低金利でお金を借りるために各種ローン毎の金利を解説
お金を借りるとなると一番初めに金利を気にする人が多いです。
金利を気にしている人の中で多い悩みとして、
- 借金が膨らみ返済できなくなりそう
- いくら借りるとどれぐらい利息が付くのか
- 今の収入で返済して行けるのか
といった理由で悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
自分の収入に対して計画的に返済をしていけば、返済できないほど借金が膨れ上がるということはありません。
この記事を読むことで、実際に支払わなければいけない金利の目安を知り、計画的に返済ができるようになります。
それでは、お金を借りる時にかかる金利について解説をしていきます。
各種ローン利用時にかかる金利
ここではお金を借りる代表的な「ローン」の金利について解説していきます。
カードローンの金利
カードローンの金利は銀行と消費者金融で差があり、銀行で1.5%~15.0%程度、消費者金融で3.0%~18.0%程度となっています。
- カードローン金利シミュレーション
借入限度額が50万円で、銀行カードローンで金利が15.0%だった場合と、消費者金融で金利が18.0%だった場合、どの程度の利息負担になるのか計算してみましょう。
【銀行の場合】
〇借入限度額50万円、金利15.0%、毎月返済2万円 の場合
返済回数31回 総返済額604,457円 利息合計104,456円
【消費者金融の場合】
〇借入限度額50万円、金利18.0%、毎月返済2万円 の場合
返済回数32回 総返済額632,963円 利息合計132,963円
銀行の方が、消費者金融に比べて金利が低い分、28,507円の利息負担が少ないことが分かります。
なお、ローン商品の中でもカードローンは毎月返済金額が借入残高によって決まる商品が多いので、実際の利息が増減する可能性があります。また、銀行カードローンの中には毎月返済が無く、随時自分で返済していく商品もありますので、金利負担が増える可能性があることを注意して下さい。
おまとめローン
おまとめローンは銀行及び消費者金融で取扱がありますが、カードローンと同様に銀行の方が低利で貸出をしている場合が多いです。
銀行で5.0%~14.5%程度、消費者金融で6.5%~18.0%程度となっています。
おまとめローンはカードローンをはじめとしたローン商品を一本化して利息負担や約定返済額を減らす性質を持ったローンです。
金利はカードローンまでは行きませんが、その他のローンよりは金利が高いです。
金利の幅は、借入限度額で差が出る場合が多いですが、おまとめローンの場合は債務者に利益がある商品ですので、金利が下がらない場合もあります。
銀行おまとめローン金利が10.0%だった場合と、消費者金融で金利が12.0%だった場合、どの程度の利息負担になるのか計算してみましょう。
- おまとめローン金利シミュレーション
※借入限度額100万円、ローンを5年間で返済する場合の金利
【銀行の場合】
〇毎月返済21,247円 総返済額1,274,820円 利息合計274,820円
【消費者金融の場合】
〇毎月返済22,244円 総返済額1,334,640円 利息合計334,640円
※借入限度額300万円、ローンを10年間で返済する場合の金利
【銀行の場合】
〇毎月返済39,645円 総返済額4,657,400円 利息合計1,757,400円
【消費者金融の場合】
〇毎月返済43,041円 総返済額5,164,920円 利息合計2,164,920円
おまとめローンの場合は、借入金額、返済期間共に大きくなる傾向が強く、金利負担も大きくなります。
銀行と消費者金融との差は、借入限度額が大きくなり、返済期間が長くなる度に大きくなっていきます。
フリーローンの金利
フリーローンは「多目的ローン」とも言われることがあり、他のローンと違い利用目的が定まっていません。
そのため、金利負担は他のローンよりも高くなります。
フリーローンは銀行及び消費者金融で取扱がありますが、カードローンと同様に銀行の方が低利で貸出をしている場合が多いです。銀行で3.5%~9.5%程度、消費者金融で5.0%~18.0%程度となっています。
銀行フリーローン金利が5.0%だった場合と、消費者金融で金利が11.0%だった場合、どの程度の利息負担になるのか計算してみましょう。
- フリーローン金利シミュレーション
※借入限度額100万円、ローンを5年間で返済する場合の金利
【銀行の場合】
〇毎月返済18,871円 総返済額1,132,260円 利息合計132,260円
【消費者金融の場合】
〇毎月返済21,742円 総返済額1,304,520円 利息合計304,520円
住宅ローンの金利
住宅ローンは固定金利と変動金利の二つの金利設定があります。
