マイルの還元率1%以上!貯まると噂のクレジットカードを紹介
通常、クレジットカードの還元率は買い物の金額に対して0.5%程度であることが多く、還元率は高くても1%を超えるかどうかというくらいのものがほとんどです。
貯めたマイルは特典航空券に代えて飛行機に乗ると一番お得度が大きくなります。
例えば、電子マネーなどに交換してしまうと、貯めたマイル12000マイルだとすれば、12000円相当にしかなりません。
マイルを特典航空券に交換すると、本来なら18000円から20000円くらいは必要になる東京・大阪間の航空券がもらえますので、この時、1マイルの価値は1.5円かそれ以上です。
国内線の特典航空券と交換しても1マイルは1.5円くらい、国際線のビジネスクラスの航空券と交換すれば1マイルは4円以上の価値を持つようにもなります。
お買い物金額に対しての還元率は低くても1.5%以上、高ければ4%以上にもなりますので、マイルでの還元は高還元率ということができるでしょう。
この記事でみつかる!高還元率でマイルを貯める方法 ・お買い物金額に対するマイルの付与率を高める
・1マイルあたりの価値を高くして使う
という2つの取り組みしていくことで、5%以上もの高還元率でカードを使っていくことも可能です。
具体的に、どのようなカードで高還元率を実現できるのか、詳しく見ていきたいと思います。
マイルを貯めやすいクレジットカード!
マイルを貯めやすいクレジットカードとして、次の4種類のカードをご紹介します。
・JALカードSuica
・ANA VISA Suicaカード
・デルタスカイマイルJCBカード
それぞれの特徴を順番にご紹介していきます。
MileagePlusセゾンカードはクレディセゾンとユナイテッド航空が発行するカードです。
ユナイテッド航空には乗らない、という方もいるかもしれませんが、ユナイテッド航空のマイルはANAのマイルに交換ができます。
ユナイテッド航空のマイルは18ヶ月以内に新しくマイルを取得するか、マイルを利用することでマイルの失効を防げます。
マイル失効の悩みから解放されるというのは、ユナイテッド航空のマイルを貯めることの大きなメリットといえるでしょう。
MileagePlusセゾンカードの真価が発揮されるのは、基本年会費の1500円(税抜)に加えて、追加年会費の5000円(税抜き)を払うことで加入できるマイルアップメンバーズの利用時です。
5000円も必要になるというと、一見損に見えるかもしれませんが、試しにお買い物で付与されるマイルを計算してみると次のようになります。
年間利用額 | 通常コース | マイルアップメンバーズ加入(5000円負担) | 付与率1%のカード |
10万円 | 500 | 1500 | 1000 |
50万円 | 2500 | 7500 | 5000 |
80万円 | 4000 | 12000 | 8000 |
仮に年間の利用額を80万円、1マイルの価値を1.5円と仮定します。
マイルアップメンバーズに加盟の場合
12000マイル×1.5(円/マイル)-5400円=12600円
付与率1%のカードを比較対象とした場合
8000マイル×1.5=12000円
となり、年間で80万円のお買い物をされるならMileagePlusセゾンカードをマイルマップメンバーズ加入で運用するとメリットがでてきます。
もちろん、1マイルを4円やそれ以上で利用していけるなら年会費を早くペイできるようになりますので、初期費用が高くてもマイルが貯まりやすいMileagePlusセゾンカードの利用価値はどんどん上がっていきます。
また、コスモ石油での利用の場合はマイルアップメンバーズ利用時で1000円あたり20マイルが付与されます。
基本のマイル付与率が高いことに加えて、マイルの有効期限を実質なくすことができるので、MileagePlusセゾンカードは長い時間をかけてマイルを貯めるのに適しているカードということができます。
JALカードSuicaは、JALとJR東日本のViewカードが提携して発行しているカードです。カードブランドはJCBです。
JAL航空は国内線、特に沖縄方面への便が多いので国内旅行が多い方におススメです!
