環境の変化が多い30代、圧倒的人気のクレジットカードは?

調査背景
    30代は、結婚や出産で家族が増える人、待遇や将来を考え転職する人など、環境が大きく変化する年代だと感じる人も多いのではないでしょうか。環境の変化に伴いお金の使い方を改めて考える機会も増え、現在利用しているクレジットカードを見直す30代の人もいるのではないでしょうか。

    まねーぶの調査ページ「まねーぶ調べ」では、30代のクレジットカード保有者100人に意識調査を行い、30代に人気のクレジットカードや、選ぶ理由、クレジットカードの見直しの有無を明らかにし、まねーぶディレクターの最上天晴が総評しました。

調査回答者の属性(n=100)

調査対象:全国30代クレジットカード保有者

  • 性別:男性25.0%/女性75.0%
  • 婚姻・子供:未婚・子なし37.0%/既婚・子なし21.0%/既婚・子あり42.0%
  • 職業:正社員32.0%/契約社員・嘱託社員5.0%/派遣社員3.0%/パート・アルバイト14.0%/フリーランス・業務委託3.0%/自営業・自由業5.0%/専業主婦(主夫)36.0%/無職2.0%
  • 世帯年収:100万円未満42.0%/100万円以上~150万円未満6.0%/
    150万円以上~300万円未満18.0%/300万円以上~500万円未満25.0%/500万円以上~700万円未満5.0%/700万円以上~1,000万円未満3.0%/1,000万円以上1.0%

調査1:【30代】クレジットカードの保有・利用状況

30代のクレジットカード保有枚数は8割以上が「3枚以下」
利用頻度は7割以上が「週に1回以上」利用、利用金額は「10,000以上30,000円未満」が最多

全国の30代100人にクレジットカード利用調査をしたところ、クレジットカード保有枚数は「1枚」27.0%、「2枚」38.0%、「3枚」19.0%と、合わせて84.0%が3枚以下という結果でした。
利用頻度については、「ほぼ毎日」15.0%、「週に2〜3日」29.0&、「週に1回」28.0%と、7割以上の人が週に1回以上利用していることがわかりました。
毎月の利用金額については、「10,000円以上30,000円未満」と回答した人が24.0%と1番多く、次いで「70,000円以上100,000円未満」16.0%、「5,000円以上10,000円未満」15.0%、「30,000円以上50,000円未満」14.0%と続き、結果が分散されました。

調査2:【30代】クレジットカードの主な使用目的

30代のクレジットカードの主な使用目的は「ネットショッピング」

30代のクレジットカードの主な使用目的については、1位が「ネットショッピング」86人、2位が「食料品、日用品(スーパー、コンビニ、ドラッグストア等)」65人、3位が「携帯電話料金」54人という結果となりました。
「ネットショッピング」や「食料品、日用品(スーパー、コンビニ、ドラッグストア等)」といった日常的な買い物に続いて「携帯電話料金」がランクインしたことは、クレジットカードの利用方法に慣れ、様々なところでポイントを貯めることも意識できる30代らしい結果となりました。

調査3:【30代】メインで利用しているクレジットカード

30代がメインで利用しているクレジットカードは「楽天カード」が圧倒的人気
選んだ理由も「ポイント還元率が良い」が突出

30代がメインで利用しているクレジットカードについては、1位が「楽天カード」43人となり、2位の「JCBカード」9人と2倍以上の差をつける結果となりました。
メインで利用しているクレジットカードを選んだ理由については、「ポイント還元率が良い」が64人と突出しており、「年会費が無料」38人、「入会費が無料」34人と続きました。
ポイント還元率も良く、年会費や入会費が無料の「楽天カード」の圧倒的な人気を証明する結果となりました。

調査4:【30代】クレジットカードの見直し

初めてクレジットカードを作ったときから現在までの間でクレジットカードの見直し
  「見直した人」、「見直さなかった人」それぞれほぼ半々の回答

初めてクレジットカードを作ったときから現在までの間に、メインで利用するクレジットカードを変更したり、追加発行したかについては、「初めて作ったクレジットカードを使い続けている」と回答した人が48.0%、「初めてのクレジットカードから変更、追加発行した」と回答した人が52.0%と意識が分かれる結果となりました。

