カードローンとクレジットカードのリボ払いの仕組み
カードローン返済の基本となるリボ払い。
カードローンの「リボ払い」について疑問を持っている人は、
- リボ払いの仕組みがわからない
- クレジットカードのリボ払いとは違うのか
- リボ払いだと金利はどうなるのか
などを気にしている人が多いです。
「リボ払いをすると元金が減らず、返済がずっと続くからやめた方が良い」と言われたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかしリボ払いは、その性質について正しく理解し正しく利用することで、逆に計画的な借入をすることが出来るのです。
この記事を読むことで、リボ払いに対しての疑問点や不安を取り除くことができます。
それでは、カードローンのリボ払いとはどういったものなのか解説していきます。
カードローンとクレジットカードのリボ払いの違い
カードローンとクレジットカードのリボ払いに大きな違いはありません。
カードローンやクレジットカードは「商品名」、リボ払いは「返済方式」であり、カードローンでもクレジットカードでも「リボ払い」であれば、一般的に同じです。
カードローンには一般的にリボ払いしか返済方式がありません。
クレジットカードにはリボ払いの他「一括払い」や「分割払い」に対応していますので、ニーズに合った返済をすることが出来ます。
【カードローンとクレジットカードの返済方式】
カードローン | クレジットカード |
リボ払い | リボ払い |
一括払い | |
分割払い |
クレジットカードは少額の資金を短期で返済することを基本とした金融サービスですが、カードローンは長期でまとまった資金を借入することを目的として作られているので、リボ払いによる返済方式しか取っていないのです。
リボ払いとは?「リボルビング払い」または「リボルビング方式」のことを指しており、リボルビングとは毎月一定の金額で返済していくのが大きな特徴です。
リボルビング払いには、残高スライド型や、元利定額型など様々なタイプが存在しますが、一般的にリボ払い=毎月定額で返済していく方法と覚えておくと良いでしょう。
カードローンの返済方法については以下で解説しています。
カードローンとクレジットカードリボ払いの金利を比較
カードローンとクレジットカードリボ払いの金利について比較をしてみましょう。
カードローンの金利
プロミス | 年4.5%~17.8% |
アイフル | 年3.0%~18.0% |
アコム | 年3.0%~18.0% |
クレジットカードリボ払いの金利
三井住友カード | 年18.0% |
楽天カード | 年15.0% |
JCBカード | 年15.0%~年18.0% |
カードローンは金利に大きな幅がありますが、クレジットカードリボ払いの金は最低でも年15.0%程度であることがほとんどです。
クレジットカードのキャッシング機能が、ショッピングに付随した機能であるという点が大きく、カードローンのように多額の借入をすることが出来ないことから金利が高めの設定となっています。
カードローンの利用限度額
プロミス | 1万円~500万円 |
アイフル | 1万円~800万円 |
アコム | 1万円~800万円 |
クレジットカードの利用限度額
三井住友カード | 0万円~50万円 |
楽天カード | 0万円~100万円 |
JCBカード | 0万円~100万円 |
なお、利息制限法の関係上、キャッシング枠が100万円以上になると、年率が15.0%以下に収める必要があります。
カードローンはキャッシングをすることが前提の商品なので、利用限度額の上限が500万円を超えることがほとんどですが、クレジットカードのキャッシング機能は多くても100万円程度です。
両方お金を借りるという面では同じですが、長期的にお金を借りることが前提にあるのであれば、カードローンを一枚持っておく方が賢い選択と言えるでしょう。
ただし、ここで注意してほしいのが「少額の短期借入をするならクレジットカードのキャッシングの方がお得」という情報がネット上に多くありますが、そうとも限らないという点です。
例えば、大手消費者金融では30日間利息0円サービスなども行っており、無利息期間内に返済すれば実質無金利で借入することも可能です。
一時の借入であれば、クレジットカードのキャッシングサービスよりもカードローンを選んだ方がお得の場合も多いのです。
- 30日間利息0円・最短3分審査
- 申し込みから融資まで最短3分
- 提携口座に24時間融資が可能
金利 | 借入限度額 | 審査時間 |
---|---|---|
4.5%~17.8% | 最大500万円 | 最短3分 |
※メールアドレスとWeb明細利用の登録が必要です。
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
また、無利息サービスを利用せず、低金利でカードローン利用を続けたい人は銀行カードローンを検討してみると良いでしょう。
銀行カードローン上限金利は年12.0%~15.0%程度であることがほとんどで、クレジットカードのキャッシングサービスよりも低金利で借入することが可能です。
繰り上げ返済をすることで返済額が減る