年会費は普通カードで2160円(税込)ですが、別に3240円(税込)を支払ってショッピングマイル・プレミアムに入会することで、買い物でのマイル付与率が2倍に!
100円の買い物ごとにJALマイルが1マイル付与されますのでマイル付与率は1%になります。
ショッピング・プレミアムへの加入は確かに費用がかかってしまいますが、年間で25万円以上のお買い物をすればショッピング・プレミアムに加入した方が得になります。
ショッピング・プレミアム加入なしの場合
250,000×0.01(付与率)=2500マイル
1マイルを1.5円とするなら、2500マイルは3750円に相当
ショッピング・プレミアム加入ありの場合
250,000×0.02=5000マイル
5000マイルは7500円に相当
年会費の3240円を引くと残りは4260円
年間で25万円以上のお買い物をしたり、1マイルの価値をもっと高く使っていけるなら、加入した場合としない場合との差はどんどん広がっていきます。
また、JALカードSuicaでは、SuicaへのチャージやJR東日本のオンライン予約サイト、えきねっとでのきっぷの購入でもマイルが貯まります。
1000円あたり15ポイントのJRE POINTがたまり、JRE POINT1500ポイントは、ショッピングマイルプレミアムに加入しているならJALマイル1000マイルに交換できますので、JR東日本でのカード利用時もマイルの付与率が1%になります。
ANAと三井住友、Viewカードが発行しているカードです。
カードブランドがVISAですので、世界中の多くのお店で使えるという点は、マイルを貯めて航空券をもらおうという利用用途には大きなメリットであるといえるでしょう。
肝心のマイル付与率は、およそ1%です。
1000円の利用ごとにワールドポイントというポイントが1ポイント付与されるようになっています。
1ポイントごとに10マイルと交換ができますので、実質的なマイル付与率は1%弱となります。
先ほどから、およそ、ですとか、1%弱、という言い方をしているのには理由があります。
ANA VISA Suicaカードのワールドポイントは、ポイントからマイルに交換する際に、10マイルコースと5マイルコースという2種類の交換ルートからどちらかを選ぶようになっています。
5マイルコースは1ポイントあたり5マイルになってしまうのでマイル付与率は0.5%になってしまいます。
10マイルコースなら1ポイントあたり10マイルなのですが、この際、交換手数料として6480円が必要になります。
6480円の手数料を払っても得になるのであれば10マイルコースで交換するべきですが、何ポイント以上なら10マイルコースの方が得かというのは、1マイルをいくらと考えるかによって違ってきます。
少しややこしいお話なので、表にしてみました。
表の中は、1マイルを1.5円と考えた場合の円換算の評価額です。
例えば100ポイントを10マイルコースでマイルに交換した場合、
100(ポイント)×10(マイルコース)×1.5(円/マイル)-6480円(手数料)= -4980円です。
交換ポイント数 | 10マイルコース | 5マイルコース |
100ポイント | -4980 | 750 |
500ポイント | 1020 | 3750 |
750ポイント | 4770 | 5625 |
1000ポイント | 8520 | 7500 |
750ポイントをマイルに替える場合でも5マイルコースの方が円換算での評価額が高くなることが分かります。
お買い物額に対するマイル付与率を1%と考えるなら、年間のお買い物額が75万円を下回る方は5マイルコースの方が有利に交換できます。
年間でそれ以上のお買い物をANAカードでするのであれば、10マイルコースの方が有利になってきます。
また、ANA VISA Suicaはマイ・ペイすリボというリボ払いを利用することでマイル付与率を0.3%上乗せすることができます。
リボ払いをすると高額な手数料がかかってしまう点が難点ですが、
例えば毎月のリボ払いの金額を50,000円に設定しておいて50,500円を利用するなどの工夫をすることで、リボ払いの手数料を最小に抑えつつ、買い物時のマイル付与率を上乗せするというテクニックがあります。
デルタスカイマイルJCBカードは、デルタ航空とJCBが提携して発行しているカードで、スカイマイルを貯めることができます。
デルタ航空は日本の国内線を就航していませんが、スカイマイルは国内線の就航があるスカイマークの特典航空券に交換することが可能です。
ですから、海外旅行には行かないという方にもスカイマイルを集めるメリットはあります。
デルタスカイマイルJCBカードは、100円の買い物ごとに1マイルが取得できる他、デルタ航空の航空券の購入では100円ごとに2マイルが取得できます。
ANAやJALなど、多くのマイルは有効期限が設定されているのですが、スカイマイルは有効期限がなく、長い期間をかけてマイルを貯めることができるようになっています。
航空会社ごとにアライアンスが決まっている!
