学生もクレジットカードの限度額は引き上げられる?
クレジットカードは無制限に使えるわけではなく、限度額の範囲内でしか利用できません。
限度額は「極度額」「利用枠」とも呼ばれますが、どれも「クレジットカードで1ヶ月のうちに自由に使える額」のことです。
学生が発行するクレジットカードは、結論から言うと限度額はさほど多くありません。
今回はクレジットカードの限度額と引き上げ方法、学生におすすめのクレジットカードとその限度額をいくつか紹介します。
学生のクレジットカードは限度額が少ない
クレジットカードの限度額とは、お買い物に利用可能な「ショッピング枠」と、お金を借りることができる「キャッシング枠」の合計金額を差すのが一般的です。
他のカードと学生のクレジットカードを比較
クレジットカード会社によって、またはゴールドカードやプラチナカードなどステータスカードか一般カードかによっても、限度額は変わってきます。
一概には言えませんが、カード別の限度額の相場は、以下のようになっています。
一般カード | 30~100万円 |
ゴールドカード | 100万円~ |
学生カード | 10~30万円 |
学生カードは他のカードに比べて限度額が少ないのが分かります。
また、学生カードにキャッシング枠が設定されることもほとんどありません。
三井住友カード デビュープラス(学生)は学生限定のクレジットカードなので、学生であれば申し込みが可能です。
親権者の同意がない場合のご利用枠は原則で10万円までですが、20歳以上の学生で親権者の同意があれば30万円まで利用することができます。
クレジットカードの限度額を上げる2つの方法
限度額の少なさに悩む学生も少なくありません。
では、カードの限度額を上げるためにはどうすればいいのでしょうか?
カード会社が限度額を上げるのを待つ
カード会社は、コンスタントな利用実績のある人に対して、限度額を上げてもっと利用してもらおうと考えています。
限度額を上げる最も基本的な方法が、「カード会社が限度額を上げるのを待つ」ですが、ただ待っていても簡単には上がりません。
継続的に利用するだけではなく、毎月どれだけ利用したか、どんなお店で利用したかも重要です。
現在の限度額では足らない人は限度額を上げてもらいやすいので、毎月限度額近くまで利用してしっかり返済することが大切です。
さらに、支払いの遅延がないこと、そして入会してから最低半年は経過していることが条件です。
カード会社に限度額引き上げの申請をする
しかし、悠長に引き上げを待っていられない方もいるでしょう。
そんなときには、カードの限度額の引き上げをカード会社に申請することも可能です。
三井住友カードや三井住友カード デビュープラス、三井住友カード プライムゴールドが人気の三井住友カード株式会社は、以下のような条件でカードの限度額引き上げ申請を受け付けています。
申込対象者 | 満20歳以上の本会員、インターネットで申し込み可能 |
学生の場合 | 書面で申し込み、25歳未満は親権者の署名が必要 |
未成年の社会人 | 電話で資料請求の上、書面で申し込み、親権者の署名が必要 |
審査 | 1~2週間程度、書面にて回答 |
引き上げ単位 | 10万円単位 |
特に、卒業旅行などで海外旅行に行く際には、盗難や紛失の被害を少なくするためにも、現金を少なくして極力カード払いすることが求められます。
現地で限度額が足りなくなってしまっては、意味がありません。
そこで、一時的にカードの限度額を上げることも、以下の条件で可能です。
申込対象者 | 満20歳以上の本会員、インターネットで申し込み可能 |
電話申し込みのみ (これ以外は ネットでも可) | 未成年や学生の方 一時的に引き上げして、それが終了してまもなくの方 引上げ中に金額や期間変更を希望の方 |
審査 | 即時引き上げか、審査される場合もある |
引き上げ単位 | 1万円単位 |
保護者の同意 | 未成年及び学生は必要 |
対象外となるもの | 海外からの留学生、リボ払いや分割払い分の限度額 |
繰り上げ返済で限度額を復活させる
一時的に限度額を引き上げたい場合、繰り上げ返済をして限度額を復活させる方法もあります。
例えば、限度額が30万円のクレカがあったとして、20万円利用しているとしましょう。
限度額の残りは10万円ですが、生活費で15万円必要な時、5万円繰り上げ返済するのも手です。
そうすれば、5万円分の限度額が復活し、15万円利用できます。
学生でも持てるおすすめクレジットカード
ここからはこれからクレジットカードをつくろうと考えている学生の方向けにオススメのカードを紹介していきます。
このページを見に来ている方の中にはこれからクレジットカードをつくろうと思っている方もいるかもしれません。しかし、クレジットカードは誰もが持てるカードではありません。
クレジットカードには入会のための審査があるからです。この審査に通らない限りはクレジットカードを使うことはできないのです。そしてクレジットカードの中には審査が厳しくて若者が持てないカードもあります。
さらに1回審査落ちをしてしまうと、信用情報機関に過去6か月のクレジットカードの申込み情報が個人信用情報の1つとして記録されてしまいます。
カード会社によっては、この個人信用情報に審査落ちの形跡があるだけで、自動的に審査を通過させない精査システムを採用しているところもあります。なので決して甘く見てはいけませんし、最初の1枚目の選択は重要であることを認識しておくことをオススメします。
そこでここではこれからクレジットカードをつくろうと思っている学生の方向けにおすすめカードを3枚紹介していきます。学生の方はクレジットカード選びの参考にして貰えると嬉しいです。
