経済的ゆとりがでてくる40代、そろそろクレジットカードのステータスが気になる?

調査背景
    40代は、キャリア形成や管理職に昇進するなど、経済的にゆとりがでてくる年代です。またプライベートでは、お金の使い道や生活スタイルも変化してくるでしょう。そんな中、生活をさらに充実させることのできるステータス性のあるクレジットカードがどれなのか気になる人も多いのではないでしょうか。

    まねーぶの調査ページ「まねーぶ調べ」では、40代のクレジットカード保有者に意識調査を行い、人気のクレジットカードや、選ぶ理由、ステータスカードへの意識を明らかにし、まねーぶディレクターの最上天晴が総評しました。

調査回答者の属性(n=72)

調査対象:全国40代クレジットカード保有者72人

  • 性別:男性34.7%/女性62.5%/未回答2.8%
  • 婚姻・子供:未婚・子なし26.4%/未婚・子あり6.9%/既婚・子なし16.7%/既婚・子あり50.0%
  • 職業:正社員44.4%/契約社員・嘱託社員1.4%/派遣社員1.4%/パート・アルバイト25.0%/フリーランス・業務委託2.8%/自営業・自由業4.2%/専業主婦(主夫)15.3%/無職5.6%
  • 世帯年収:100万円未満26.4%/100万円以上~150万円未満12.5%/150万円以上~300万円未満18.1%/300万円以上~500万円未満25.0%/500万円以上~700万円未満9.7%/700万円以上~1,000万円未満5.6%/1,000万円以上2.8%

調査1:【40代】クレジットカードの保有・利用状況

40代のクレジットカード保有枚数は8割以上が「3枚以下」、保有歴は3割以上が「20年以上」
利用頻度は「週に2〜3回」、毎月の利用金額は「10,000円以上30,000円未満」が最も多い

40代のクレジットカードを保有者72人にクレジットカード利用調査をしたところ、クレジットカード保有枚数は「1枚」26.4%、「2枚」31.9%、「3枚」22.2%と、合わせて80.6%が3枚以下という結果でした。
クレジットカードの保有歴については、「20年以上」が31.9%と最も多く、10代後半や20代などの早くからクレジットカードを利用していることがうかがえる結果となりました。
また、利用頻度は「週に2〜3日」が36.1%と最も多く、「週に1回」が20.8%、「1ヶ月に1回」が18.1%と続きました。毎月の利用金額については、「10,000円以上30,000円未満」が27.8%と最も多く、「30,000円以上50,000円未満」が20.8%、「50,000円以上70,000円未満」が11.1%と続きました。

40代が初めて作ったクレジットカードについては、「JCBカード」が23人で、以降の「楽天カード」、「セゾンカード」の9人と2倍以上の差をつける結果でした。

調査2:【40代】クレジットカードの利用店・サービス

40代のクレジットカードの利用店・サービスは「ネットショッピング」が58人と最も多い

40代のクレジットカードの利用店・サービスについては、1位が「ネットショッピング」58人、2位が「食料品、日用品(スーパー、コンビニ、ドラッグストア等)」46人、3位が「携帯電話料金」38人という結果でした。長年クレジットカードを利用している40代が、「ネットショッピング」や「食料品、日用品」などの日常的な買い物だけでなく、「携帯電話料金」などの固定費もクレジットカード払いにすることで、より多くのポイントを得ている様子がうかがえます。

調査3:【40代】メインで利用しているクレジットカード

40代のメインで利用しているカードは1位「楽天カード」22人、2位「JCBカード」18人
メインのクレジットカードを選んだ理由は「ポイント還元率が良い」が最多

40代がメインで利用しているクレジットカードについては、「楽天カード」が22人と最も多く、次いで「JCBカード」18人、「三井住友カード」6人という結果でした。
メインで利用しているクレジットカードを選んだ理由については、「ポイント還元率が良い」が39人と最も多く、次いで「年会費が無料」25人、「入会費が無料」24人という結果でした。
調査1での初めて作ったクレジットカードでは「JCBカード」が圧倒的1位でしたが、メインで利用しているクレジットカードでは、「楽天カード」が「JCBカード」を抜いて1位となっています。年々会員数が増加している「楽天カード」の人気がもたらした結果といえます。

調査4:【40代】クレジットカードのステータス、気になる?