マイルはすべての航空会社で共通で使えるわけではありません。
というのも、航空会社はそれぞれアライアンスという航空連合に加わっており、同じアライアンスに属する航空会社の間でならマイルの獲得と利用ができるようになっています。
ANAとJALは違うアライアンスに属していますので、ANAのマイルをJALで利用することはできませんし、逆にJALのマイルをANAで利用することもできません。
アライアンスは3つあります。
- スターアライアンス
- スカイチーム
- ワンワールド
それぞれの加盟会社は以下の通りです。
スターアライアンス | スカイチーム | ワンワールド |
ANA ユナイテッド航空 ルフトハンザ など28社 | デルタ航空 エールフランス など20社 | JAL アメリカン航空 ブリティッシュ・エアウェイズ など13社 |
海外旅行によく行くという方は、どの航空会社がどの国に就航しているかということが重要になってきます。
どのアライアンスに所属している会社のマイルを貯めるのが得策か、よく見極めて選んでください。
マイルには有効期限が存在
取得したマイルには有効期限が存在する場合もあります。
主な航空会社のマイルの有効期限は以下のとおりです。
ANA | JAL | ユナイテッド航空 | デルタ航空 |
3年 | 3年 | 18ヶ月(簡単に延長可能) | 有効期限なし |
表にありますように、ANAやJALのマイルの有効期限は取得から3年間です。
取得から3年が過ぎてしまうとマイルが失効してしまいますので、もし期限がきてしまいそうなら失効が迫ったマイルを他のポイントなどに交換することでダメージを小さくすることができます。
取得から3年が過ぎてしまうとマイルが失効してしまいますので、もし期限がきてしまいそうなら失効が迫ったマイルを他のポイントなどに交換することでダメージを小さくすることができます。
ANAのマイルなら楽天EdyやSuicaなどに1マイル1円相当で交換することができますし、JALのマイルもSuicaやamazonギフトカードなどに1マイル1円相当で交換ができます。
JALのマイルならeJALポイント、ANAのマイルならANAコインに交換することで有効期限を1年間延ばすこともできます。
しかし、eJALポイントやANAコインをマイルに戻すことはできませんので、マイルをeJALポイントやANAコインに交換した場合は、一年以内にきっちり使い切る必要があります。
ユナイテッド航空のマイルの有効期限は18ヵ月ですが、新しくマイルを獲得したりマイルを使用したりすると期限が延長されますので、有効期限は実質ないと考えてもいいでしょう。
特典航空券に交換でマイルの価値は倍増!
