スター・アライアンスのマイルが貯まるクレジットカード決定版
航空会社にはアライアンスと呼ばれている航空連合があり、加盟航空会社間で、サービスや業務、特典システムにおいて提携しています。
その中でも、最大といわれるスター・アライアンスは、国内大手のANAを始め、ユナイテッド航空など27社を有しています。
加盟航空会社間でマイルの移行が簡単に行えることもあり、スター・アライアンスのマイルを狙って集めるマイラーも多いようです。
今回はそんなスター・アライアンスの魅力とマイルが貯まる裏技、そしておすすめのクレジットカードを紹介します。
ANAやユナイテッド航空も加盟しているスター・アライアンス
スター・アライアンスとはこんなアライアンス
スター・アライアンスに加盟している航空会社は27社で、約190カ国、1,300以上の空港で1日21,000便を超える就航数を誇ります。
もちろん、この就航数は世界最大規模であり、かつ世界初の航空連合として有名です。
スター・アライアンスの特長として、一部の空港での発券カウンターやチェックインカウンター、ラウンジ、手荷物施設などを加盟航空会社で共有しているという点があります。
これによって、加盟航空会社を使用する顧客に同等のサービスを提供しています。
また、「乗継ぎセンター」によって乗継便の搭乗者や手荷物の追跡をし、スムーズな乗継ぎができるよう専門の乗継チームで業務にあたっています。
こうした細かい気配りによって、規模だけでなくサービス面でも高い品質を維持しています。
(出典;スター・アライアンス就航都市 )
【加盟している航空会社】
全日空 | アシアナ航空 | 中国国際航空 |
深圳航空 | エバー航空 | シンガポール航空 |
タイ国際航空 | ユナイテッド航空 | エア・カナダ |
コパ航空 | TACA航空 | アビアンカ航空 |
クロアチア航空 | アドリア航空 | スカンジナビア航空 |
TAP ポルトガル航空 | LOTポーランド航空 | エーゲ航空 |
ブリュッセル航空 | オーストリア航空 | スイスインターナショナルエアラインズ |
ルフトハンザドイツ航空 | ニュージーランド航空 | トルコ航空 |
南アフリカ航空 | エチオピア航空 | エジプト航空 |
スタードアライアンス系のマイルが貯まるオススメのクレジットカード
- スターアライアンス各社の利用でマイルが貯まる!
- 最高3,000万円補償の海外旅行傷害保険が付帯!
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年間税別5,000円のマイルアップメンバーズに入会すれば、jマイルが2倍。1000円につき5マイル⇒10マイル
年会費 | 税別1,500円 |
マイル付与率 | 0.5%~1,000円ごとに5マイル マイルアップメンバーズ加入時:1%~ 1,000円ごとに10マイル |
旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険:最高3,000万円 国内旅行傷害保険:なし |
家族カード(年会費) | なし |
マイルへ移行手数料 | なし |
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年会費 | 税別7,000円 |
マイル付与率 | 1,000円=1ポイント=5マイル |
旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険:最高1,000万円 国内旅行傷害保険:最高1,000万円 |
家族カード(年会費) | 年会費税別1,000円(税別) |
マイルへ移行手数料 | 年間税別6,000円 |
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年会費 | 税別1,250円 |
マイル付与率 | 1%~100円ごとに1マイル |
旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険:最高3,000万円 国内旅行傷害保険:なし |
