電子マネーのオートチャージをわかりやすく徹底解説!
電子マネーは事前に入金したカードなどで、入金残額内での支払いが可能なツールのため、入金の手間が発生します。
この入金の手間が省く機能がオートチャージで、クレジットカードを利用することで入金作業をすることなく、自動でチャージ(入金)が行われるようにすることができます。
しかし、クレジットカードを利用するなど、何かとオートチャージに対して不安を抱えている人は多いでしょう。
そこで今回は電子マネーのオートチャージのメリットやデメリットを徹底解説していきます。
また、オートチャージ機能が利用できるおすすめの電子マネーとクレジットカードの組み合わせも紹介していくので、電子マネー選びに悩んでいる人も参考にしてください。
電子マネーでオートチャージを利用するメリット・デメリット
電子マネーのオートチャージには以下のメリットとデメリットがあります。
以下では各々の項目について詳しく解説していきます。
コンビニなどでの入金作業が不要
オートチャージは登録したクレジットカードから自動的に入金されるチャージ方法のため、コンビニなどでの入金が不要になるメリットがあります。
電子マネーはコンビニのレジなどで現金を払い、入金した残額の範囲内で支払いができるツールで、オートチャージはそうした手間を無くしてくれるのです。
例えば、楽天Edyに楽天カードを登録すると、楽天Edyの残額が3,000円以下の時の買い物で、3,000円が楽天カードから自動入金されるようになります。
※各金額は自由に設定できます。
いちいち入金するのが面倒、入金を忘れてしまうのが嫌、という人にはオートチャージはとても便利な代物です。
クレジットカードのポイントが貯まる
オートチャージはクレジットカードのポイントが貯まるので、お得な側面もある機能です。
オートチャージは電子マネー残高が設定額以下の時に、クレジットカードから自動入金される機能のため、クレジットカード利用分のポイントが貯まるのです。
通常、クレジットカードは利用額に応じて、利用額の0.5%~1%の価値があるポイントが還元されます。
例えば、楽天カードなら楽天Edyへのオートチャージで、200円あたり1ポイントの楽天スーパーポイントが還元されます。
ポイントは1ポイント1円で楽天市場の買い物などに使えるため、現金と同程度の価値があります。
特定の店舗でしか利用できない
オートチャージは特定の店舗でしか利用できない機能であるため、場合によっては機能が発揮されないまま残高不足になることがあります。
オートチャージは電子マネーの残高が設定金額以下の時の買い物時に、クレジットカードから設定金額が自動入金されますが、この機能は特定の店舗でしか利用できないのです。
具体例としてセブン&アイグループの発行するnanacoの例を紹介しましょう。
nanacoは残高が一定金額以下になると、買い物時にセブンカード・プラスからの自動入金を行うオートチャージが利用できます。
しかし、この機能を利用できるのはセブンイレブンとイトーヨーカドーでの買い物の時だけです。
他の店舗でnanacoを利用してもオートチャージは実行されません。
そのため、セブンイレブンやイトーヨーカドーで滅多に買い物をしない人は、オートチャージはほとんど役に立たないのです。
メジャーな電子マネーのオートチャージ利用可能店舗は次の通りです。
楽天Edy | Suica | WAON | nanaco |
---|---|---|---|
ローソン、ファミリーマート、サミット、マツモトキヨシ、ミスタードーナツなど | 首都圏、仙台・新潟エリアのSuicaエリア/ 首都圏の私鉄・地下鉄のPASMOエリア | イオン、マックスバリュ、ミニストップ、まいばすけっと、ウエルシアなど | セブンイレブン/イトーヨーカドー |
クレジットカードが必要になる
オートチャージはクレジットカードが必要な機能なので、クレジットカードが嫌な人には向きません。
オートチャージは電子マネーの残高が一定額以下の時に、クレジットカード払いで自動入金を行う機能だからです。
オートチャージで入金された代金はカード払いの扱いとなり、後日カード会社により銀行口座から引き落とされます。
電子マネーの事前入金式(前払い式)である点に魅力を感じている人も多いと思うので、後払いが嫌な人はオートチャージを利用しない方がいいでしょう。
電子マネーでオートチャージを利用するまでの流れ
電子マネーとオートチャージの利用を開始するまでの流れは以下の通りです。
それぞれの項目を以下で詳しく解説していきます。
オートチャージ対応のクレジットカードの申込み
電子マネーのオートチャージを利用するには、オートチャージ対応のクレジットカードが必要になります。
各電子マネーにはオートチャージに対応したクレジットカードがあり、そのクレジットカードからでしかオートチャージ機能を利用できないのです。
メジャーな電子マネーのオートチャージ対応クレジットカードは以下の通りです。
- Suica:JRE CARD
- nanaco:セブンカード・プラス
- WAON:イオンカードセレクト
- 楽天Edy:楽天カード
ただし、電子マネーとクレジットカードを別々に入手する必要はありません。
電子マネーのオートチャージに対応したクレジットカードには、その電子マネーの機能が備わっているものが多いからです。
例えば、JRE CARDにはSuicaの機能も付帯しているので、Suicaとして利用することもできるのです。
クレジットカードの受け取り
申し込んだクレジットカードはカード会社の審査を経て郵送で配達されますが、郵送形式によっては以下の受け取り条件が付きます。
- ①本人限定で受け取り可能
- ②受け取り時に本人確認書類の提示が必要
