大手vs格安、スマホユーザーが選ぶ利用シェアNo.1は?
- 個人のスマホ保有率は67.6%(2019年時点 総務省ICTサービスの利用動向より)となっており、多くの人にとって、携帯料金は毎月の固定費の中でも減らしたい支出でしょう。大手キャリア3社(docomo、au、Softbank)はまだまだ根強い人気がありますが、格安スマホも勢いを増し利者も増えています。多くの選択肢があるなか、スマホ利用者は実際に何を基準に携帯会社を選んでいるのでしょうか。
まねーぶの調査ページ「まねーぶ調べ」では、スマホ利用者500人に意識調査を行い、利用しているキャリアを選んだ理由や選ばない理由、大手と格安スマホそれぞれの利用状況、メリット・デメリットの声を明らかにしました。
調査回答者の属性(n=500)
- 性別:男性30.6%/女性69.4%
- 年代:20代19.6%/30代37.0%/40代28.6%/50代11.4%/60代3.4%
- 婚姻・子供:未婚・子なし37.8%/未婚・子あり4.6%/既婚・子なし14.8%/既婚・子あり42.8%
- 職業:正社員36.2%/契約社員・嘱託社員3.8%/派遣社員3.4%/パート・アルバイト18.4%/フリーランス・業務委託6.0%/自営業・自由業5.6%/専業主婦(主夫)18.2%/学生2.6%/無職5.8%
- 世帯年収:100万円未満34.4%/100万円以上~150万円未満8.6%/150万円以上~300万円未満23.4%/300万円以上~500万円未満20.8%/500万円以上~700万円未満9.0%/700万円以上~1,000万円未満2.8%/1,000万円以上1.0%
調査1:スマホの利用状況
利用キャリアはプライベート用「docomo」、ビジネス用「SoftBank」がトップ
全国20代~60代のスマホ利用者500人に利用調査をしたところ、メイン利用のスマホについては「大手キャリア」が71.2%、「格安スマホ」が28.8%という結果でした。
スマホの所有台数については、「1台」が83.6%と最も多く、「2台」が15.2%、「3台以上」が1.2%と続きました。
プライベート用に利用しているキャリアについては、「docomo」が162人と最も多く、「au」が114人、「SoftBank」が86人と続きました。一方で、ビジネス用では「SoftBank」が22人、「docomo」が15人、「au」が8人と続きました。格安スマホの種類も増えていますが、まだまだ大手キャリアの人気が強いことが分かる結果となっています。
大手キャリアの毎月の携帯料金については、「5,000〜8,000円未満」が35.1%と最も多く、「3,000〜5,000円未満」が25.6%、「8,000〜10,000円未満」が19.9%と続きました。一方で格安スマホは「3,000円未満」が70.1%と最も多く、次いで「3,000〜5,000円未満」が24.3%と合わせて94.4%が「5,000円以下」と格安スマホの料金の安さがわかる結果となっています。
大手キャリアの携帯料金の支払方法については、「クレジットカード払い」が49.4%、「口座振替」が46.1%と意識が分かれる結果に対し、格安スマホでは7割以上が「クレジットカード払い」と回答しています。
1ヶ月のデータ量(ギガ数)が足りているかについては、「足りている」と回答した人が大手キャリアでは86.5%、格安スマホでは91.0%という結果でした。格安スマホユーザーより大手キャリアユーザーのほうが、データ量が足りないと感じる人が若干多いようです。
調査2:利用している携帯会社を選ぶ理由、選ばない理由
格安スマホを選ぶ理由は「価格が安い」、選ばない理由は「変更するのが面倒である」が1位
大手キャリアを選んだ理由については、1位「使い慣れている」が249人、2位「家族、知人が利用している」が164人、3位「通信面が安定している」が87人という結果でした。格安スマホでは1位「価格が安い」が137人、2位「家族、知人が利用している」が29人、3位「料金プランが充実している」が27人という結果でした。
大手キャリアユーザーが格安スマホを選ばない理由については、1位「変更するのが面倒である」が255人、2位「通信面が不安」が161人、3位「周りで利用している人がいない」が84人という結果でした。反対に格安スマホユーザーが大手キャリアを選ばない理由については、1位「価格が高い」が136人と、以降の2位「変更するのが面倒である」、3位「料金プランが充実していない」を大きく引き離してトップとなりました。
調査3:大手キャリアユーザーの満足度・格安スマホへの乗り換え意思
今後格安スマホに変更したい人は19.1%にとどまる
大手キャリアユーザーの満足度については、「やや満足」が43.3%と最も票を集め、「とても満足」と合わせて57.3%が満足していることがわかりました。「どちらでもない」は20.5%、「やや不満」は19.1%という結果で、支持率は高いようです。
今後格安スマホに変更したいかについて、「はい」と回答した人は17.7%にとどまりました。
変更したいと考えている人がどの格安スマホに変更したいかについては、1位「楽天モバイル」が29人、2位「Y!mobile」が13人、3位「UQmobile」が8人という結果でした。1位の「楽天モバイル」は楽天ユーザーが多く、スマホも楽天にすることでさらにポイントが貯まるといった声が多く目立ちました。2位の「Y!mobile」や3位の「UQmobile」については、TVCMでよく目にすることや、現在利用している大手キャリアから変更しやすいといった声が目立ちました。
満足度に関する大手キャリアユーザーの声をご紹介します。
大手キャリアユーザーの満足の声
大手キャリアユーザーの不満の声
調査4:格安スマホユーザーの満足度・格安スマホを使い続けたい?
9割以上が「今後も格安スマホを利用し続ける」と回答も大手キャリアの携帯料金低下により検討する声も
格安スマホユーザーの満足度については、「やや満足」と回答した人が43.8%と最も多く、次いで「とても満足」が38.2%とあわせて81.9%が満足していることがわかりました。
大手キャリアから格安スマホに変更後に携帯料金がどのくらい安くなったかについては、最高15,000円、平均4,162円でした。
今後も格安スマホを利用し続けるかについては、9割以上の人が「はい」と回答しました。通信速度の遅さが心配されますが、問題なく利用できている人が多いようです。携帯料金が圧倒的に安いだけでなく、ギガ数を他の人とシェアできたり、料金プランが分かりやすいことが支持される理由のようです。
もし大手キャリアの携帯料金が格安スマホと同等になった場合も格安スマホを利用し続けるかについては、半数以上が「いいえ」と回答しました。利用キャリアの判断基準が携帯料金の安さである人が多いことがうかがえる結果となっています。
満足度に関する格安スマホユーザーの声をご紹介します。
格安スマホユーザーの満足の声
格安スマホユーザーの不満の声