40代の4人に1人が「ステータスが気になる」「少し気になるようになった」と回答
実際にステータスカードを利用している人は12.5%にとどまる

40代がメインで利用しているクレジットカードのステータスについては、「一般カード」が87.5%と最も多く、「ゴールドカード」、「プラチナカード」、「ブラックカード」を利用している人は12.5%にとどまりました。
また、クレジットカードのステータスが気になるかどうかについては、4人に1人が「気になる、意識している」「少し気になるようになった」と回答しました。

ステータスを気にしない人がクレジットカードに求めること、ステータスの気になる人がどのような場面で気にするようになったのか、それぞれの声をご紹介します。

ステータス以外でクレジットカードに求めること

長年利用している人に、数年ごとに商品やボーナスポイントなどの特典があるといい。いくら使ったなどの利用状況が分かりやすく通知されたり、グラフで見やすくなっていると使いすぎを防止できて便利で助かります。(男性/正社員/セゾンカード)
現在、配偶者の見栄で年会費の高いカードの家族カードを使っています。妻の私には恩恵がないのでステータスは必要ありません。ポイント倍額イベントなどがあるとよい。また、ポイントで交換できるものにあまり魅力を感じず利用できていないので、もう少し充実させてほしいです。クレジットカードは必要なので使用していますが、ポイントがたまってもあまり喜べません。(女性/フリーランス・業務委託/ダイナース)

ステータスを気にするようになったエピソード

たまたま引っ越すことになった都内の高級住宅地といわれるエリアのご近所さんと百貨店へショッピングへ出かけました。休憩しようと連れて行ってもらったのが、ゴールドカード保有者が利用できるラウンジでした。若い頃からクレジットカードを不便なく利用しており、ステータスを気にしたことはありませんでしたが、少し羨ましく思うようになりました。(女性/パートタイマー・アルバイト/三井住友カード)
女性との食事でスマートにカードで支払いを済ませようとしたときに、普通のカードだとカッコ悪いと感じ、その時利用していたANAカードをゴールドカードへアップグレードしました。カード特典のおかげで生活にもゆとりを感じるようになったと思います。(男性/正社員/ANAカード)

総評

最上天晴
最上 天晴
まねーぶディレクター
40代の人が2枚、3枚とカードを持っているのは、当然の流れかなと思います。
カードを長年持っていると、一枚のカードだけでは効率が悪いことに気づくことが多いからです。
ネットで使用する、実店舗で使用するなど、自分の利用実態に合わせて、カードを使い分けているのだと思います。

初めて持ったカードがJCBがトップだったのは、少し意外でした。
40代の方々が初めてカードを作った15〜20年前は、初めてでも入りやすいというイメージをJCBが独占していたということが推測されますね。
プロフィール
株式会社GV・メデイアディレクター。
クレジットカード・電子マネーの専門家。

早稲田大学卒業後、日之出出版、扶桑社、主婦の友社で20年に渡り、雑誌・書籍の編集に携わる。
2012年に主婦の友社を退社し、株式会社GVのメディアディレクターに就任。

クレジットカードや引越しをはじめ、様々なジャンルのメディアを立ち上げた。電子マネー、クレジットカード、カードローンなどが高度に複雑化しているにもかかわらず、一般ユーザーに分かりやすい情報を提供するWEBメディアがないことを危惧。ユーザーファーストなお金のWEBメデイアとして「まねーぶ」を2018年に立ち上げる。
クレジットカード、電子マネー、カードローンなどお金周りの情報に強いが、特にクレジットカードと電子マネーの情報に精通している。クレジットカードや電子マネーへの深い知識を活かして、専門家プロファイルでクレジットカードの専門家として活動、オンライン講座「あなたにピッタリのクレジットカードの選び方」も定期的に開催している。
調査概要
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2020年10月23日~2020年10月28日
  • 調査対象:全国40代クレジットカード保有者72人
  • 調査結果は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100とはなりません。
  • 調査資料は調査期間時点における回答結果に基づいて作成されたものですが、情報の正確性・完全性を保証するものではありません。

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