学生がクレジットカードを持つメリットを解説!オススメのカードも紹介!
日本クレジット協会の「大学生に対するクレジットカードに関するアンケート(平成29年度)結果報告書」によれば、今や大学生の半数以上がクレジットカードを保有しているそうです。
つまり、大学生にとってクレジットカードは当たり前の存在になりつつある、ということになります。
この状況を目の当たりにすると多くの大学生の方は「自分もクレジットカードは持っておいた方が良いんじゃないだろうか・・・」などと不安になりますよね。
でも何だかクレジットカードって危なそうだし、何が良いのか分からないしで中々申込みに踏み込めない人も多いでしょう。しかし、結論から言えば学生の方は絶対にクレジットカードを持った方が良いです。
そこで今回はクレジットカードを持つことを悩む学生の方に向けて、学生がクレジットカードを持つことによるメリットを紹介・解説していきたいと思います。
また当編集部が学生の方にオススメするカードも紹介していきますので、クレジットカードが欲しくなった、或いは欲しい学生の方はそちらも参考にして、ぜひカード選びで失敗しないようにして頂ければと思います。
学生がクレジットカードを持つメリット
まず学生がクレジットカードを持つとどのようなメリットがあるのか?そうした疑問に答えていくことから始めてみたいと思います。
学生がクレジットカードを持つことには次のようなメリットがあります。
・海外旅行傷害保険が付いてくる
・節約志向が身に付く
・クレジットヒストリーを構築できる
・学生にしか作れない学生専用カードのメリットを享受できる
それぞれ解説していきましょう。
ポイントや割引で得することができる
そもそもクレジットカードは現金よりもお得に買い物ができるのですが、その理由を説明しましょう。
クレジットカードにはお買物をするたびに一定の割合でポイントが付くサービスが付帯しています。
このポイントは商品券に交換したり、請求金額の割引に使ったりと、現金に近いものとして利用できます。
なので高い公共料金の支払いや普段のスーパーやコンビニでのお買物で、クレジットカードを利用するだけでポイントという形でお得を享受できるのです。
ではどれくらいのポイントがお買物によって貰えるのかというと、これはカードによってまちまちです。が、だいたい平均的なカードは還元率が0.5%、高いものだと1%程度になります。
なのでクレジットカードを選ぶ際は還元率1%以上のカードを選ぶことをオススメします。
ポイント還元率1%以上のカードが数が少ないので探しにくいと思いますが、そういったことが面倒な方は後ほど紹介する三井住友カード デビュープラスやJALカードnaviがオススメですよ。
まずは三井住友カードの学生専用カードである、三井住友カード デビュープラスです。こちらは社会人になってからのステータス(周りからの見栄え)を意識する学生の方にオススメのクレジットカードです。
というのも、クレジットカードはその種類によってステータスが異なり、銀行系カードと呼ばれるジャンルのカードやプロパーカードと呼ばれるジャンルのカードは、それを持っているだけで高く評価されるのです。
三井住友カード デビュープラスは、そうした複数あるジャンルの内、銀行系カードにあたります。つまりステータスが高いということです。
また、クレジットカードのステータスはランクと呼ばれるものでも決まり、上から順にブラックカード、プラチナカード、ゴールドカード、一般カードとなっています。
三井住友カード デビュープラスには、そうしたランク面でも学生にとって嬉しいメリットがあり、満26歳以降最初のカード更新時に、三井住友カード プライムゴールドへ自動ランクアップするのです。
また、三井住友カード プライムゴールドは、30歳になった後の最初のカード更新時より、三井住友カード ゴールドにランクアップします。
さらに、三井住友カード デビュープラスの凄いところはステータスだけではありません。
三井住友カード デビュープラスはポイント還元率も1%となっていて、高還元の部類に入っています(平均的な還元率は0.5%程度)。
なので、友人や恋人といった周囲からの羨望の眼差しと、ポイント還元率の高さの両方が欲しい人は三井住友カード デビュープラスがオススメですよ。
またクレジットカードにはポイント以外にも割引サービスがカードによっては用意されています。
例えばルミネカードならルミネでの買い物が5%OFFになりますし、セブンカード・プラスなら8のつく日にイトーヨーカ堂でのお買物が5%OFFで楽しめます。
このようにクレジットカードには特定のお店での割引がサービスとして用意されているものもありますので、そうした点も学生がクレジットカードを使うメリットと言えるでしょう。
海外旅行傷害保険が付いてくる
学生であれば海外旅行に行く機会が多くなってくると思いますが、その際に注意しておいて欲しいのは保険です。日本と違い、海外旅行中に怪我をしたり病気になったりして病院に行くとビックリするくらいのお金を取られることがあります。