固定金利はその中でも、全期間固定金利(完済まで同じ金利)商品や、3年固定・5年固定・10年固定など、借入から最初の数年間が固定金利で、その後金利の変動があるパターンも存在します。
また、住宅ローンは消費者金融で取扱いすることは一般的にありません。他のローンに比べても返済が長期になりますので、金利も低く設定されています。
- 住宅ローン金利シミュレーション
※借入限度額が3,500万円、ローンを35年間で返済する場合
【変動金利 年利0.6%】
〇毎月返済92,410円 総返済額38,812,200円 利息合計3,812,200円
【固定5年 年利1.0% → 変動金利0.6%】
〇当初5年間 毎月返済98,799円 変動金利 毎月返済93,257円
総返済額38,975,778円 利息合計3,975,778円
自動車ローンの金利
自動車ローンは銀行で1.8%~3.5%程度、消費者金融で6.5%~16.5%程度、信販会社で3.5%~9.5%程度の金利設定となっています。
一般的に自動車ローンは銀行で組みますのが、消費者金融でも取り扱っている場合があります。
また、ディーラーや中古車販売店などで購入した場合はオリコやジャックスなどの信販会社でローンを組む場合も多いです。
なお、銀行の自動車ローンに関しては、給与振込の有無や定期預金の有無、その他保険や国債の加入お有無などで金利が下がる場合があります。
ローンを検討されている方は、メインバンクに金利引き下げの条件について確認しておく方が良いでしょう。
銀行自動車ローン金利が2.0%だった場合と、消費者金融で金利が8.0%だった場合、信販会社が5.5%だった場合どの程度の利息負担になるのか計算してみましょう。
- 自動車ローン金利シミュレーション
※借入限度額が300万円、ローンを7年間で返済する場合
【銀行の場合】
〇毎月返済38,302円 総返済額3,217,368円 利息合計217,368円
【消費者金融の場合】
〇毎月返済46,758円 総返済額3,927,672円 利息合計927,672円
【信販会社の場合】
〇毎月返済43,110円 総返済額3,621,240円 利息合計621,240円
ビジネスローンの金利
金利は銀行で0.1%~5.0%程度、消費者金融で2.0%~18.0%程度となっています。
ビジネスローンは自動車ローンや住宅ローンなどと違い、事業の運転資金などの事業に関する資金を借入するためのローンで、銀行、消費者金融共に扱っています。
一般的に低利での取扱いが多いですが、事業が上手くいっていないなどの倒産のリスクがある場合は金利負担が増える場合も多いです。
銀行ビジネスローンの金利が1.0%だった場合と、消費者金融で金利が3.0%だった場合、どの程度の利息負担になるのか計算してみましょう。
- ビジネスローン金利シミュレーション
※借入限度額が500万円、ローンを10年間で返済する場合
【銀行の場合】
〇毎月返済43,802円 総返済額5,256,240円 利息合計256,240円
【消費者金融の場合】
〇毎月返済53,032円 総返済額6,363,840円 利息合計1,363,840円
なお、ビジネスローンを銀行で借入する場合は、返済方法が元利均等(毎月返済額が同額の返済方法)での取扱いではなく、元金均等(元金の部分のみ毎月同額の返済方法)返済の場合も多いです。
この場合の銀行でローンを組んだ場合の金利負担は252,079円となります。
教育ローンの金利
教育ローンは自動車ローンと同程度の金利設定になっている場合が多いです。
銀行で1.8%~3.5%程度、消費者金融で6.5%~16.5%程度の金利設定となっています。一般的に銀行で借入をするのが金利負担も少なくおすすめです。
銀行教育ローンの金利が2.5%だった場合と、消費者金融で金利が6.5%だった場合、どの程度の利息負担になるのか計算してみましょう。
- 教育ローン金利シミュレーション
※借入限度額が200万円、ローンを5年間で返済する場合
【銀行の場合】
〇毎月返済35,494円 総返済額2,129,640円 利息合計129,640円
【消費者金融の場合】
〇毎月返済39,132円 総返済額2,347,920円 利息合計347,920円
カードローンの無利息期間を活用する
大手カードローン会社は無利息期間サービスを実施しているので、30日間以内に返済ができれば、無利息で借入することができます。
- 仮に30日後の給料日に全額返せるとして、年利17.8%で30万円借入したとします。
無利息期間サービスが無ければ
300,000円×17.8%×30日÷365日=4,389円
かかる計算になります。
この無利息期間サービスを上手く利用することで、近いうちに返せるが、今緊急でお金が必要になったという場合は、銀行より消費者金融の方が安く借入することが出来るのです。
なお、他の大手カードローン会社は契約時から無利息期間が多いですが、プロミスでは初回借入時から無利息期間がスタートします。