余裕がある時に毎月2、3千円でも多く返済することを心掛けてみて下さい。
2、3千円程度でも大きく総返済額は減っていきます。
プロミスで10万円借入した場合を例に説明していきましょう。
【プロミスで10万円借入して最低返済額で返済した場合】
借入額 | 金利 | 最低毎月返済額+2000円 | 返済回数 | 利息合計 | 返済総額 |
10万円 | 年17.8% | 4,000円 | 32回 | 25,864円 | 1235,864円 |
10万円借入してプロミスの最低返済額である4,000円を毎月支払い続けた場合、完済まで2年と8ヵ月かかり、利息は合計で25,864円かかる計算となります。
【プロミスで10万円借入して最低返済額+2,000円で返済した場合】
借入額 | 金利 | 最低毎月返済額+2000円 | 返済回数 | 利息合計 | 返済総額 |
10万円 | 年17.8% | 6,000円 | 20回 | 15,720円 | 115,720円 |
毎月2,000円でも多く支払うことで、返済回数が1年と8ヵ月と、1年早く完済することが出来る他、利息も15,720円で済むため利息の支払いを大幅に下げることが可能です。
資金に余裕があるときに2,000円でも多く支払うことで総返済額が減りますので、もしカードローンやクレジットカードリボ払いを利用した場合でも計画的に返済をしていくことが可能なのです。
カードローンの方が返済計画を立てやすい
借入をしていくという面では、クレジットカードリボ払いよりカードローンの方が返済計画を立てやすいです。
その理由として
・借入限度額が大きいく、返済金額を少なく出来るため資金繰りが安定する
・無利息サービスにより、実質金利0で借入が出来る
などが挙げられます。
カードローンの方が金利が低い
三菱UFJ銀行カードローンのバンクイックと三井住友カードを比較してみましょう。
【バンクイックの金利は年14,6%】
1万円 | 3万円 | 5万円 | 7万円 | 10万円 | |
元金 | 10,000円 | 30,000円 | 50,000円 | 70,000円 | 100,000円 |
利息 | 120円 | 360円 | 500円 | 840円 | 1,000円 |
返済総額 | 10,120円 | 30,360円 | 50,500円 | 70,840円 | 101,000円 |
【三井住友カードの金利は年18.0%】
1万円 | 3万円 | 5万円 | 7万円 | 10万円 | |
元金 | 10,000円 | 30,000円 | 50,000円 | 70,000円 | 100,000円 |
利息 | 180円 | 540円 | 900円 | 1,260円 | 1,800円 |
返済総額 | 10,180円 | 30,540円 | 50,900円 | 71,260円 | 101,800円 |
1万円~10万円を1ヵ月借入した場合でも、カードローンの方が返済総額が低いのが分かります。
1ヶ月間の短期借入であっても、10万円借入すればクレジットカードのキャッシングサービスの方が、支払利息は800円も多くなります。
リボ払いとなり、長期返済となればなるほどクレジットカードの支払い総額の方が更に大きくなっていきますので、長期で借入することが前提にあるならば、カードローンで借入しておいた方が支払利息を小さく抑えることが出来るということです。
借入限度額が大きく、返済額が小さい
カードローンの最大の特徴は、借入限度額が最大で自分の年収の3分の1まで利用できるです。
プロミスのカードローンであれば、利用限度額の上限が500万円までありますが、三井住友カードのキャッシングは50万円までです。
まとまったお金が必要な場合にクレジットカードのキャッシングサービスでは不足する場合があります。
また、プロミスのカードローンで100万円借入しても月の最低返済額は26,000円です。
カードローンは長期で返済することが前提にあるので、毎月の返済額を抑えることが可能なのです。
利用限度額について詳しい解説を行っています。
クレジットカードのキャッシングサービス利用の注意点
返済額という面では、クレジットカードのキャッシングサービスの支払い日はショッピングの利用日と同じなのも注意しておく必要があります。
例えば50,000円分のショッピングを既に利用している場合で、更にキャッシングサービスを利用すれば、次の支払い日では50,000円+キャッシングサービスの利用額の返済が必要であり、単月ではありますが返済額が大きく膨れてしまいます。
キャッシングする際はカードローンを利用して、毎月の返済額を一定にすると収支の計画を立てやすく、安定した資金繰りをすることが可能です。
カードローン会社によって無利息サービスを実施
大手カードローン会社では契約から30日間~180日間、無利息キャンペーンを行っている所があります。
無利息ということは利息の支払いが0円ということです。
借りたお金をそのまま返せば良いだけなので、利息を気にする方でも気軽に利用することが出来ます。
急な出費で今回だけ借入したいという方は特に、大手消費者金融の無利息サービスを上手に利用して返済額を抑えるのが良いでしょう。