実際、外務省海外安全ホームページは次のような文章で警告をしてくれています。。
米国の医療費は高額なことが知られています。ましてやICUともなれば、その医療費はぐっと高くなり、総額1千万円を超えることも珍しくなく、数千万に達したケースが報告されたこともあります。
海外邦人事件簿|Vol.64 旅先で入院したら医療費が嵩む
どうでしょう?一生を左右されるほどの額ですよね。そのために、保険会社は海外旅行保険を商品として売り出しており、その海外旅行保険に加入した海外旅行者は、万が一の場合にその保険会社からお金を出して貰うことができるのです。
当然保険会社の海外旅行保険は有料です。しかし、クレジットカードの海外旅行傷害保険は無料で、しかもカードによっては持っているだけで保険が適用されます。(自動付帯の場合)
なので、保険会社の海外旅行保険に加入するのを忘れた、という場合に備えることもクレジットカードなら可能なのです。ちなみに後ほど紹介するオススメカードの中で海外旅行傷害保険が自動付帯なのはJALカードnaviです。
JALカードnaviは株式会社JALカードが発行する学生専用カードで、無料で旅行をしたい学生さんにオススメのクレジットカードです。
というのもJALカードnaviはカードを利用するとポイントの代わりにマイルが貯まるのです。
マイルは100円につき1マイル貯まり、JALカードnavi限定の減額マイルキャンペーンを利用すると、JALグループ国内線特典航空券を6000マイルで交換できます。
つまり、JALカードnaviを合計で60万円使えば東京―沖縄間の無料の移動が可能になるわけです。
1年間に1回旅行に行くとして、その場合は月に5万円も利用すれば無料で東京―沖縄間の無料移動が可能になる、ということですね。
5万円なら食費や公共料金のお金を出せば案外簡単に到達してしまう金額ですよね。(月々の食費や公共料金、通信費等を計算すると意外と多くの人が5万円に達するのではないでしょうか?)
なので「年1回無料で国内旅行をしたい!」という方はこのJALカードnaviがオススメです!
ちなみに減額マイルキャンペーンは海外旅行にも利用できるので、ゆっくりマイルを貯めて海外旅行へ行きたい人にもオススメですね。
JALカードnaviは海外旅行傷害保険も自動付帯していますし、マイルの有効期限*1もありませんからね。
むしろ海外旅行にこそJALカードnaviは向いているかもしれません。
*1通常ポイントやマイルには有効期限があり、その有効期限が切れると貯めたポイントやマイルは失効してしまいます。
ただし、クレジットカード1枚では補償金額が足りなくなるケースがあるので、海外旅行に行く際は、クレジットカードの海外旅行傷害保険+t@biho等の保険会社の海外旅行保険を利用するのがオススメです。
海外旅行傷害保険や保険会社の海外旅行保険は補償額の合算が可能なので、両方使えばそれだけ補償が手厚くなります。
或いはt@bihoのように海外旅行保険のオーダーメイドが可能な商品を購入して、クレジットカードの海外旅行傷害保険で足りない部分だけを補うのも良いでしょう。
節約志向が身に付く
クレジットカードは節約志向を身につけるのに最適なツールと言えるでしょう。というのもクレジットカード会社から毎月発行される明細書を見ると、自分が一体何に幾ら使ったのかが一目瞭然になるからです。
明細書は「後から考えるとこの出費無駄だったな~」と反省する良い機会になります。
そうした反省の積み重ねが徐々にその人を節約志向にしていくので、金使いが荒い学生の方や財布の紐が緩い学生の方にはクレジットカードはオススメですよ。
また、クレジットカードのポイントは高還元率のものでも1.25%ほどなので、10,000円使っても125円ほどのポイントしか貯まりません。しかし、こうしたポイントは自然と積み重なっていき、何れは大きなことに使えるようになります。
こうしたポイントがチリツモで貯まっていき、それが大きなことに使えることを実感すると、小さなお金の大切さを実感するようになります。(あくまでポイントですが、ポイントはお金のようなものです)
なので、節約志向を身につけたい学生の方にとってクレジットカードはオススメなのです。むしろ金使いが荒いからクレジットカードは怖い、という学生の方にこそクレジットカードは勧めたいですね。
クレジットヒストリーを構築できる
クレジットカードは信用取引の一種で、取引の内容は個人信用情報機関という組織に記録されていきます。
例えば、あなたがクレジットカードを使って、ちゃんと使った分の金額を支払期日までに払えば、個人信用情報機関にはその記録が積み重なっていきます。
また、その逆も然りで、支払い期日に請求金額を支払えなかった場合もその記録は個人信用情報機関に蓄積していきます。
こうした記録の積み重ねのことをクレジットヒストリーと言います。
