もし保険料を払えなくなったら、どうなるの?
保険契約を結ぶのは、自分の身に何かが起きたときセーフティネットを作るため、ですよね。
そのためには、きっちり保険料を支払って保険会社に備えていてもらわなければなりません。
しかし・・・リーマンショックのように世界中の経済に大きな影響を与える事件が記憶に新しい今、何が起こるかわかったものではありません。
自分の身に何かあったときのために保険を契約したのに、家計が大きな打撃を受け「保険料が払えない・・・」ということになってしまう可能性もゼロではありませんよね。
また、経済的な理由だけではなく自分の健康状態の悪化で働けなくなり、保険料が支払えなくなる可能性も十分あります。そんなとき、保険会社はどんな対応をしてくれるのでしょうか。
ということで、今回は「保険料が支払えなくなったらどうなる?」というテーマでお伝えしていきます!
保険料が支払えなくなったら解約しか方法はないの?
一般的なところで言うと、保険料が払えなくなると「保険の解約」になりますよね。
ただ、その前に保険会社と保険の種類によっては救済措置があるんです!
たとえば、生命保険、医療保険の場合。
まず、保険の種類として大きく分けると「掛け捨て」のものとそうでないものがあります。
掛け捨ての場合、解約するときにもらえる「解約返戻金」というのはありません。それゆえに掛け捨てと言われるんですよね。
その解約返戻金がない掛け捨て保険契約では、保険料が支払えなくなった場合の措置として「支払い期限の猶予を作る」ことくらいしかできません。
その支払いの猶予というのも、支払い方法によって変わってきます。
支払い方法によって猶予期間が変わる?
まず月払いの場合、払込期月の翌月「初日」から「末日」まで支払いの猶予があります。
つまり、4/10の支払期日に支払えなかった場合はその翌月である5/1~5/31まで待ってくれるんですね。
次に年払い、半年払いの場合は支払期月の「翌月初日」から「翌々月の契約応当日」まで支払を猶予してくれます。
ここでいう契約応当日というのは、毎月やってくる契約日と同じ日付のことです。たとえば4/10に契約したのであれば、5/10、6/10・・・のことですね。
ですから、たとえば4/10(契約応当日)に支払えなかった場合は5/10~6/10に支払えばいいということになります。
ただし、契約応当日については保険会社によって定義が微妙に異なる場合があり、毎年やってくる契約日と同じ日としていることもあります。
この場合は4/10に契約をしたら、翌年の4/10が契約応当日のことですね。
契約応当日は保険を契約する上でとても重要になってくるので、契約する前にきちんと確認しておきましょう。
でもやっぱり保険料を払えないときには?
支払いを猶予してもらった・・・にもかかわらずやっぱり支払えない、ということになればやはり解約ということになります。
ただし解約のときは、当然最初に支払えなかった日にさかのぼって保険契約が効力を失うこととなるので注意が必要です。
そしてもう一点。
次に契約するときはまた新規での加入となることも押さえておきましょう。
そして入ろうと思ったときの健康状態によっては、それまでとは違う掛金で、もしくは違うプランで加入することになるかもしれません。
もちろん、入れないことも可能性としては十分ありえます。
本当に必要なときに保障が受けられない、となるのはとても困りますよね。
そうならないためにも、しっかりと将来を見据えた保険設計が重要になってきます。
解約返戻金がある保険の場合
さて、今度は掛け捨てではなく解約返戻金がある保険契約の場合。
解約返戻金がある保険契約の場合には、保険会社が解約返戻金を担保として一定の範囲内で保険料を立て替えてくれることがあります。
ただし建て替えなので、一定の利息がついてくるという点には注意が必要です。
もしこの制度を利用したいと思うのであれば、事前に利息をきちんと確認し無理のない範囲で利用するようにしてくださいね。
損害保険の場合
次は、自動車保険や火災保険の場合です。
最近は比較的保険料の安いインターネット型自動車保険がかなり増えてきていますね。
そのせいか自動車保険などの保険料の支払いで、クレジットカードを利用している人も多いのではないでしょうか。
もしクレジットカードを利用している場合、保険料が支払えなくなったときの猶予はクレジットカード会社によってきます。
キャッシングが利用できたり、カードローンが付帯していたりとクレジットカードも様々。
保険料の支払いにクレジットカードを利用しようかな、と考えている人は、保険料が支払えなくなったときの措置も念のため確認しておくといいでしょう。
一括で払い込む場合は支払えなくなったら・・・という心配はありません。
もし先が不安であれば、一括で先に支払ってしまうのも一つの手でしょう。余裕のあるうちに備えはしておきたいものですね。
新しく保険に加入しようかな、と考えている人。もしくは保険の見直しを考えている人。
保険のプラン内容や保険料、保障内容も当然気になるところではありますが・・・
将来を見据えて、もし万が一保険料を支払えなくなったときのことも併せて確認しておくとより安心ですね。
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