夫にはナイショの貯金・・・主婦のへそくり額は平均94.1万円
- 夫には内緒で自身の収入や家計の節約分などを「へそくり」している主婦も多いのではないでしょうか。へそくりをする目的や目標額は各々違いますが、夫や家族にバレずに効率よく貯めたいですよね。
まねーぶ調べでは、既婚女性500人を対象にへそくりに関する意識調査を行い、へそくりの平均額や隠し場所などを明らかにするとともに、100万円以上を貯めている主婦にへそくりの秘訣についてインタビューしました。
さらに、本調査で寄せられた主婦からの悩みや疑問に対し、FPの黒須かおり氏に解説していただきました。
調査回答者の属性(n=500)
- 年代:20代18.4%/30代50.2%/40代24.4%/50代6.0%/60代1.0%
- 職業:正社員(一般社員)15.6%/正社員(管理職)0.6%/契約社員・嘱託社員3.8%/派遣社員2.2%/パート・アルバイト24.4%/フリーランス・業務委託契約3.2%/自営業・自由業3.2%/専業主婦47.0%
- 世帯人数:2人(夫婦のみ)33.6%/3人35.2%/4人22.6%/5人7.6%/6人以上1.0%
- 個人年収:100万円未満65.4%/100万円以上~150万円未満10.2%/150万円以上~300万円未満13.4%/300万円以上~500万円未満8.2%/500万円以上~700万円未満2.8%
- 世帯年収:150万円以上~300万円未満7.6%/300万円以上~500万円未満39.4%/500万円以上~700万円未満28.2%/700万円以上~1,000万円未満14.6%/1,000万円以上10.2%
調査1:現在のへそくり額は?
既婚女性500人(共働き・専業主婦問わず)にへそくりに関する意識調査を行い、現在のへそくり額については、「50,001円~100,000円」が18.4%と最も多く、次いで「100,001円~200,000円」17.8%、「400,001円~600,000円」と「1,000,001円~3,000,000円」が同率10.8%と続き、平均値94.1万円、中央値15万円という結果でした。
本調査の対象者は共働き・専業主婦問わず、職業や年収も様々だったため、へそくりの最低額は3,000円、最高額は3,000万円と大きな開きがある内容となりました。
調査2:へそくりの隠し場所は?
「現金派」は189人、うち「クローゼット・タンス」が98人
へそくりの隠し場所については、「口座派」308人、「現金派」189人、「その他(ポイント・商品券など)」24人と分かれました。
「口座派」の内訳として、「ネット銀行」が92人と最も多く、次いで「ゆうちょ銀行」78人、「地方銀行」76人、「都市銀行」68人と続きました。通帳が無くWebで管理できるネット銀行が多いのは納得ですが、広域展開で利便性の高い都市銀行が少ないのは意外な結果です。
また、「現金派」の内訳として、「クローゼット・タンス」が98人と最も多くメジャーな隠し場所と言えます。次いで「机の引き出し」38人、「キッチン(食器棚・冷蔵庫)」27人、「本棚・書籍に挟む」19人と続き、様々な場所に工夫して隠していることが伺えます。
へそくり額100万円超えの主婦にインタビュー!
夫や家族にバレないおすすめの隠し場所は?
(かのん 60代/へそくり額280万円・へそくり歴32年)
(ぴよこ 30代/へそくり額100万円・へそくり歴2年)
バレた時の対処法やバレないための秘訣は?
(もじゃこ 30代/へそくり額150万円・へそくり歴2年半)
(Shi 30代/へそくり額200万円・へそくり歴6年)
主婦の悩み・疑問にFP黒須かおり氏が解説!
どこに隠すのが良いの?
もし繰越通帳の束が見つかっても、その中にへそくりの通帳があるなんて夢にも思わないでしょう。
しかし、しっかりと貯まっていることは確認したいですよね。そんなときは、銀行のWeb通帳やアプリで管理するといいでしょう。スマホでいつでも残高確認はできますし、家族に見つかる心配もありません。
家の中に隠しておいて大丈夫?
それでも現金で家の中に置きたいのであれば、ベランダの植木プランターの中などに汚れないように隠すのも一つの手です。
やはり自宅に現金で保管はせず、預金や金融商品などに変えておくほうが安心かもしれません。
万が一、自分が死んでしまったらこのお金はどうなるの?