クレジットカードの見直しをした人、見直さなかった人、それぞれの理由をご紹介します。

初めて作ったクレジットカードを使い続けている人の見直さない理由

クレジットカードの枚数を増やしたくない。最初は通常会員のクレジットだったが、ポイントが消える前に溜めては使いを繰り返していた結果、ゴールド会員になれた。貯まったポイントが永久不滅で、利用金額に応じてボーナスポイントももらえるので他社に変える理由がない。初めて作ったカードということもあり、あまり変更したくない気持ちもある。(女性/パートタイマー/エポスカード)
携帯電話料金の支払いで必要だったので1枚は仕方なくという感じで作りました。紛失やセキュリティの面で不安があり枚数を増やしたくない。個人情報をばら撒くようで抵抗があります。ポイントが付いたり、色々なキャンペーンがあったりと魅力は感じますが、どれを選べば良いかわからず面倒だという気持ちも有ります。(女性/無職/イオンカード)

初めて作ったクレジットカードから変更、追加した人の見直した理由

昔は旅行に行きたかったのでマイルが還元されるANAカードを使っていました。結婚してからは経済的にも余裕が少なくなったので、より効率的に還元される方法を考え、ポイント還元率の高い楽天カードに変更しました。メインでは使わなくなりましたが、私名義のカードを妻も使うことがあるのでANAカードはセカンドとして今も使い続けています。(男性/正社員/楽天カード)
初めて作ったクレジットカードは新卒で就職した金融機関のクレジットカードで、半強制で作りました。使用頻度も低く年会費もかかる事や、使った時のポイント還元率を考えて、退職後は年会費のかからないカードにしました。(女性/専業主婦/楽天カード)

総評

最上天晴
最上 天晴
まねーぶディレクター
30代は各クレジットカード会社ともに一番獲得したいコアな年代層と言えます。
学生の頃からクレジットカードを利用している人も多く、ネットショッピングのみならず、食料品や日常品の購入、携帯電話料金まで支払っているところに、「クレジットカード慣れ」していることが伺えますね。

楽天カードが人気なのは各年代の共通になっていますが、その他にもポイントが貯まりやすいカードばかりがランクインしていて、実用性を第一に考えてカード選びをしているのが30代の特徴です。
逆にステイタス性の高いゴールドやプラチナカードの名前が挙がってこなかったのは、少し意外でした。
この不況下、ポイントが貯まり、年会費が無料というコスパのよいカードを賢く選んでいることの表れと言えそうです。
プロフィール
株式会社GV・メデイアディレクター。
クレジットカード・電子マネーの専門家。

早稲田大学卒業後、日之出出版、扶桑社、主婦の友社で20年に渡り、雑誌・書籍の編集に携わる。
2012年に主婦の友社を退社し、株式会社GVのメディアディレクターに就任。

クレジットカードや引越しをはじめ、様々なジャンルのメディアを立ち上げた。電子マネー、クレジットカード、カードローンなどが高度に複雑化しているにもかかわらず、一般ユーザーに分かりやすい情報を提供するWEBメディアがないことを危惧。ユーザーファーストなお金のWEBメデイアとして「まねーぶ」を2018年に立ち上げる。
クレジットカード、電子マネー、カードローンなどお金周りの情報に強いが、特にクレジットカードと電子マネーの情報に精通している。クレジットカードや電子マネーへの深い知識を活かして、専門家プロファイルでクレジットカードの専門家として活動、オンライン講座「あなたにピッタリのクレジットカードの選び方」も定期的に開催している。
調査概要
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2020年9月28日~2020年10月5日
  • 調査対象:30代クレジットカード保有者100人
  • 調査結果は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100とはなりません。
  • 調査資料は調査期間時点における回答結果に基づいて作成されたものですが、情報の正確性・完全性を保証するものではありません。

  • 関連記事