.7%/派遣社員3.7%/パート・アルバイト15.7%/フリーランス・業務委託4.7%/自営業・自由業10.0%/専業主婦(主夫)14.0%/無職4.7%
- 年収:100万円未満22.7%/100万円以上~150万円未満8.7%/150万円以上~300万円未満22.3%/300万円以上~500万円未満22.3%/500万円以上~700万円未満14.0%/700万円以上~1,000万円未満6.0%/1,000万円以上4.0%
調査1:【50代】クレジットカードの種類・保有状況
保有歴は半数以上が「20年以上」と回答
全国50代クレジットカード保有者300人に利用調査をしたところ、クレジットカード保有枚数は「1枚」23.7%、「2枚」30.7%、「3枚」22.3%と、合わせて76.7%が3枚以下という結果でした。
保有歴については「20年以上」が半数以上を占め、若いうちから長くクレジットカードを利用している50代らしい結果となっています。
メインで利用しているクレジットカードのランクについては、7割以上が「一般カード」と回答しました。
また、メイン利用のクレジットカードについては、1位「楽天カード」が81人と最も多く、2位「イオンカード」が41人、3位「JCBカード」が39人という結果でした。
メインカードを選んだ理由については、1位「ポイント還元率が良い」が133人、2位「年会費が無料」が131人、3位「入会費が無料」が86人と続きました。
調査2:【50代】クレジットカードの利用状況
利用店は「ネットショッピング」が突出
クレジットカードの利用頻度については、「ほぼ毎日」が11.0%、「週に2〜3日」が29.0%、「週に1回」が20.7%と合わせて60.7%が週に1回以上利用していることがわかりました。一方で「1ヶ月に1回」しか利用しない人もおよそ2割いることもわかりました。
毎月の利用金額については、「10,000円以上30,000円未満」が29.0%と最も多く、次いで「30,000円以上50,000円未満」が16.0%、「5,000円未満」が13.7%という結果でした。
利用している店やサービスについては、1位「ネットショッピング」が241人と突出し、2位「食料品、日用品」が160人、「携帯電話料金」が121人と続きました。
調査3:【50代】60代へ向けてのクレジットカードの意識変化
60代へ向けてクレジットカードの意識変化や保有状況の変化については、「意識が変わった、保有状況が変化した」と回答した人は15.3%にとどまりました。カードの保有枚数を減らすとともに、収入の減少を見越して年会費の高いカードを解約するといった意見が多く寄せられました。
調査4:【50代】今後のクレジットカードの見直し
定年後にクレジットカードを見直すかどうかについては、3割以上が「見直す予定」と回答しました。
どのように見直すかについては、「新規発行」が33.7%、「解約退会」が66.3%と「解約退会」を検討している人が多いことがわかりました。
「新規発行する」と回答した人が発行予定のカードランクについては、「一般カード」が6割以上と最も多く占めるものの、「ゴールドカード」も2割以上占める結果となっています。
また新規発行予定のクレジットカードについては、1位「楽天カード」が10人、2位「dカード」が5人、3位「三井住友カード」が4人と続く結果でした。
調査5:【50代】クレジットカードに関する定年退職後・老後の不安
定年退職や老後に向けてクレジットカードに関する不安はどのようなことを感じているのでしょうか。
今後のクレジットカードに関する不安の声
総評
まねーぶディレクター
年金生活に入ると生活のサイズダウンが起こります。
それに合わせてクレジットカードの枚数を減らすとか、年会費のかかるカードは解約してカードの断捨離をしていくことがオススメです。
その際、「今後の生活にメリットがあるか」を基準にカードを選んでみてください。
回答者の中で不安があった年金だけでの生活でクレカを持ち続けることができるのかについてですが・・・
クレジットカード発行の条件は「安定した収入があること」なのですが、年金は収入と見なされていますので、基本的にはカードを持ち続けることが可能です。
クレジットカード会社やカードの種類によっても変わってはきますが、年金生活でもクレカを利用することは可能と覚えておいていただければと思います。
株式会社GV・メデイアディレクター。
クレジットカード・電子マネーの専門家。
早稲田大学卒業後、日之出出版、扶桑社、主婦の友社で20年に渡り、雑誌・書籍の編集に携わる。
2012年に主婦の友社を退社し、株式会社GVのメディアディレクターに就任。
クレジットカードや引越しをはじめ、様々なジャンルのメディアを立ち上げた。電子マネー、クレジットカード、カードローンなどが高度に複雑化しているにもかかわらず、一般ユーザーに分かりやすい情報を提供するWEBメディアがないことを危惧。ユーザーファーストなお金のWEBメデイアとして「まねーぶ」を2018年に立ち上げる。
クレジットカード、電子マネー、カードローンなどお金周りの情報に強いが、特にクレジットカードと電子マネーの情報に精通している。クレジットカードや電子マネーへの深い知識を活かして、専門家プロファイルでクレジットカードの専門家として活動、オンライン講座「あなたにピッタリのクレジットカードの選び方」も定期的に開催している。