しかし、亡くなった後に金融機関からなんらかのハガキやお知らせが届けば気付いてくれるかもしれません。
調査3:へそくりしている期間は?
へそくりしている期間については、「1年未満」22.8%、「1年以上~3年未満」38.4%、「3年以上~5年未満」17.8%と続き、およそ8割が5年未満であることがわかりました。
一方で、「10年以上」は8.6%と長期間バレずにコツコツとへそくりを貯めている主婦がいることも明らかになりました。
へそくり額100万円超えの主婦にインタビュー!
今のへそくりを貯めた期間と継続させる秘訣は?
(りんぽん 30代/へそくり額100万円・へそくり歴5年)
(M.T 40代/へそくり額130万円・へそくり歴3年)
調査4:へそくりの貯め方は?
へそくりの貯め方については、お金を使ったつもりで貯める「つもり貯金」が189人と最も多く、次いで「生活費を節約・余った分」176人、「小銭貯金」146人、「給料から先取・定期預金」122人、「ポイ活」113人と続く内容となりました。へそくりということでバレにくい金額をコツコツ貯めていることが読み取れる結果です。
へそくり額100万円超えの主婦にインタビュー!
効率よくへそくりを貯める方法や秘訣は?
(りっちゃ 30代/へそくり額300万円・へそくり歴10年)
(りんぽん 30代/へそくり額100万円・へそくり歴5年)
主婦の悩み・疑問にFP黒須かおり氏が解説!
もっと効率よく貯まる方法はあるの?
例えば、100万円を1年間預けたとして0.001%の普通預金なら10円の利息ですが、0.2%の普通預金なら2000円(税引き前)になります。へそくりがさらにへそくりを生んでくれます。
専業主婦はどうやって貯めたらいいの?
毎月の生活費の中から、先にへそくり分を取り分けて残ったお金で生活をやりくりできればへそくりも継続できます。
生活費や家計が苦しく、思うように貯まらない・・・
得意なことや好きなことをお金に変えることができます。得意なことがなくても、誰かの役に立つことでお金を得ることができます。
調査5:へそくりの目的と目標額は?
目標額は「500,001円~1,000,000円」が34.6%と最多、平均値275.8万円・中央値100万円
へそくりの目的については、「いざという時の備え」が292人と最も多く、次いで「自分へのご褒美のため(美容・被服等)」178人、「趣味・娯楽のため(遊興・旅行等)」119人、「子どものため」116人、「老後のため」105人と続きました。中には「夫へのプレゼントのため」という回答もあり、へそくりで旦那さんにサプライズをするといった微笑ましい夫婦の仲が伺える内容もみられました。
また、目標額については、「500,001円~1,000,000円」が34.6%と最も多く、次いで「50,001円~100,000円」13.0%、「100,001円~300,000円」と「3,000,001円~5,000,000円」が同率10.2%と続き、平均値275.8万円、中央値100万円という結果でした。
目標最低額は30,000円、最高額は5,000万円とバラつきのある回答内容でしたが、無理なく続けられて貯めた時の達成感もある100万円を目標額として設定する主婦が多いことがわかりました。
へそくり額100万円超えの主婦にインタビュー!
へそくりの目的や目標額、マイルールは?
(bananamama 40代/へそくり額100万円・へそくり歴3年)
(ターザン 50代/へそくり額100万円・へそくり歴20年)
へそくりの金額を増やしている様子をみると、家計の貯蓄もしっかりとされていると思います。
ネット銀行などは金利が高いところもあったり、口座は一つでも目的別に貯蓄することができたりするので、へそくりの管理もしやすくオススメです。
急な出費があった時に自分の自由になるお金があると安心ですね。
監修者プロフィール
FPラポール株式会社
代表取締役 黒須かおり
FPラポール株式会社
代表取締役 黒須かおり
ファイナンシャル・プランナー CFP®
一生涯を見守るFPとして将来に向けての働き方、資産形成、資産運用などmoneyとキャリアのコンサルティングを行う。年間150回以上の資産運用セミナーや金融機関にて資産形成のアドバイザーとして活動経験あり。