後悔のない医療保険の選び方のポイントとは?
医療保険選びの手順
自分にあった保険を見つけるためには、保障内容ごとにどのくらいの保障が必要なのかを考えていくことが重要です。以下の項目をひとつひとつ決めていく流れとなります。
- 入院給付金日額/手術給付金の額を決める
- 支払限度日数を決める
- 払込期間を決める
- がん入院特約の有無を決める
- 掛け捨てか貯蓄できるものにするかを決める
- 終身か定期かを決める
それでは、それぞれの項目について、詳しく確認していきましょう。
入院給付金日額/手術給付金の決め方
入院給付金日額とは、対象となる入院をした時に支払われる「入院1日当たりの給付金」を言い、手術給付金とは、対象となる手術をした時に支払われる「手術1回当たりの給付金」を言います。
入院・手術が対象となるかどうかは、保険会社ごとの定めによって異なるので、必ず確認しましょう。
多くの人は、入院給付金日額を5,000円または10,000円としています。
また、手術給付金は入院給付金日額の○倍としている保険会社が多いです。
(○には手術の内容によって10、20、40といった数字が入ります)
「もしもの手術の時のために」と、安易に入院給付金日額を高めに設定しようとしていませんか?高額な医療費は、健康保険制度により国から払い戻して貰える可能性があります。
高額療養費制度と呼ばれるものです。
仮に30歳月収40万円の人が、150万円の医療費(自己負担額45万円)を支払ったとします。
このケースでは352,570円が高額療養費制度により返還されるため、45万円だった自己負担額は10万円以下で済んでしまうことになります。
入院給付金日額を高めに設定すると、その分月々の保険料が高くなってしまうこと・高額療養費制度の払い戻しがあることを考慮して、入院給付金日額を5,000円に設定するといいでしょう。
ただし、入院時に少人数の部屋を希望する場合には、差額ベッド代が高額になるケースが多いため、入院給付金日額を10,000円として対応する方が良いです。
支払限度日数の決め方
以前は「支払限度日数180日」が当たり前だった時代もありますが、昨今「支払限度日数60日」が主流となっています。医療技術革新も年々進化していて、いままで長い入院期間が必要だった病気に関して、平均入院期間は短縮傾向にあります。
統計調査によると入院日数が60日以内であった割合は9割を超えています。
30日だと短すぎるが、90日だと長すぎる、間をとって支払限度日数は60日とすることをおすすめします。
払込期間の決め方
保険料の払込期間は、
- 保険料を一生涯払い続ける全期払い
- 一定の年齢になるまで払い込めば良い短期払い
の2種類があります。
払込期間が長ければ長いほど月々の保険料は安くなるというメリットがあります。
反対に払込期間が短ければ短いほど月々の保険料は高くなりますが、総支払込額は少なくなるというメリットがあります。
保険料は日々の生活費に直接関わってくるほど重要な支払いの1つです。
あまりにも高すぎる保険料を支払うことは避けて、家計費とのバランスを保つ様に心掛けましょう。
支払限度日数は60日にするとして、払込期間はできるだけ月々の保険料を安くしたいから、全期払いか長めの期間が合いそう!
がん入院特約の決め方
がんに関する特約は大まかに大別すると、以下の2つに分けることができます。
- がんと診断された時に一時金を貰えるもの
- 入院日数に応じて「1日当たり○円」という形で貰えるもの
前者の様にがんと診断された時点でまとまったお金が受け取れると、様々な出費に備えられるので使い勝手が良いです。
また、がん治療は長期に渡ることが多いため、後者の様な給付も非常に心強いといえます。
しかし、むやみやたらに特約を付けるとその分保険料は高くなることは言うまでもありません。
がんに対する保障を手厚くしておきたいのなら、医療保険とは別にがん保険を検討すべきでしょう。がん保険には入らず、手軽にがんの保障もしておきたいという方はがん入院特約を付けておくのも1つの方法です。
〈掛け捨てか貯蓄か〉/〈終身か定期か〉の選び方
一般に掛け捨て及び定期保険は、保険料が安く設定されているが、更新時期が来ると保険料が高くなっていき、保険料の払い込みをやめると保障は終了します。
反対に貯蓄型及び終身保険は、月々の保険料に変動はなく保障が一生涯続きますが、保険料は当初から高く設定されています。
一生涯必要な保障なのか、一時的な保障で良いのかを考慮して選択する様にしましょう。
詳しくは、こちらのページで解説しているので参考にしてみてください。
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せっかく保険料を払うのだから、きちんと内容を吟味してムダのない保険選びをしてほしいのう。