家族カード(年会費) | 年会費税別400円 |
マイルへ移行手数料 | なし |
加盟航空会社の多いスター・アライアンスは、加盟航空会社間の特典航空券の交換も簡単で、行きたい場所によっても、航空会社を使い分けることができます。
提携している主要航空会社のマイレージプログラム徹底研究
提携している主要航空会社、ANA、ユナイテッド、アシアナの3社で、マイレージプログラムのメリットとデメリットを比較します。
ANA のマイレージプログラムの特徴
【メリット】
① 国内路線が充実
ANAは、国内52都市で131数の路線を有しています。
ANAは、LCCのバニラエアとピーチも傘下におき、国内シェアは50.3%(2015年)を占める国内最大の航空会社。
コードシェア便も多く、大都市から地方都市にまで、まんべんなネットワークが魅力です。
② 電子マネーやポイント交換、買い物で貯めやすい
ANAマイルは楽天Edyやsuicaやpasmoなどの電子マネーの支払いやチャージにおいても貯めることができます。
また、nanacoポイントやTポイント、楽天ポイント、メトロポイントからも交換しやすく、マイルが2倍もらえる特約店や提携店も多いです。
③ 搭乗しなくてもボーナスマイルがもらえる
クレジット機能付きマイレージカードでは、毎年ボーナスポイントをもらえます。
JALカードでは毎年初搭乗でボーナスポイントが付与されますが、ANAカードはカード更新だけでもらえるメリットがあります。
【デメリット】
① マイルの有効期限が3年と短い
海外の航空会社のマイルは有効期限が10年と長かったり、無期限であるところもありますが、ANAマイルの場合は有効期限が3年と短く、失効しやすいというデメリットがあります。
しかし、ANAマイルはフライトだけでなく買い物なのでもマイルが貯めやすいことから、搭乗せずにポイントだけでマイルを貯めている陸マイラーにも人気です。
② 移行手数料がつく場合がある
クレジットカードで貯めたポイントをマイルに移行する場合、JALカードでは移行手数料はありませんが、ANA一般カードの10マイルコース(1,000円につき10マイル貯まるコース)は別途移行手数料がかかります。
その額、年間5,000円から6,000円程度で、頻繁に飛行機を乗る機会がある人にはおススメですが、少ない人だと負担と感じてしまいます。
③ 無料特典航空券がとりづらい
ANAの特典航空券は、席数に限りがあり、特に繁忙期はとりづらい傾向があります。
無料特典航空券で家族旅行の計画があるなら、早め早めに予約をとる必要があります。
ユナイテッド航空のマイレージプログラムの特徴
【メリット】
① マイルの期限が実質無制限
マイルの有効期限は18ヶ月間という有効期限がありますが、マイルの加算や特典の交換があれば、有効期限を延長することができます。
つまり、ユナイテッド航空の提携クレジックレジットを使用し、常にマイルが加算され続ければ、実質的に無制限ということになります。
② 特典航空券のサーチャージが無料
通常航空運賃とは別に燃油サーチャージ料金がかかるのが一般的です。
例えば、ANAで東京~ハワイ間の特典航空券を購入する場合、片道燃油サーチャージが4,000円ほどかかってきます。しかし、ユナイテッド航空の特典航空券では、このサーチャージが免除されます。
③ANAの特典航空券もお得で簡単に取得できる!
ANAとユナイテッド航空は提携しているので、マイレージプラスでANAの特典航空券に交換できます。
直行便が800マイル以内であれば片道5,000マイル、往復10,000マイルで交換できるのでお得です。800マイル以内といえば、東京~札幌間や東京~大阪間となりますが、ANAマイルならば通常期だとこの区間は片道6,000マイル必要となり、マイレージプラスよりも1,000マイル割高となります。
またANAのように時期によって必要なマイル数が変動することもなく、そういった点でもユナイテッド航空のマイルは人気を得ています。
④ マイルが購入できる!