金融会社などはこの個人信用情報機関に記録されたクレジットヒストリーを確認でき、その良し悪しを商品提供の判断材料にします。(クレジットカードの発行や分割払いでのスマートフォンの販売など)
つまり、学生の内からクレジットカードを遅延なく使うと、良い取引記録が個人信用情報機関に蓄積し、それは金融会社からの信頼の証となるのです。
そして、そうした信頼の証は今後レベルの高いクレジットカードを発行する際などに役立ちます。(カード会社も「この人は信頼できるから発行しよう!」と前向きになる)
将来的にステータスの高いクレジットカードを作りたい人は、ぜひ学生の内からクレジットカードを使ってクレジットヒストリーを構築することをオススメしますよ。
JCB EXTAGEは日本唯一の国際ブランドJCB自らが発行するクレジットカードです。※ちなみにJCB EXTAGEは若者向けのカードで学生専用カードではありません。
こうした国際ブランド自らが発行するカードはプロパーカードと呼ばれ、そのステータス性の高さが特徴となっています。(筆者は銀行系カードよりも断然プロパーカードの方がステータスは高いと思います)
そんなプロパーカードですが、実は学生でも発行可能なのです。そのカードがJCB CARD EXTAGEです。このカードはポイント還元率は0.5%と平均的であるものの、そのステータスの高さは大きな魅力です。
またJCB EXTAGEは初回更新時(5年後)にJCB一般カードへ切り替えとなります。そして、そのカードを利用していくとやがてJCBゴールドカードへのランクアップが可能になります。
※ランクアップはインビテーションと呼ばれる招待状を受け取る場合と、ネットや電話で自分からお願いする場合の2通りがあります。
こうなると、JCBのブラックカードであるJCB THE CLASS(ザ・クラス)へのランクアップも夢ではありません。(JCB THE CLASS(ザ・クラス)はインビテーションのみ)
つまりJCB EXTAGEを使っていくことで順調にプロパーカードをよりランクの高いものにしていくことができるのです。
将来的にプロパーカード×ブラックカードというステータスの極みを目指すのであれば、学生の内からJCB CARD EXTAGEを持つのをオススメしますよ。
学生にしか作れない学生専用カードのメリットを享受できる
クレジットカードには学生専用カードと呼ばれるジャンルのクレジットカードが存在します。
学生専用カードというのは学生限定で発行できるクレジットカードのことです。学生専用カードは一般カードよりも厚遇なのが特徴で、その具体例として次のようなサービスがあります。
三井住友カード デビュープラス | ・ポイント還元率が一般カードの2倍 |
JALカードnavi | ・マイルの有効期限が無期限 ・マイル還元率が2倍 |
※JALカードnaviではポイントの代わりにマイルが貯まる
では何故、学生はこのような厚遇を受けることができるのでしょうか?
上記のように学生がクレジットカード業界で厚遇されるのは、クレジットカード業界にとって学生は将来の優良顧客候補だからです。クレジットカード会社にとって若い顧客というのは大きな魅力なのです。
その証拠にカード会社各社は卒業後にも使って貰えるような特典も学生専用カードに対して設けています(学生カードの多くは卒業後一般カードになります)。
つまり、「卒業もぜひ使ってね!」ということです。なので、こうした理由で設けられた学生専用カードの特典を利用しない手はありません。
さて、ここまで学生がクレジットカードを利用するメリットを紹介・解説してきました。実際カードが欲しくなった人もいるでしょうし、欲しい気持ちが持続している方もいることでしょう。
そこで次は、カード選びが捗るように、学生の皆さんにオススメのクレジットカードを紹介していきます。カード選びに失敗しないよう、ぜひ以下で紹介するカードの情報を、頭に叩き込んでおくことをオススメしますよ。
来るべきキャッシュレス社会に備えて学生はガードを持つべき
ここまで学生にオススメのクレジットカードの紹介や学生がカードを持つメリットについての解説をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
ところで未来投資戦略2017ではKPIとして次のような目標が設定されたのをご存知でしょうか?
今後 10 年間(2027 年6月まで)に、キャッシュレス決済比率を
倍増し、4割程度とすることを目指す。
未来投資 戦 略 2017
―Society 5.0 の実現に向けた改革―
つまり今後現金決済は国によってどんどん消滅させられていく、ということです。現金主義も全く悪いわけではありませんが、時代に取り残されないためにはキャッシュレスの波に乗る必要があります。
現代は現金決済よりもクレジットカード決済の方がお得で便利な時代です。学生の皆さんもせっかくクレジットカードを作れる年齢になっているのですからクレジットカードを持ってみてはいかがでしょうか?