カード会社は申込者が本当に申込み内容の住所に居住しているかどうかを確認するために、上記の条件が付いた郵送形式を採用する場合があるのです。
クレジットカードの郵送形式には、①本人限定受取郵便、②受取人確認サポート、③簡易書留の3つの形式がありますが、①と②の場合は上記の条件が付きます。
クレジットカードのオートチャージ設定を有効にする
クレジットカードが届いたらカードに付帯する電子マネー機能へのオートチャージ設定を有効にすると、オートチャージが可能となります。
電子マネーへのオートチャージが可能なクレジットカードには、その電子マネー機能が付帯していることが多ため、電子マネーを別途用意する必要はありません。
そのまま入手したクレジットカード会員専用のwebサービスにログインし、オートチャージの設定を有効にするだけで良いのです。
例えば、楽天カードならオートチャージ可能な楽天Edyの機能が付帯しているため、楽天カードが届き次第オートチャージが利用可能となります。
楽天カード会員専用のwebサービスである「楽天e-NAVI」にログインし、オートチャージ設定を行えば、すぐに楽天Edyのオートチャージを開始できます。
オートチャージ可能なおすすめ電子マネー×クレジットカード4選
ここではオートチャージが可能なおすすめの電子マネーと、そのオートチャージに対応したクレジットカードの組み合わせを4組紹介します。
【オートチャージ対応】おすすめ電子マネー×クレジットカード4選
【Suica×JRE CARD】毎日の通勤・通学でポイントが貯まる
【Suica×JRE CARD】は乗車や定期の購入でポイントを貯めることができるため、電車通勤・通学者におすすめの電子マネーです。
SuicaはJRE CARDからのオートチャージが可能で、オートチャージ1,000円あたり15JRE POINTが付与されます。
また、Suica定期券をJRE CARDで購入しても、1,000円利用あたり15JRE POINTが付与されます。
JRE POINTは1ポイント1円のSuica残額に移行でき、電車賃やSuica加盟店の買い物額として利用できます。
JRE CARDはSuica機能が付帯しているため、Suicaを別に持つ必要はなく、年会費も477円とリーズナブルなので、持ちやすいクレジットカードです。
普段Suicaを利用している人は絶対に入手しておくべき1枚です。
- Suica機能付帯の電子マネー
- Suicaへのオートチャージが可能
- Suicaへのチャージや定期券の購入でJRE POINTが貯まる
- JRE POINTはSuicaの残高に移行可能
【楽天Edy×楽天カード】オートチャージ&決済で楽天スーパーポイントがたまる
【楽天Edy×楽天カード】は楽天スーパーポイントの貯まる組み合わせなので、楽天市場などの楽天サービスで楽天スーパーポイントを貯めている人におすすめです。
楽天Edyの支払い200円、楽天カードからのオートチャージ200円ごとに楽天スーパーポイントが1ポイントたまります。
楽天スーパーポイントはマクドナルドなどの楽天ポイント加盟店や楽天市場の買い物、楽天ペイの支払いに、1ポイント1円で利用できます。
楽天Edyは300円の発行費がかかりますが、楽天カードに機能として付帯しているため、発行の必要はありません。
楽天カードは入会金・年会費無料なので、楽天カードを入手することで楽天Edyを完全無料で利用できます。
- 楽天Edy機能付帯
- 楽天Edyへのオートチャージに対応
- オートチャージ200円あたり1楽天スーパーポイント付与
- 入会金・年会費無料
【nanaco×セブンカード・プラス】オートチャージでnanacoポイントの二重取りが可能
【nanaco×セブンカード・プラス】は支払いとオートチャージの両方でnanacoポイントが付与されるので、セブンユーザーの人におすすめです。
【nanaco×セブンカード・プラス】はセブンイレブンでの買い物時のオートチャージが可能で、さらに決済とチャージそれぞれ200円ごとに1nanacoポイントがたまるのです。
nanacoポイントは1ポイント1円で電子マネーnanacoの残高に移行でき、セブンイレブンの買い物に利用できます。
通常、nanacoは発行手数料300円がかかりますが、セブンカード・プラスにnanaco機能が付帯しているため、nanacoの発行は不要です。
セブンカード・プラスは入会金・年会費無料なので、nanacoを完全無料で利用することができます。
- nanaco機能付帯カード発行可能
- nanacoのオートチャージに対応
- nanacoチャージ200円につきnanacoポイントが1ポイント貯まる
- 入会金・年会費無料
【WAON×イオンカードセレクト】イオンで使えるWAONポイントをオートチャージで二重取り
【WAON×イオンカードセレクト】はオートチャージでWAONポイントの二重取りができるため、イオン系列の店舗利用者におすすめです。
【WAON×イオンカードセレクト】はイオンやマックスバリュなどのイオン系列のお店でオートチャージができ、チャージと決済でそれぞれ200円ごとに1WAONポイントがたまります。
WAONポイントは1ポイント1円分のWAON残高に移行して、イオンやマックスバリュ、ミニストップなどのWAON加盟店での買い物に利用できます。
通常、WAONは発行手数料として300円が必要ですが、イオンカードセレクトにWAON機能が付帯しているため、WAON単体での発行は不要です。
イオンカードセレクトは入会金・年会費無料なので、完全無料でWAONを利用することができます。
- WAON機能付帯カード
- WAONのオートチャージに対応
- オートチャージ200円につきWAONポイントが1ポイント貯まる
- 入会金・年会費無料