無利息期間を上手く利用するには、プロミスで契約していつでもお金を借りられる状態にしておき、必要になった時に初めて借入をすれば利息を抑える事ができます。
- 30日間利息0円は初回借入時から無利息期間がスタート
- 利用後におまとめローンの相談ができるので低金利で融資も可能
- 土日も融資が可能なので急な出費に対応しやすい
金利 | 借入限度額 | 審査時間 |
---|---|---|
4.5%~17.8% | 最大500万円 | 最短3分 |
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
利用限度額が大きいほど低金利になる
カードローンは利用限度額が大きくなる程、低金利で融資を受ける事ができます。
なぜなら、借入限度額の大小が年収や個人信用情報など総合的に判断して、貸倒れの不安なく融資することが出来るかどうかで決まっているからです。
リスクが少なければ少ないほど借入限度額を大きくしています。つまり、借入の信用度=金利の低さとなっているのです。
参考として楽天銀行カードローンの金利をご紹介します。
【楽天銀行カードローン】
ご利用限度額 | お借入利率 |
800万円 | 1.9%~4.5% |
600万円以上800万円未満 | 3.0%~7.8% |
500万円以上600万円未満 | 4.5%~7.8% |
350万円以上500万円未満 | 4.9%~8.9% |
300万円以上~350万円未満 | 4.9%~12.5% |
200万円以上~300万円未満 | 6.9%~14.5% |
100万円以上~200万円未満 | 9.6%~14.5% |
100万円未満 | 14.5% |
100万円未満と800万円では金利の差が10%以上あります。
100万円未満は誰でも利用できる範囲ですが、800万円の利用限度額が出るには、例えば年収が3,000万円以上必要であったり、無借金であったりする必要があります。
国や自治体から公的融資制度を利用する
失業して収入を得られない人や障害で十分な収入を得ることが難しい人など、生活が苦しい場合に利用できる制度です。
公的融資制度は以下のようになっています。
【公的融資制度と金利一覧】
資金の種類 | 資金使途 | 金利 | |
総合支援資金 | 生活支援費 | 生活再建までに必要な資金 | 連帯保証人無し →年1.5% 連帯保証人有り |
住居入居費 | 敷金礼金など住宅の賃貸契約に必要な資金 | ||
一時生活再建費 | 生活を再建するために一時的に必要かつ日常生活費では賄うことが困難な費用 | ||
福祉資金 | 福祉費 | 生業を営むために必要な資金、病気療養や住宅補修、福祉用具購入など | 連帯保証人無し →年1.5% 連帯保証人有り |
緊急小口資金 | 緊急かつ一時的に生活の維持が困難になった時の資金 | 連帯保証人不要 →無利息 | |
教育支援資金 | 教育支援費 | 低所得者層の子供が修学に必要な資金 | 連帯保証人不要 →無利息 |
就学支援費 | 低所得者層の子供が進学や入学に必要な資金 | ||
不動産担保生活資金 | 不動産担保型生活資金 | 低所得者の高齢者世帯に対して一定の住居用不動産を担保に生活資金を貸付する資金 | 連帯保証人必須 →年3.0% |
要保護世帯向け不動産担保生活資金 | 要介護の高齢者世帯に対して一定の住居用不動産を担保に生活資金を貸付する資金 | 連帯保証人不要 →年3.0% |
公的制度融資のため超低金利での借入が可能です。
しかし、本制度を利用するには必要書類が多かったり、融資までに時間がかかったり、利用限度額に上限があって満額借入が出来なかったりする場合があります。
返済額を増やして利息を下げる
利息は「多くお金を借りて」「長い期間借りる」程負担が大きくなります。
借入金を一括で返済できれば一番利息を支払わずに済みます。
一括で返済できない場合でも、毎月5,000円多く返済するだけでも支払う利息を抑えることができます。
プロミスのカードローンを具体例として用いて説明してみましょう。
プロミスのカードローンは30万円の借入だと、毎月の返済が11,000円で36回払いとなります。
- 〇金利年17.8%のカードローンで30万円借りた場合
月返済額11,000円 返済回数36回 利息総額87,289円
毎月5,000円多く払ってみた場合は以下のようになります。
〇金利年17.8%のカードローンで30万円借りた場合
月返済額16,000円 返済回数23回 利息総額54,138円
月5,000円でも多く払うと、利息が33,151円軽減され、36回の支払回数を23回まで減らすことが出来ました。
ローンは性質上、利息が返済日毎に計上される(借入時に利息が一括してかかる)わけではないため、余裕がある時に多く返済をしてしまえば、今後支払う予定だった利息を払う必要が無くなります。
少しでも多く返済することで金利負担を軽減できます。