クレジットカードの利用で貯まったマイルは、特典航空券と交換して飛行機に搭乗するのが交換率としては一番有利になります。
では、特典航空券に交換した場合に、ANAとJALで1マイルあたりいくらくらいの価値になるのか、具体的に見てみましょう。
ANA | JAL | |||
往復 | 必要マイル | 金額 | 必要マイル | 金額 |
東京・大阪 | 12,000 | 18,000前後 | 12,000 | 18,000前後 |
東京・ハワイ | 65,000 | 300,000前後 | 80,000 | 300,000前後 |
※ANAはレギュラーシーズンの必要マイル
※ANA、JALともに、東京・ハワイ間はビジネスクラスで比較
ANAの場合
18,000円相当の航空券を12,000マイルでもらえることになりますので、1マイルの価値は1.5円相当と考えられます。
同様に国際線ビジネスクラスなら、300,000円相当の航空券を65,000マイルでもらえることになりますので、1マイルの価値は4円近くにもなります。
ただし、1マイルが4円相当というのは標準的なシーズンでの比較です。ANAはシーズンにより航空券の価格も必要マイルも変わってきますので、比較する時期によっては1マイルあたりの価値は変わってきます。
JALの場合
国内線はANAと同様、1マイルは1.5円と考えられます。国際線は300,000円ほどの航空券を80,000マイルでもらえるということなので、1マイルは4円弱という計算になります。
ただし、JALはシーズンによって航空券の価格が変わる一方、特典航空券の引き替えに必要なマイル数は変わりません。
東京・ハワイ間の航空券の購入(往復)に700,000円ほど(※多めに見積もって)必要になるハイシーズンに特典航空券を使用したなら、1マイルあたりの価値は8円程度にまで上昇します。
シーズンによって必要なマイル数は変動
ANAの場合で見ていくと、マイルでの特典航空券の引き替えは距離の他に時期によっても必要マイルが変わってきます。
分け方は3種類で、年末年始などの繁忙期がハイシーズンとなり、例えば以下のようになります。
レギュラーシーズン | ~2018/12/20 |
ハイシーズン | 2018/12/21~2019/1/6 |
ローシーズン | 2019/1/7~2019/2/28 |
レギュラーシーズン | 2019/3/1~2019/3/31 |
もちろん、ハイシーズンほど航空券を購入する時の金額が高く、マイルで特典航空券をもらう時も必要マイルが多くなります。
年末年始などに東京とハワイの往復チケットをハイシーズンに購入しようとすると600,000円ほど(※多めに見積もってます)が必要になりますが、貯めたマイルで特典航空券をもらおうと思えば68,000マイルが必要になるだけです。
この場合、1マイルの価値は約9円にもなりますので、ハイシーズンに海外旅行に行く家庭ほどマイルを貯めるメリットが高いといえます。
飛行機に乗らなくてもマイルは貯められる!
飛行機に乗らずにマイルを貯める人の呼び方として「陸マイラー」という言葉があります。
陸マイラーとしてどれくらいのマイルが貯められるかという夫婦二人でのモデルケースを想定してみます。
・日々の生活必需品や公共料金の支払いなど、月々約20万円をカードで支払い(年間で240万円)
・マイル付与率を1%と想定しても、年間で24000マイルを取得
東京・大阪間の特典航空券の引き替えに必要なマイルが12000マイルでしたから、1年間カードを利用することで、東京・大阪間の往復航空券がもらえるということになります。
東京・大阪間の航空券は安く買えても一人分の往復で40000円弱くらいは必要になりますから、還元率は1.5%を超えてきます。
他にも、ANAマイルであれば、セブンイレブンやスターバックスなどのANAカードマイルプラス加盟店でANAカードを使って支払いをすると、通常のカードポイントとは別に100円、あるいは200円ごとに1マイルが付与されます。
いつもお昼ご飯をコンビニで買っていたとすれば、他のコンビニではなくセブンイレブンを使っていくことで、「毎日700円×毎月20日ずつ×12ヶ月」と考えれば、通常のカード利用によるポイントに加えて840マイルが追加でもらえるようになります。
JALマイルなら、ショッピングマイル・プレミアムへの入会はもちろんとして、JALカード特約店での買い物もマイルを貯める手段として有効です。
例えばファミリーマートやイオン、ウエルシアなどでの買い物でJALカードを利用すると、通常の2倍のJALマイルが貯まるようになっています。
試算はマイル付与率を1%と少し控えめに計算した結果ですので、特約店での買い物などを上手に利用すればさらに上積みが可能です。
一般的なクレジットカードの還元率が0.5%程度あることを考えると、マイルでの還元はかなりお得度が高いといえるでしょう。