JALカードnaviは学生専用に作られたJALカードで、年会費は在学中無料となっています。
ETCカードを発行する場合、発行手数料として1枚に付き1,000円+消費税がかかります。(JCBブランドであれば無料)
JALカードnaviは100円利用毎に1マイル貯まり、ファミリーマートなどの特約店では2マイル貯まります。また、フライトやボーナスマイルによってもマイルが貯まります。
マイルは一定数貯めると特典航空券と交換でき、お得に国内・海外旅行を楽しむことができます。
また、JALカードnaviには通常よりもお得に航空券を入手できる(最大6割引)マイル減額キャンペーンがあり、それを利用すると6,000マイルで東京と沖縄の往復が可能となります。
つまり、JALカードnavi会員の場合、月6万利用すると年1回東京ー沖縄間の往復が無料になるわけです。※国内の往復であれば他も同様
学生にとって月6万円使うのは難しそうに見えるかもしれませんが、意外とそうでもないですよ。月のスマホ代が1万円として、そこに水道光熱費1万円、プラス月々の食費を3万円とすれば、残り+αで貯まる計算です。
またJALカードnaviには海外旅行傷害保険も付帯しています。しかも自動付帯です。
他にもマイルの有効期限が無期限だったりと、JALカードnaviは旅行が好きなら絶対に検討しておきたい1枚です。
満18歳以上満25歳以下の学生であればどなたでもライフカードを作成することができます。
特に、卒業旅行や長期休みで海外旅行に行く学生にとって魅力的なカードです。
卒業後も年会費無料で利用することができます。
海外旅行中の事故や死亡・後遺障害などを最高2.000万円まで補償され、現地のトラブルもライフカードの海外アシスタンスサービス(ライフデスク)に問い合わせることで日本語で徹底サポートをしてくれます。
海外旅行先でのクレジットカード利用は利用総額の5%にあたる現金がキャッシュバックされます。
例えば、海外で10万円分のカード利用で5000円分キャッシュバックされます。
ポイントは100円で1ポイント貯まりますが、誕生月は3倍、ショッピングモール「L-Mall」での買い物で最大25倍!
1ポイントの価値が最大10円相当と価値が高く、貯めたポイントはANAマイルやAmazonギフト券などに交換する事ができます。
ポイントは最大5年間有効なので、失効の心配なく貯めていくことができます。
審査なしで作れるクレジットカードのような「楽天銀行デビットカード」
ここまでは学生にオススメのクレジットカードを紹介してきましたが、皆さんはデビットカードというものをご存じでしょうか?最近よくCMなどでも宣伝をしているのでご存じの方も多いかもしれません。
デビットカードとは、銀行口座の残高の範囲で利用できるカードのこと。使い勝手は、普通のクレジットカードと何ら変わりがありませんが、残高がなければショッピング利用できませんので、使い過ぎの心配がなく、サブカードとしても戦力になります。
「口座残高=限度額」ですので、考えようによっては限度額を思いのままにできるというメリットがりますね。例として楽天銀行が発行する「楽天銀行デビットカード」を紹介しておきましょう。基本スペックは以下のようになっています。
年会費 | 年会費無料(JCB)、1029円(VISA) |
国際ブランド | VISA、JCB |
申込対象者 | 16歳以上 |
ポイント還元 | 100円→1ポイント(JCB)、1000円→2ポイント(VISA) |
チャージ | モバイルSuica(還元率1%) |
補償 | 盗難補償 |
楽天カードには新たに「楽天ポイントカード」機能が追加されましたが、楽天銀行デビットカードにはそれがありません。
審査がない
審査がさほど厳しくないと言われている楽天カードでさえ、審査はあります。しかし、楽天銀行デビットカードは審査自体がありません。さらに、16歳から申し込めますので、大学生はもちろん、収入のない高校生や専門学校生でもカード入会が可能です。
JCBはデビットカードでは破格の還元率1%
デビットカードを発行するカード会社は増えてきていますが、ポイント付与に関してはさほど魅力的ではありません。ポイントが0.3%分でも付けばまだいい方(楽天銀行VISAデビットカードは0.2%)で、中にはポイントがつかないデビットカードもあります。
そんな中、楽天銀行デビットカードJCBカードは、破格の楽天スーパーポイント還元率1%を実現しているのです。
学生ならば学生専用カードがおすすめ!
学生の皆様で、クレジットカードの入会を考えている方は、ぜひ学生専用のクレジットカードに入会することをオススメします。学生専用カードは、カード会社が先々の優良顧客となりうる学生を囲い込むため、様々な特典や優待をつけ、発行しているクレカです。
学生対象ですので、審査基準は下げられており、無職でも問題ありません。
入会キャンペーンでお得にクレジットカードに入会できるのはもちろんのこと、入会後も様々な特典が受けられます。また、在学中は年会費が無料になったり、海外旅行保険が付帯されたり、ポイントの優遇やキャッシュバックなどもあります。
限度額が少ない代わりに審査に通りやすいのが学生のクレジットカード
いかがでしょうか。学生がクレジットカードを持とうとすると、どうしても限度額が少なくなります。だからといって、無理に限度額の多いカードに申し込んでも、学生では審査に通るのも簡単ではありません。
限度額が少ないからこそ、収入の少ない学生でもクレジットカードを発行できるとも考えられます。