特典航空券交換までマイルが足りないときは、マイルを購入できます。
1,000マイル単位で、特典航空券の必要な半分のマイルまで購入することが可能です(1,000マイル35ドル+税7.5%)
【デメリット】
① 2016年の改定で、フライトマイルの加算率が悪くなった
これまで、ユナイテッド航空のフライトマイルは通常飛行距離によって加算されており、格安チケットやツアーでの航空券も価格に関係なく距離ごとで算出されていました。
しかし、2016年3月からユナイテッド航空では航空運賃と燃油サーチャージ料金に対してマイルが加算されるようになり、フライトマイルのうま味がなくなりました。
② オーバーブッキングに注意
ユナイテッド航空は特典航空券がとりやすいと評判ですが、その一方で、過剰な予約をとってしまうオーバーブッキングの問題も起きています。
チェックインしたにも関わらず、オーバーブッキングで飛行機を下ろされた例もありますので、予約の際は十分に注意したいものです。
アシアナ航空のマイレージプログラムの特徴
【メリット】
① 10年と長い有効期限
マイルの有効期限は2008年9月30日獲得分までは無期限でしたが、それ以降の獲得分は10年に変更されています。
それでも国内航空会社よりは長期の有効期限で、さらにエリート会員であれば12年の有効期限になります。
② 地方都市から行きやすい
アシアナ航空は、東京、関空、名古屋、福岡などの主要空港に加え、仙台、熊本、松山、宮崎など地方都市にも就航しています。
国内の乗り入れ地点数は、10カ所と海外航空会社としては最高となっています。そのため、地方都市からの利用しやすく、ソウル経由でアメリカやヨーロッパにも行きやすいという利点があります。
③ 家族合算が無料
アシアナ航空のファミリーマイレージプランでは、家族会員のマイルを無料で合算できます。登録するには、家族のファミリーマイレージプランへの登録書と共に証明書類が必要です。
④ スター・アライアンスのゴールドメンバーになりやすい
アシアナ航空では2年で20,000マイル搭乗するとゴールド会員になることができます。
マイレージプラスの年間50,000マイルに比べるとエリート会員への到達が早いというメリットがあります。
【デメリット】
① 特典航空券の必要マイルが他社に比べて高め
日本・韓国間の特典航空券に必要なマイルはアシアナ航空では30,000マイル必要となります。
ANAの15,000マイルに比べてかなり割高ですが、地方都市から直行便が多いという点では使いやすくなっています。
② サーチャージがいる
ユナイテッド空港では特典航空券には燃油サーチャージは不要でしたが、アシアナ航空ではサーチャージ料金も必要となります。
③ エリート会員の特典が低い
アシアナ航空ではエリート会員にはなりやすいですが、その代わりエリート会員特典が航空会社に比べて低くなります。
ゴールド会員のボーナス加算率は5%ですが、ANAではブロンズ会員でも40~55%と大きな開きがあります。
スター・アライアンス主要3社のマイレージ比較表
ANA | ユナイテッド航空 | アシアナ航空 | |
就航地域及び路線数 | 22カ国 191路線 | 59カ国 1,607路線 | 22カ国 91路線 |
マイレージの名前 | ANAマイレージバンク | マイレージプラス | アシアナクラブ |
マイルの有効期限 | 3年 | 実質無期限 | 10~12年 |
搭乗における加算率 | 区間マイレージの30%~150% | 航空運賃・燃油サーチャージ1ドルにつき5マ~11マイル | 基本マイレージの50%~200% |
家族合算の有無 | 有(無料) | 家族合算制度はないが、マイル移行が有料で可能 | 有(無料) |
エリート会員の搭乗におけるボーナス加算の有無 | 10%~50% | 25%~100% | 5%~20% |
特典航空券に必要なマイル数(通常期・往復) | |||
東京~札幌 | 15,000マイル | (ANAに交換) 10,000マイル | (ANAに交換) 同左 |
東京~福岡 | 同上 | 同上 | 同上 |
東京~沖縄 | 18,000マイル | 16,000 | 同上 |
東京~ハワイ | 40,000マイル | 50,000マイル | 80,000マイル |
東京~ニューヨーク | 50,000マイル | 70,000マイル | 80,000マイル |
東京~ソウル | 15,000マイル | × | 30,000マイル |
特典航空券のサーチャージ料金 | あり | なし | あり |
スター・アライアンスのマイルを有効活用する裏技
① マイルを貯めやすい航空会社に、マイルをまとめる
同じスターアライアンスの航空会社であれば、他社の特典航空券と簡単に交換することができます。
ですので、グループ内のいくつかの航空会社を利用している場合、各航空会社でマイルをバラバラに貯めるより、一つの航空会社のマイレージにまとめた方が早く貯まります。
例えば、普段はANAのマイルを貯めているとして、同じグループであるユナイテッド航空を利用するとします。
その場合、ユナイテッド航空のチケット購入の際にANAのマイレージに移行するように選択することで、利用した区間のマイルをANAのマイレージに加算することができます。
普段よく利用している航空会社や、クレジットカードでマイルが貯めやすい航空会社などを考えて、マイルを貯める航空会社を選びましょう。
② 行きたい国によって最も特典マイル数の少ない航空会社を選択
特典航空券を交換できるマイル数は航空会社によって大きく違います。
例えば、東京・ソウル間であれば、アシアナクラブではなく、ANAマイルで交換したほうがお得です。
さらに特典航空券の交換しやすさも考えて、航空会社を選ぶとさらにお得です。